自作 Bontregarの既製リムを使った手組ホイール 27.0インチ
【再レビュー】(2022/11/08)
再レビューしたいと思います。
もう二年もこのホイール使っているんですね!
自分自身ちょっと驚きました。
二年前からすると、この記事を書いている2022.11.08まで割といろいろ経験を積めました。
その経緯は長くなるので割愛してw
このホイール単体(主にEmonda SL5 2018との相性)で書きたいと思います。
あと、私個人との相性の良さというのもあると思います。
まず元々のAeolus comp5というホイール自体がそんなに軽くないホイールです。
SL5くらいの価格帯に付属してくる通称「鉄下駄」と揶揄される純正ホイールよりは軽いですけど、絶対的には軽くないホイールです。
このホイールの重量は1860gです。
このホイールのリムを使って、スポークとハブをカスタムしました。
それで軽量化できていたとしても…
ハブで60~80gくらい?
そんなにいってないかもしれませんねw
スポークで10~20gくらい軽くなってるかな?
…これもそんなにいってない可能性はありますねw
今度、実測してみようと思います。
もともと、このホイールは10万円だったんですよ。
今、TREKの公式HP見に行って驚きました。
まだ売ってくれている!という事実と、値上がりして約13万円に価格が上がっていることに。
…相変わらず公式HPではスパッと確認できない(販売店向けにしか出てこない?)のですけど、リムだけ売ってるんですよ。
ほとんど完成品と変わらないお値段ではあるんですけど、リムだけ買って置いておこうかと考えるくらい、このホイール気に入っています。
前輪はTNiのウィングドハブという、最初からセラミックベアリングが入っているハブです。(スポーク本数の関係でこのハブが当時手に入るハブの中でリーズナブルだった)
セラミックベアリングで定評のあるCeramicspeedやエンデューロなどの製品と比較すると、ちょっと回転性能は劣るかもしれませんがセラミックベアリングらしく路面のアンジュレーションを拾っても不思議と少し滑らかな…言葉にするのが難しいんですけどスチールベアリングよりも若干、そういうのも減衰する能力があるの?と思わず考えちゃう滑らかさがあるんです。
これは、RSL62の前輪で経験した話なのですが…脱線して長くなってしまうので割愛します。(私の悪い癖です…)
高価なセラミックベアリング製品には敵わないものの、セラミックベアリングらしい美点は備わっています。
また、元々のベアリングが逝ったとしても価格でこなれているTNiのセラミックベアリングで交換すれば、元の性能を取り戻すのでコスパにも優れています。
要約すると、お値段と性能のバランスがとても良いと実際に使ってみてそう思うハブです。
スポークはSapim CX-Rayを使用しています。
前回のレビューでも書いているので細かい話は割愛します。
後輪はDT SWISSのDT350というハブ。
ミドルグレードですがインターナルメカはハイエンドであった240と同じ機構を採用していて性能と耐久性に定評のあるハブです。
スポークは前輪と同じくSapim CX-Rayです。
この二年間、ずっとクリンチャータイヤを使用しました。
今度のタイヤ交換時期からはチューブレス運用しようと思っています。
※二年乗ってどうだったのか。
前置きがいつも長くてすみませんw
このホイール、他のハイエンドホイールなどを経験してもやっぱり良いホイールです。
ハイエンドホイールと比べると、やはり性能は…という話題で評価するならば敵いません。
しかし、元が十万円のホイールでそれにカスタムに費用がちょっと掛かっていると言ってもその費用を足してもハイエンドホイールの価格には到底届かないコストで済んでいます。
むちゃくちゃフラットに乾いた評価をすると、ミドルグレードの範疇は超えてません。
ハイエンドの走りは実現されていません。
しかし、乗り味がとても良くミドルグレードの割には良い走りをします。
CX-Rayというスポークと、このリムとの相性も良いんでしょうか。
靭性に富んだ特性を持つスポークが、このリムの良さを引き出しているんでしょうか。
リムハイトは50㎜となっていますが、これはアルミリムにリムハイトを稼ぐカーボン製の部品を被せたという構成のホイールとなっています。
なので、本当にリム(構造体)でリムハイトを稼いでいるカーボンホイールやアルミリムで直接リムハイトを稼いでいたホイールみたいに、スポーク長がディープリムホイール特有の「短さ」に構造的になっていないのが逆に良さを引き出しているのかもしれません。
単純に剛性が高い方が変位が少なく、掛けた力がそのままダイレクトに路面に伝わります。
これには一長一短があって、いたずらに剛性が高いほど良い…って場面ばかりでもないのです。
このホイールはカーボンラミネートの下では普通のリムハイトのアルミリムまでスポークが伸びていて、ヒルクライム用ホイールのように低ハイトリムと似た特性も持っています。
機械的(構造的)な特性として、空力上はカーボンラミネートされたリムハイト量によって、50㎜相当の空力性能を持つ。
ニップルもカーボンラミネートの中に隠れる納まりなので、図らずもインナーニップルの納まりになっているw
(空力上はメリットあります)
→価格帯の割に空力が良いような気がするのが、わかったような気がします。
ニップルが露出しているだけでも、数Wの空力的損失がある…というのが業界的にささやかれているので、数W分はニップルが露出しているホイールよりかは確かに有利ではあります。
そして、カーボンラミネートされた内部まで伸びたスポーク長さによって、CX-RAYの美点でもある「靭性」の豊かさという特性も活きて、ホイールの重さの割には登りもそんなに苦じゃない。
結構登りも得意なホイールなんです、実は。
絶対的な重量が支配的になる、暗峠などの局所的かつちょっと特殊な地形(激坂が続くという類まれな箇所)では、ホイールの重さというのは足枷でしかないですけどそんなところ、年に何回走ります?
数年に一回も走らない人の方が圧倒的多数だと思いますw
そういう普通のライド。
100km走って1000m登るみたいな、普通のライドに乗っていくならこのホイールはとても素晴らしい乗り味です。
平坦も結構速く走れ、登りもそこそこ得意。
キンキンに張られたCX-RAYはまるで弦楽器の弦のようです。
タイヤが拾った振動などをCX-RAYが伝えて、カーボンラミネートされたリムのカーボン部分がその振動をわずかに拾ってお互いに共鳴しあって「コーッ…」と鳴ります。
トルク掛けて踏んでる時は、踏んだ時のタイミングでシャァッ!シャァッ!って鳴ります。
その音も高揚感があります。
むちゃくちゃ伝えたくて長文になってしまいました。
すみません。
私らが乗るペースだとこのホイールは二年使ってもなんともありませんw
何年使えるんだろう、このホイール。
予備で買っておきたいな、とは考えるんですけど実際に乗ってる距離を考えると予備買ってもその出番が10年後?20年後?くらいになるんですよね、きっと。
その頃までエモンダが壊れずに乗れているのかどうか。
フレーム自体が逝かなくても、コンポがもつのかどうか。
また、消耗品(スプロケやチェーンリングや、他も諸々。距離と年数を考えたらあらゆる部位が消耗品化します)がいつまで手に入るのか…
って考えた場合、予備リムは気持ち的には欲しいけれど本当に出番があるのかどうかを考えた時に躊躇しますw
それでも予備リム欲しいかもなぁ…
できればハブも。
というかハブこそ予備買って置いておく意義はあるなぁと、記事を書きながら気づきましたw
私の思い付きから店長に相談して製作してもらったこのホイール。
大事に乗っていきたいと思います。
※落車などでリム交換した方が良いダメージを受けることがあるのを失念してました。
できればこのホイールの予備リム、買っておこうと思います。
また、程度の良い中古ホイールも物色しようと思います。
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