
買った車は稲城の中古車屋にあった。
当時住んでいた江戸川から、途中クルマ好きの友人と合流し、電車を乗り継ぎ引き取りに行った。
路上がイマイチながらもマニュアルで免許を取得したのはさらに遡って3年前。
その後は原付と、たまに実家に帰った時に買物に使ったAT車程度の路上経験しかなかった。
帰りは友人をアドバイザーとして助手席に、運転は自分で。PS13Q'sとのカーライフが始まった。
グランツーリスモのサントラCDをセットし、昂る気持ちで店を出たが、その日家に帰り着くまでに憶えているだけでも10回はエンストした。首都高銀座の出口では坂道発進でまんまと後退し、後ろからクラクションを鳴らされ、やや恥しい思いだった。
それでもMTでやっていこうと思ったのは、練習の先にある愉しさの期待からだった。
ATでは難しい微妙な操作の加減をMTなら慣れればより身体に近い感覚でできると思った。クルマとの距離が縮まることで、運転が自主的、積極的になる。
MTが持つ大切な要素として、運転が否応にも能動的になることがある。 こちらから適切なギヤをあわせに行かなければ思うような加速が得られないだけでなく、走らせることもままならない。
積極的で能動的であることで、より意識しながら操作を上達させようと思うようになる。
友人を送り、夜に一人で家に辿り着いた時気持ちはヘトヘトだったが、ラジオからは静かにMinnie Repertonの"Lovin'You"が流れた。運転席から空を見上げると星が輝いていた。愛車を手に入れた実感と相まって心地よかった。
そして練習の日々が始まった。
Posted at 2012/09/03 02:30:27 | |
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