想像以上にオールラウンダーなモデルです。
非常に素晴らしい走行性能とフィーリング。
これからじっくりと堪能したいと思います。
※追記
後期型が出た時期でしたが、敢えて前期型を探して買いました。
VWグループ内で、直4はVW、V6はアウディ、V8はポルシェが開発するという社内的な決まりになったみたいで、後期マカンのV6ターボはアウディ製3.0Lシングルターボになってしまったからです。
前期のポルシェ製V6 3.0Lツインターボは、元々はカイエンやパナメーラ用に開発されたモノらしく設計年次は若干古いんですけど、片バンクずつ独立した吸排気レイアウトを持ち、タービンのコンプレッサーを回した排気ガスは、テールエンドで排出されるまで交わる事無く排気されるという、SUVのエンジンじゃねーなw
というレイアウトを持つので、一度味わってみたかったのです。
SUVらしく、極低速から必要なトルクを発生し力強く加速します。
車重が1.94tを超える為に、加速力に驚いて思わずスロットルを戻す…というまでには至りませんが、カタログスペックの出力から想像するよりは十分に速いです。
傾斜面での駐車などによる、極低速のコントロールはPDK(DCT)の半クラッチなどの制御がちょっとしんどそう…という、ごく限られたシチュエーションでやっぱり車重あるなぁ。
ってのは感じるものの、それでもコントロールしにくいというのは無いです。
完全なガレ場などをマカンで走った事はないですが、常識で考えられる範囲でのオフロード走行にも支障がないくらいにきっちりと、ゆっくりと走れます。
通常の街中や高速道路含む走行では、出足も鋭く過不足ない走り。
車重が重たいのと過給エンジンという事で、カタログスペックは1650rpmから最大トルクが発生していますが、さすがにこれだけ低速から車重も軽くないのに鋭い走りをするのは、割と電スロでガバ開けセッティングしているのかな?
と、一瞬勘繰ってしまいますが回転数が上昇するに従って常にカタログ数値から想像する加速力よりは良い加速をする上に、7000rpmまで頭打ち感なく回転上昇なりに素直に出力と加速力を増していくので、わかりやすいガバ開けセッティングじゃないな、コレは…と気付きます。
エンジン自体の地力も素晴らしいんでしょう。
ハンドリングもブレーキングも然りで、常に素晴らしい性能を発揮します。
ただ、ブレーキフィーリングはポルシェのソレを知ってから踏むと、若干物足りなさを感じます。
その辺は911やボクスター・ケイマンに劣りますが、制動力とコントロール性に関してはSUV離れした確実な性能と信頼性を発揮します。
高価なんだから当たり前…
と言えばそれで片付いてしまいますが、ここまでクルマとしての基本性能が非常に高いバランスで実現しているのは、さすがポルシェだなと思います。
ちなみにSUVなのに空力も抜かりないのが感心しました。