作業が始まってから約3週間経ち、ECU交換が完了しました。配線図はなく、よく分からない配線が多かったので、エンジン回りの配線は殆ど引き直しとなりました。配線も古くなるとトラブルが起きますので、リフレッシュも兼ねています。
このMONSOONはLINK G4Xシリーズではエントリーモデルです。もっと安いATOMというモデルもありますが、必要最低限の機能しかなく拡張性がない事から、使うならMONSOONがいいとPower+さんから提案がありました。4気筒エンジンまでしか制御できませんが、基本性能は上位モデルと大差はなく、値段も比較的リーズナブルなことからこのモデルを選びました。ECU本体はリーズナブルですが、専用のセンサー類を揃えることもあり、総合的にみるとそれなりの費用は掛かります。
ECUは前のものと同じ位置についています。同じ位置ですが、大きさが半分以下になっているのでスッキリしました。
古い配線は無暗に切ることができず、エンジンを下ろさないと抜くこともできないので丸めて残してあります。いつか抜ける機会があったら取ることにします。
当初は予定していませんでしたが、新しいインジェクターの為に吸気系は総入れ換えとなりました。
どうせならと新しいスロットルは48Φと大きくし、ファンネルも換えるならと70mmの長めのものにしました。48Φのファンネルはなかなか見つからず、良さそうなのがこれしかなかったのですが、このカール具合がたまりません。大きな異物混入防止にファンネルとスロットルの間にはステンレスネットをつけています。
この詳細不明の中華スロットは本体2基、スロットルポジションセンサー、ショートパーツがついて約58,000円程でした。安すぎて大丈夫なのかと思いますが、今回は結構費用が掛かることから値段でこのスロットルを選びました。ファンネルは1個4,000円程、ネットは4枚で3,000円です。
今回はECU交換がメインなのですが、そのECUを生かすために重要になってくるのがこのインジェクターです。日産純正R35 GT-Rのインジェクターを使用しています。このインジェクターよりも霧化性能がいいものがあるそうですが、容量がちょっと足りないことから採用はできませんでした。
このインジェクターを使用したことで燃焼効率が良くなり、低回転から高回転まで安定したA/F制御ができています。
良い混合気が作れてもしっかり燃焼させなければ意味がないということで、点火系も入れ換えとなりました。プラグコード、点火コイルを撤去し、R35 GT-R純正同等品のダイレクトイグニッションコイルを使用しています。点火は強い方がいいという事ぐらいしか分かりませんが、失火しにくい、安定して放電するなど、このコイルは高性能らしいです。
アウディのコイルもいいそうですが、取り付けスペースの都合からこのコイルが採用となりました。

これはついでに頼んで交換してもらったクラッチマスターです。クラッチマスターだけノーマルのものがついていたので、別体タンクが残っていました。別体タンクを撤去したかったので、マスターの交換タイミングでタンク一体のものに交換です。3連マスター&別体タンクの交換、ウェーバーアルファのインジェクション4連スロットルキットの交換と、だいぶ様変わりしました。外見以上に走りは激変しています。下から上まで軽く吹け上がり、回転上昇とともにしっかりとトルクがついてきて、今までとは比べものにならない加速です。計算上ですが、インジェクターの消費燃料から計算すると200馬力以上は出ているそうです。まだデータは出来上がったばかりなので、走行データを蓄積して詰めていってある程度仕上がったら、ダイナパックで馬力測定してみたいものです。
今回は諸々で60万円程かかりました。結構な金額ですが、ECU+センサー類、ハーネス作成、現車セッティング、その他の細かい作業が多々ある事を考えればこの位はかかります。分からないことが多く、調べることから始まったので、国産車に比べて費用が掛かるのは仕方のないところです。
ECU交換に伴って色々なトラブルがあり、思わぬ事故もあったりして時間はかかりましたが、なんとか7月のヒルクライムに間に合いました。あとは、リニューアルした車を思いっきり走らせて、ヒルクライムを堪能することにします。
Posted at 2022/05/30 03:07:27 | |
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