フレアワゴン登場

マツダは、新型軽自動車、フレアワゴンを発表し、本日発売しました。

と、言っても、どこからどう見ても、スズキのパレットです。
今までのマツダのOEM車は、一応フロントグリルが五角形になっていたりしましたが、今回のフレアワゴンは、見る限りエンブレムの変更のみ。
パレットに対し、一律税抜き5,000円高、ボディカラーが一色少ない、一部グレードでバックモニター付きオーディオが選べない等の違いはありますが、あとはパレットと考えればよいでしょう。

マツダは古くから、軽自動車をスズキのOEMとしていますが、これはこれで成功していると思います。
マツダのような規模であれば、軽自動車を自社生産するよりも他社から供給を受け、既存のマツダユーザーの取り込みを図ることで、マツダユーザーが他社へ流れることを防ぐことができ、なおかつスズキにとっても、競合することなく生産増に繋がるため、お互いにメリットが大きいことでしょう。

ただ、こういった戦法が一般ユーザーに有効なのは、車を下駄替わりとして使う軽自動車か、せいぜいコンパクトクラスまで。
ある程度、上のクラスとなると、趣味性も高くなるとともに、そもそも自社で生産ができるカテゴリーに。
そこを、あえてOEMとし、エンブレムやグリル程度の変更でお茶を濁すことで、既存のユーザーの興味を失わせ、かつブランドイメージを下げることに繋がるのでは。
デリカD:2なんて、コンパクトクラスですが、個人的にはトリプルプレーですし、プレマシーのOEM、ラフェスタハイウェイスターもどうなんだ、って感じです。

しかし、これでパレットは、日産のルークスに続き、マツダにも供給。
見事、三姉妹となった次第。
一時期のボンゴかのような増殖振りには、驚くばかり。

ちなみに、フレアはflareではなく、flairであるため、太陽フレアではなく、才能や粋という意味らしいです。
ん〜、エンブレムだけの変更では粋とは言えないな…。