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毎回車を乗り換えて早めにすることはポジション作りです。シートを体に合うものに交換し、シート交換後にステアリングの位置を調整し、必要ならペダルの位置も調整します。
バーキンS3に使えて自分の体格に合うシートがなかなか見つからなかったので、しばらくはノーマルシートでしたが、このノーマルシートがよくありませんでした。シートレールのスライド幅が少ない、シートの剛性が低い、シートのバックレストの角度が合わない、着座位置が高いなど、いくつも自分に合わないところがあった為、運転していると30分に1回は休憩したくなるほど体が疲れました。
ようやくよさげなシートを手に入れたので、取り付けをいつもお世話になっている小山スピードさんに依頼しました。


ノーマルシートを外したところです。前オーナーは、車検時はノーマルシート、通常は座椅子の様なバケットシートを使っていたとこのことです。どういう風にバケットを固定していたのか分かりませんが、シートとフロアがこすれた跡がありました。


取り外したノーマルシートです。このシートの問題は剛性の低さ、バックレスト角度の合わないことでした。バケットの様なつくりをしているのですが、横Gがかかるとシート自体がヨレて体が安定しません。バックレスト角が合わないことから、体とシートの密着性も低く、足を踏んばらせて上半身を安定させていたので、運転が疲れました。


新たに取り付けるシートは、ケーターハム純正バケットシートです。スーパーライトR200、R300に使われている、FRP製のバケットです。こいつはとても出来がいいです。剛性が高く、着座位置も下がります。


バーキンのシートレールとシートの取り付け位置があわず、ケーターハムのシートレールは車体と合わないので、現物合わせでレールを作ることとなりました。


おおよその位置を決めて、後ろ側から固定してきます。後ろ側は、フロアに穴をあけて固定します。


後ろ側の位置を決めたら、シートの角度を調整して、前側にステーを取り付けます。前側は、車体のシートレール取り付け穴を利用して固定します。
車体のシート取り付けスペースとシートの大きさを考えると、レールにスライド機構をつけることは不可能なので、レールは固定となります。シート本体の加工（車体との干渉部を切るなど）、取り付け位置を目いっぱい後ろ側に下げれば多少はスライドさせることはできそうですが、ペダルに足が届かなくなる程後ろにシートがきてしまうので、実用性は低いスライドになりそうです。


取り付け完了です。作業工程を文章にすると簡単な箇条書きになってしまいますが、実際の作業は1日作業で大変そうでした。シートが車体と干渉してうまく取り付け位置が決まらなかったり、レールが完成して取り付けてみると、シートベルトのバックルが干渉したりと、合わせては加工の繰り返しでした。今回のシート取付工賃は、26,250円です。1日作業を見ていましたが、かかった時間と手間を考えると安いです。
バーキンに、このケーターハムのバケットを取り付けている車両を見るので簡単につくのかと思いましたが、取り付けはえらく大変な作業でした。車体との干渉部を切れば、取り付け位置の自由度は上がりますが、根本的にシートレールの取り付け位置が違うので、取り付けはいろいろと加工が必要です。
このバケットに変えてからは、体のホールド性が物凄くよくなったことから、かなり運転が楽です。おかげで操作性もよくなり、コーナリング速度が少し上げられました。クッションの無いバケットで体との密着性がよくなり、車からのインフォメーションが増えたことで、動きの良いところ、悪いところが分かりやすくなりました。
今までもそうでしたが、シートを体に合うものに変えただけで、車が変わったかのようなフィーリングです。あとは若干の微調整と、ステリング位置調整をすれば自分仕様の出来上がりです。