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2022年03月07日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(1)

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(1)改めて、AutoSeeの3Dアラウンドビューシステムの画像であるが、
こうして、歪の少ない良いシーンを選んで静止画にすると、
もうこれで十分ではないかと思えてしまうのだが、

この時点で、前後のカメラはAutoSeeのもので、
左右のカメラは以前のMiCarBaのままなのである。
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↑上側の前後のAutoSeeのカメラのほうが、画像全体が丸く、小さい。

こんなレンズ特性?の違うカメラでキャリブレーション(調整)を行っているわけだ。

以前のMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムでも、今回のAutoSeeのでも、
車の四隅から放射状に「空間歪ビーム」が照射されてるようにも見える。
つまり、前後左右の4つのカメラの接合付近のズレが大きい。
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これは、メーカーに言わせると「4つのカメラの高さの違いが大きい」と言う。
確かに、
フロントカメラが地上30cmなのに対して、
リアカメラは地上84cm、
左右のカメラは地上82cm
なのだから、フロントカメラのみ高さの違いが大きい。
その高さから撮影した画像も大きく異るわけで、それらを合成して1つの3D空間を作り上げるのだから、無理があるのかも。

しかし、改めて左右とリアの高さは違いが少なく、それでもそれらのカメラの接合は完璧では無い。これはカメラのレンズが異なるせいか?
いや、それだけでは無い。
左右カメラのドアミラーは車全体から見れば、だいぶ前方寄りなので、キャリブレーション時のクロスも後方は遠く、小さくなる。
さらに、私の車のドアミラーの底部には水平部分が無く、カメラも傾いてる。
つまり、リアは距離的に遠いうえに、地上からも高くなってる。
よって、リアの方が左右との画像の接合は難しくなってるはず。

4つのカメラが同じ高さで、左右のカメラも水平に、しかも車の前後の中心付近に設置出来たら、理想的な3D空間が出来上がるのだろうか。
そんな車にカメラを取り付けて、その画像を見てみたいものだ。

ただ、「地上高40cm以上」という指定に対して、
30cmしかないフロントカメラの前方画像は、
MiCarBaのシステムではハケで履いたように流れ、停車時もフワフワと揺れ動いていたが、
AutoSeeのシステムではそれが大分マシになってる。

改めて、静止画で見てみると、
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以上の映像を実際の走行動画で紹介すると、約3分半なので、もし時間があれば見て戴きたい。


前回、AutoSeeとMiCarBaのカメラで暗視性能が違うと解説したが、
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つまり、暗いところでは、MiCarBaのカメラのほうが綺麗に映り、
AutoSeeのカメラは全体が緑色っぽくなってしまう。

そんなAutoSeeのカメラが前後で、MiCarBaのカメラが左右の状態で、
夜間のカーポートで、照明が無い状態では、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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↑前方の道路にある街灯のみの明かりで、AutoSeeのリアカメラ画像は真っ暗。

スモールランプを点灯すると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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カーポートの照明が点灯すると、スモールランプ無しでも、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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以上から、真っ暗では何も見えず、
スモールランプの照明があると、それで十分見えて、
あまり実用差は感じられない。
実際に夜間の路上での検証も必要だろうけど、あまり気にしなくていいのかと。

なお、今回のAutoSeeの3Dアラウンドビューカメラに変更したついでに、
5インチモニターもAHD対応の高解像度のものに変えた。
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↑モニターを写真に撮ると、左側の旧タイプのほうが白くて明るく見えてしまうけど、

文字などの解像度が違う。
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アナログでも高画質なAHDは、今回の3Dアラウンドビューカメラは対応していない。
けど、モニターの解像度が、従来の800×480に対して、
1024×600ドットになったので、
メニューなどの文字の繊細感が向上した。
従来のは小さな文字が潰れて、読みにくかった。

この5インチモニターだけの販売は、まだ日本では無いみたい。
私はこちらで、3981円(送料無料)で購入した。
カメラとセットの商品と2通りあるので、「色」の項目で選択する必要がある。

しかし、2系統ある映像入力が、
従来のモニターは映像信号の有り無しで、自動切り替えが出来たが、
このAHD対応の5インチモニターは裏のメニューボタンでの「手動切替」だけなのだ。

3Dアラウンドビューカメラからの映像出力を、
アンプ付き(電源が必要)のデータシステムの3分配器を通して、
モニターと録画装置とナビのAUX入力に振り分けていた。

以下が現在の録画装置。この装置はこちらから。
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4つのカメラの生映像は自動的に録画されてるが、
モニターへ出力される3D画像は録画されず、上記の装置でそれを録画していた。

モニターへは、先の分配器からの3D映像と、録画装置からの映像の2系統を入力させて、
リモコンで3D映像出力をOFFにすると、録画装置からのメニューや再生画像に切り替わるようにしていたのだが、
新しいAHD対応のモニターではその映像の有り無しによる「自動切替」が無くなってしまったので、モニター裏のボタンで「手動切替」する必要が出てきた。
しかも、モニター裏の3つのボタンの一番下を長押しするなど、操作性が悪い。

また、エンジンをかけた時の起動画面で、
3Dアラウンドビューカメラは起動が遅い。
その間、録画装置からのオープニング画面を自動的に表示していた。

そんな事もあり、やはり自動で映像を切り替えるようにする為に、
データシステムの「AVセレクターオート AVS430Ⅱ」という機器を追加した。

これがまた、ちょっと大きめの装置で、もう設置場所に思案する。
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↑AVセレクターはグローブボックスを開けた側面に貼り付け。
 センターコンソールの下の奥まった所にサイバーナビAVIC-VH0999のモニター部が見える。
 ここが唯一の1DINスペースなので、オンダッシュ化するしかなかったのだ。

上記の録画装置の画質がイマイチ。
どうもAutoSeeの3Dカメラとの相性がよくないみたいで、なんか暗く映る。
まだMiCarBaの3Dカメラでの録画映像のほうが綺麗だった。
モニターに出力される3D画像がAutoSeeは悪いとは感じ無いのだけど。
ともかく、Windowsタブレットを車内に持ち込んで、それで3D映像をキャプチャーしたほうが、ずっと高画質なのだ。

中国の通販サイトには、AHD対応の録画装置がいろいろある。
それらは録画解像度も高いのだ。
上記のと同じで、ボディーの色が黄金色のものは128GBのmicroSDに対応で、AHD録画らしいのだが、従来のアナログ映像も録画出来るのかどうか、よくわからない。
質問しても確実な回答が得られないのだ。

モニターはAHD対応でも、普通のアナログ映像も映せるのだから、録画装置も可能ではないかと思うのだけど。

→後に、AHD対応のDVRに変更した。
画質はよくなったみたいだけど、横長の録画映像になってしまう。
これについては「整備手帳」のこちらを参照。

あと、走行時の、つまりエンジンをかけた状態で、
3Dカメラからの映像がチラつく。
これも日によって違うのだが、ひどい時は録画映像もかなりノイズっぽい。
キャリブレーション時に、エンジンを止めた状態で、しかも補助のバッテリーをつないで録画していた時は、随分と綺麗に感じた。

つまり、オルタネーター(発電機)からのノイズらしいのだけど、気になるのはこの3Dカメラからの映像だけ。
それはMiCarBaの時も同じだった。
これの対策として、ビートソニックのビデオノイズフィルターVF1の導入を考えてる。

以上で、「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証」は終わり。
と行きたいところだが、
3D画像が少しでもよくなるならと、
やはり左右のカメラもAutoSeeのものに変えて、
全て同じ設計のレンズに統一する事にした。

次回は「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証(2)」として、
これより過去の日付で書くつもり。

Posted at 2022/04/10 20:53:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月06日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(2)

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(2)改めて、少しでも3D画像がよくなる事を願って、
4つのカメラを全てを本来のAutoSeeのものに変更する事にした。

これまで使ってたMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムから、AutoSeeのシステムに入れ替えるのに、
左右はMiCarBaのカメラをそのまま使っていたのだ。
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上の画像のとおり、AutoSeeの前後のカメラは表示が丸く小さくなってる。
視野は少し広いように思うが。
4つのカメラの映像を合成して1つの映像空間を作り出すのに、カメラのレンズ特性が違ってるようでは、本来の性能を発揮出来ないのは当然だ。

しかし、左右のカメラはドアミラーの底に穴を開けて取り付けるので、
サイズの異なるカメラに取り替えるのは難しくなる。
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カメラの直径は小さくなってるのに、カサは大きくなったAutoSeeのカメラ。
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それで、左右のカメラは以前のMiCarBaのをそのまま使っていたのだが、
今回のAutoSeeのカメラの方が、本体の直径が1mm小さいので、
それに絶縁用のビニールテープを巻き付けて太くして、MiCarBaのグロメットにハメ込む事にした。
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↑その結果、カメラの露出サイズはより大きくなるのだが。

カメラの奥行き的にも厳しいので(画像は以前のMiCarBaカメラの取り付け時)
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カメラ本体を削った!
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これまでにも、フロントカメラをナンバープレートのネジ穴に取り付けるカメラに改造するのに、カメラの殻割りをして来たので、中身はゴム状の充填剤が詰まってるのを知ってたから。
中の基盤が出て来てしまうまで削るとヤバいが。
今回も昔4万円ほどで買った「超音波カッター」でサックリと角を切り取った。
(どこで買ったか記憶に無く、同じものは今は無いみたい)
絶対にケーブルを切らないように、必ず、内側から外へ向かって切る。
そのままでも大丈夫かもしれないが、手持ちのセメダインの接着剤スーパーXハイパーを塗っておいた。

手順としては、まず、MiCarBaのグロメットに適度な抵抗で収まる太さにテープを巻いて調整して、それがOKになってから、角を削った。
なお、ここで使ったグロメットは、予備に2セット持ってるMiCarBaのを使用したが、グロメットは傾斜面用と2セットが1つの製品に付いてるので、カメラの入れ替えの場合は、それで直径のサイズ調整に使える。

こうしておいて、ドアミラーの鏡を外すと、
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↑鏡を外側(画像では右側)から指を突っ込んで、力技で引き剥がす。その時に落とさないように。
外す度に、アクチュエーターや支点の部分にグリスを塗り直してる。

カメラ側のケーブルが短く、必然的にドアミラー内で次の中継ケーブルのコネクタ(画像で右側は青色)に接続する必要がある。
その結果、カメラを交換する時は、鏡を外すだけで可能になるのだ。
他の配線があるのは、ドアミラーに貼り付けたシーケンシャルウィンカーのLED用のもの。
途中にノイズを避けるためにフェライトコアが装着されてる。それは至る所で使ってる。

カメラの向きを変えたり、配線を変えたりするのに、何度、鏡を外したか。
鏡の向きを変える為のアクチュエーターのギアがガリガリと音を立てる。
外す時もだが、今度、鏡をハメ込む時も、力技で押し込むので、しまいに壊れはしないかとハラハラする。

そしてカメラを抜くには、まずは内側から、手持ちのクリップ外しで、ケーブルを傷めないように、カメラ本体を押し込む。
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↑使用した道具はエーモン1423

グロメットからカメラのカサが出たら、後は外側から指で引き抜く。

改めて、カメラを抜いて見ると、グロメットは傾斜して湾曲したドアミラーに密着するよう、接着剤でも貼り付けていたのだった。
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↑元のカメラのレンズの中心位置をグロメットに印を付けておいた。
水性のマジックがいいが、私は布にマーキングする為のチャコペンというのを使った。

このグロメットにAutoSeeのカメラを押し込むのだが、
カメラの向きに注意が必要だ。
基本はレンズが外を向くようにするわけだが、前にも書いたように、
AutoSeeのメニューの最初の画面の「Quadripartiton」で4つのカメラの生画像が見れるので、キャリブレーションシートの前後の■がよく見えるようなカメラの向きにしておく必要がある。
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と言っても、ガレージでのカメラの取り付け時にそのシートを展開する事は不可能なので、まぁ、前後のタイヤ当たりが見えるようにしておいた。

この「Quadripartiton」を終了させるのは、表示されてる「カギ矢印」ボタンでは無く、リモコンの「OK」ボタンでしか戻れない。
ステアリングリモコンは効くが、この「OK」ボタンを押さないと、以降、長方形のリモコンは操作出来なくなる。これはバグだと思われる。

それと、左右での見え方が同じようにしておくほうがいい。
左右の両サイドのカメラ映像を同時に表示するモード(後に画像あり)もあるので、
それはステアリングリモコンの「◀L」のボタンを長押しすると表示されるので、その画像でのチェックも行ったほうがいいと思う。

こうして、サイドカメラもAutoSeeに入れ替えると、
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↑ますます、ドアミラー下への飛び出しが大きくなった。
テカッてるのは、カメラもグロメットも硬化型ガラスコーティング剤を拭き取り無しで塗ってあるから。

サイドカメラをゴム製のグロメットに押し込む時、MiCarBaのカメラよりも大きくなったAutoSeeのカメラのカサをハメ込むには、
巻き込もうとするグロメットの縁を爪楊枝の先などで引き出す必要がある。
周囲でグロメットの縁を引き出しながら、カメラを押し込んで行くのだ。
先にカメラの向きがOKとなってから、カサ部分をグロメットに押し込むのである。

私は手持ちの千枚通しでグロメットの縁を引き出そうとしていて、
滑ってドアミラーに傷を付けてしまった!
爪楊枝のほうがいいし、周囲をマスキングテープなどで養生しておくほうがいいかもしれない。

ともかく、左右でカメラの向きや外観の感じを同じにしたいのだが、
なぜか、左側のカメラはグロメットに納まりが悪かった。
どこかにつかえてるかと、カメラの角を削り直したりした。

こうして、サイドカメラの入れ替えが済んたら、
もう一度、キャリブレーションをやり直す必要がある。
その手順は「AutoSee 3Dアラウンドビューカメラの取り付け(3)」のこちらから。

サイドカメラを入れ替えて、レンズ特性も変われば、向きも少し変わったので、
キャリブレーションの前はこんな感じになっていた。
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キャリブレーションを終了すると、
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↑確かに、後方の■の映りは以前よりは綺麗になってる。

以前のサイドカメラがMiCarBaの混成の時は、
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後方の■の映りはよくなってるが、前方の■はあまり変わらない。

他の場面での画像も比較すると、
いずれも左側がオールAutoSeeのカメラ。
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↑全て、左側がオールAutoSeeカメラ、右側は左右がMiCarBaカメラのまま

それなりに苦労して、全てのカメラをAutoSeeに変えても、
左右のカメラがMiCarBaのカメラの時と比較して、
期待したほど、改善されてないし、悪くなって見える所も多い。
もっとも、車の位置が(前後が)完全に同じでは無いので、
車の四隅から放射状に出る歪ポイント(カメラ映像の接合部分)にたまたま白線が乗ると、余計にズレて見えるという可能性もあるが。

暗視性能に関しては、MiCarBaのカメラのほうがよかった印象だが、
カーポートで照明がOFFの場合は、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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↑前方の外の街灯の灯りは左側にあるのだが、下段の左右では右カメラが緑っぽい。

それはAutoSeeの左右のカメラが違っていて、
左カメラのほうが暗い所でも綺麗に映り、右カメラは緑っぽく映る。
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スモールランプを点灯すると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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↑やはり下段の左右では、右カメラのほうが緑っぽい。

スモールランプの代わりに、ウィング!を点灯させると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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カーポートの照明をつけると。照明は後方の右側にあるので、
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4つのカメラのぞれぞれの生映像は
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結局、照明が全く無ければ、何も映らず、
スモールランプやウィングを点灯させると、それで何とか見える。
つまり、実用上はあまり問題は無いみたい。

左右のカメラの違いについても、
右カメラは暗いところで緑っぽく映るが、防眩性能はいいので、対向車のライトに強い。
反対の左側は対向車のライトの陰で暗くなり勝ちなので、暗視性能が優れたほうがいい。
と、何やら、左右のカメラの差がちょうどいいのではないかと思えたりして。

以上、4つのカメラを全てAutoSeeのものに変えても、
期待したほど、3D画像の向上は見られない。
つまり、もうこれ以上、改善は見られないという事だと思う。

どうしても、フロントカメラが低く過ぎるのと、左右のカメラが傾いてるのが、
愛車の場合は、不利な条件だと言える。
もっと理想的なカメラ取り付けが出来る車種だったら、
全てのカメラをAutoSeeにしたほうが映りはよくなると思われる。

でも、MiCarBaのシステムからAutoSeeのシステムに入れ替えをする場合、
横着をすれば、本体(ホスト)のみ入れ替えて、ステアリングリモコンを追加すれば、
後はキャリブレーションをやり直すだけで、完了
するのだ。
4つのカメラ全てMiCarBaのままでも使えると思う。

但し、車内に配線済みのMiCarBaのカメラケーブル等を利用したい場合は、
つまり、本体側に刺さる32ピンのハーネスをそのまま使うならば、
カメラのケーブルは以下のような色違いに接続する必要がある。
フロントカメラの黒はそのままでよくて、
本体側の黄色メスコネクタ(太い)←青色の右カメラのオスコネクタ
本体側の青色メスコネクタ(太い)←赤色の左カメラのオスコネクタ
本体側の赤色メスコネクタ(太い)←黄色のリアカメラのオスコネクタ
に接続し直す。
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また、当然、ウィンカーやバックランプからの配線も、32ピン側で接続してる場合は、
右ウィンカー → 黄色のコネクタからの赤い配線に、
左ウィンカー → 青色のコネクタからの赤い配線に、
バックランプ → 赤色のコネクタからの赤い配線に接続が必要となる。
これも、カメラ側でそれらの配線をしてる場合は、変更する必要は無い。
つまり、ドアミラー内でウィンカー線に接続してる場合や、
リアカメラ側でバックランプに配線してる場合はそのままでいい。

改めて、ステアリングリモコンの機能について解説すると、
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いつでも、ウィンカーやバックギアを入れなくても、前後左右の映像に切り替えられるのだが、
▲Fのボタンを長押しすると、前方のワイド画面になる。
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▼Bのボタンを長押しすると、後方のワイド画面になる。
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◀Lのボタンを長押しすると、前輪が映るように両サイドを同時に表示する画面になる。
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▶Rのボタンを長押しすると、後輪が映るように両サイドを同時に表示する画面になる。
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↑後輪がドアミラーから遠くて小さく映るのと、愛車のドアミラーの底面に水平な部分が無く、カメラが傾いてるので、余計に見え辛い。

このステアリングリモコンによる画像の表示切り替えは、どの場面でも機能する。
例えば、後退時に左右両サイドを表示させたり、前進時に後方から見た映像にしたり。
次に、ウィンカーを出したり、バックギアに入れるなどのトリガーとなるアクションを起こすまで、表示は継続される。

長方形の赤外線リモコンの機能は、
メニューの表示等の各種設定の他に、
▲▼ボタンで、現在の表示モード、例えば、前方表示なら、その前方のバリエーションの表示に切り替わる。
これがステアリングリモコンでも、同じ▲ボタンを繰り返し押せば、そのバリエーション表示に切り替わればいいんだが、そうはならなので、赤外線リモコンとの併用が必要になる。

また、車の周囲をグルリと回る表示も、赤外線リモコンの「3D」ボタンを押す必要がある。
このモードに入ると、「+」「-」ボタンで左右に小刻みに角度(向き)を変えて回す事が出来る。

3Dの車のモデルの画像は、
メニューの「System Settings」→「Advanced Options」で
32車種の選択と、ボディーカラーもシルバー、白、黒、青、赤、ユーザー定義色が選べる。
これまで、画像や動画では愛車と同じシルバーを使ってるが、ちょっと暗色系なので、もっと明るいシルバーにしたくて、そのユーザー定義色を設定しようとすると、
「Display Setting」でRGBの三原色の数値をそれぞれ0~255で指定する。
けど、その色サンプルは付属するマニュアルには掲載されてなくて、サイトの商品ページにのみ出てる。
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このRGBの数値を変えると、リアルタイムで車の色が変わって行く。
(以前、何度か試した時は、ピンク系の色で変化が無かったのだが)
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先のサンプルカラーから、RGBをそれぞれ、220 220 220 にしてみると、少しは明るいシルバーになったかと思うのだが。

あとは、モニターに映した映像や、それを録画した映像が、
チラチラとノイズっぽいのは、
エンジンをかけた状態でのオルタネーター(発電機)からのノイズらしいのだ。
この3Dアラウンドビューカメラを含めて、全ての電装品の電源はバッテリーからの直結で、
それにパイオニアのラインノイズフィルターRD-984を通して、そこからリレーでACCを作って、常時電源と分けて、増設のヒューズボックスを介して接続してる。また至るところにフェライトコアを付けてる。
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↑左下に写ってるALPINEのカメラは今は使っていない。
前後別により安くて機能的な中国製のカメラに変えてる。

これだけ電源に気を使っていても、なぜかこの3Dカメラの映像にはノイズが乗る。
それはMiCarBaの時も同じだった。
その対策として、ビートソニックのビデオノイズフィルターVF1を通すと、そのノイズは無くなった。
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↑この製品はこちらから。そこに私のレビューでBefore afterの動画を載せてる。

以上、まとめとも言える、表示パターンを含めた、走行動画は以下。


後から整備手帳用に撮影した動画は以下。


以下のMiCarBaのアラウンドビューの動画と比較すると、
AutoSeeのほうが前方画像がマシなのがわかる。

↑右側の画像が上下に広いのはいいんだけど。

そもそも、日産のアラウンドビューだって、
クッキリと4つのカメラの境界線があるし、その接合部分でのズレや映像の歪みもある。
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ところで、AutoSeeの販売元に尋ねても、この製品は最新バージョンだと言うのだが、
メニューに表示されるバージョンは V1.0.28CLS
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しかし、私が購入を思案していて、在庫が無くなってしまったロータリースイッチの姉妹機種の商品ページには、
V3.0.13g と2世代も違うバージョンのメニューが掲載されてるのが気になる。
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↑この製品のサイトでの紹介ページで、見た目の違いは、車のモデルの下の影が、ゼブラから黒い自然な影に変化してる事だろうか。

まぁ、気になる点も多くて、完成度としては疑問もあるが、
日本製でこれに類似する製品は無い。
スマートミラー(ミラー型ドラレコ)を含め、私の愛車には多くの中国製品が搭載されてる。いずれも問題は無くて、よく出来た製品だと感心してる。

スマートミラーなんかは中国製品の独壇場と言われた。
が、この1年ほどで、日本製のがチラチラ出てきた。先日も、KENWOODのスマートミラーのテレビCMを見た。カッコよく作られていて、あれを見たら欲しいと思う人も多いだろう。
しかし、その半値以下で中国製のがあると聞いたら、日本人の多くは「どうせ、安かろう悪かろうだろう」「日本製品のほうがいいに決まってる」と思うのではないか。

しかし、今、現実は違う。日本製品は高くて、性能も良くない。
このKENWOODのスマートミラーなんか、おそらく中国製のOEMだろうけど、それも2世代前の性能と言われてる。
つまり、画質が悪い、暗い、防眩性が悪い(後続車のライトが眩しい)など、最新の中国製のほうがずっと優れてるのだ。
そんな証拠の動画はこちら

今、スマホでもPCでも、デジタルの時代になってから、日本製は陰が薄い。
「日本製でなければ」と盲信する日本人向けに作られてる製品が多くて、世界が市場の製品開発をしてる中国や韓国との差は確実に広げられている。
この現実に危機感を抱かず、このまま過信を続けていると、もう10年後には取り返しがつかなくなってるのではないだろうか。



Posted at 2022/04/23 09:26:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月01日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のコンデンサ&キャパシタ交換

サイバーナビ AVIC-VH0999のコンデンサ&キャパシタ交換1DIN+1DINの最後のサイバーナビであるAVIC-VH0999は現在でも人気があり、ヤフオク等でも高価に取引されてる。

そのナビの基盤のコンデンサは画像の赤丸のように液漏れが発生してる。

前回、このブログで取り上げた本体側のコンデンサの液漏れ対策(こちらに続いて、
今回はモニター部の対策である。
2015年製のVH0999は、私のだけでは無く、他の同製品も同様になってる可能性がある。

この液漏れを放置すると、基盤を侵食し、やがては配線の断裂が起きるらしいので、綺麗に掃除をして、コンデンサの交換が必要になる。
そうでなければ、コンデンサ自体も本来の機能が失われると思われる。

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このコンデンサの「液漏れ」と思ってるのが、そうではなくて、
コンデンサを固定してるものではないかと、プロの方から指摘があった。
このAVIC-VH0999のは、本体側もモニター側も、ベターと広がっていて、液漏れのように見えるのだけど、改めて、過去の記事を見直してみると、
ALPINEのサブウーファーSWE-2200のアンプのコンデンサの液漏れ
純正ナビのコンデンサの液漏れは、言われてみれば、綺麗に塗られてるようにも見える。
中国製の3Dアラウンドビューの本体の中のコンデンサは、いかにも後から盛り付けたと言わんばかりの固定材のように見えるけど。
なにぶん、これは素人の作業なので。しかも、私は友人、知人は一人もおらず、人と話すことさえほとんどない人間なので、全てが自分の判断で、人から教わる事も相談する事も無いもんで。
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今回は、ついでに、
メモリー保護用のキャパシタも大容量のものに交換した事で、バッテリー交換等で電源が断たれても、設定情報が消えないように出来た事は大きな収穫だった。

まず、モニター部の上蓋(上半分)を開けると、
本来は格納された液晶画面が上蓋側に一緒に付いてるのだが、
私のはその液晶画面を取り出して、オンダッシュ化してあるので、
(その記事はこちら)本当に上蓋だけになってるのだが。
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目に付く競技場のトラックのようなFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)と、その下のDVD/CDドライブが見える。
問題のコンデンサは右端とその後方にあって、見えにくい。
このモニター部も本体部と一緒に、2019年に2度メーカーに点検整備に出してるのに、いずれのコンデンサの液漏れも対策はしてくれていない。
その時に、後方に見えるファンを交換してもらってるにもかかわらずだ。
私自身もその時点では気付いていなかったのだが。

以下の作業は、人体に静電気が溜まってると、その手で触った電子部品にダメージを与えるので、水道管などの金属に触れて、静電気を逃がしておく必要がある。
真似をされる場合は、あくまで自己責任でお願いする。
私はともかく、電気のド素人だから。

上の画像の赤色丸のネジ4本を外して、FFCとその固定用のカバーを外す。
さらに黄色丸のネジ4本を外して、ドライブを取り出すのだが、

競技場のトラックのようなFFCは以下の赤色丸のコネクタから外す。
手前の黒い部分を引き上げる(起こす)とロックが外れてFFCが抜ける。
画像では既に引き起こしてある。
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FFCを元に戻す時は、左右がズレないようにして、キッチリと奥まで差し込んでから、黒い部分を下に倒すとロックされる。
左右や裏表を逆にする事は無いと思われるが、一応、赤マジックで印を付けてる。

さらに上の画像の黄色丸のコネクタも外しておく。
後方に出てる本体側との黒い接続ケーブルで、刺さってるだけなので、ラジオペンチで摘むか、小さなマイナスドライバーの先でコネクタをこじって浮かせる。
その時にケーブルを引っ掛けて傷めないように要注意。

取り外すDVD/CDドライブの下面にも別のFFCでつながってるので、
それもコネクタの黒い部分を引き起こすとロックが外れて抜ける。
またフロントパネルとは中央付近で引っかかってるので、こじらないよう、黒い部分を押し下げるようにして外す。

背面のパネルも外す必要がある。
以下は組み付け時の撮影画像なので、この時点ではコンデンサは交換済みになってしまってる。
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さらに、基盤を固定してるネジを全て外す必要がある。
また後方の中央には爪状の本体から出た金属辺を曲げて基盤に引っ掛けてあるので、それもペンチで曲げて(真っ直ぐに戻して)外さないといけない。(撮影してなかった)
そういう固定の為の爪は何箇所かあって、矢印で曲げる方向が基盤に書かれてるが、私のはその固定は後方の1箇所のみだった。

またフロントパネルとの接続のFFCも外す必要がある。
本体裏の手前のほうに2箇所のネジ留めの小窓パネルがあって、そこを開けてFFCのコネクタから外す。これも黒い部分を爪で引き起こすとロックが外れて抜ける。
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私は以前、オンダッシュ化の時に、FFCを捻って左右を逆に接続してしまい、信号が流れるところに電源の電流を送り込んで、基盤を感電死させてしまった経験があり、
FFCを外す時は必ずマジックで印を付けてる。

が、あの時はFFCの端子が裏表に付いてるタイプだったので、そうで無ければ左右を逆にする事は無いと思われる。FFCは一部の例外を除いて、端子は下向きに差し込む。

こうして、やっと取り出した基盤が以下。
赤色丸のコンデンサが液漏れを起こしてるので交換する。
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交換するのは以下の2個のコンデンサ。
16V 4700μF(オーディオ用)
16V 2200μF

このモニター部のほうにスピーカーを鳴らすアンプがあるので、
それ用にコンデンサもオーディオ用となってるようだ。
オーディオ用とは音質的によいとされる素材が使われてるらしい。

私は上記の2種類のコンデンサを共にオーディオ用として捜したのだが、モノタロウとamazonにあり、モノタロウのほうが安かったので発注したものの、
3日後に4700μFのほうがメーカー在庫無しと連絡が来た。
慌てて、amazonに発注すると、購入出来た。その製品はこちら

しかし、元の4700μFのコンデンサに比べて高さが大きくなってる。
上が今回、購入したコンデンサ。下が元から付いてたコンデンサ。
温度特性も今回のが85℃で、元のは105℃と違いが気になる。
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私のは、液晶画面を取り出して、オンダッシュ化してるので、このコンデンサでも問題は無いが、
液晶画面が格納されるとぶつかるかもしれない。

また、温度的にも、直接スピーカーを駆動しない、パワーアンプを別に接続していてこちら)、プリアンプ的な使い方になってる事や、後から上げる画像のように、液晶画面が無い分、中が大きく空いていて、冷却ファンのすぐ近くなので、大丈夫でないかと。

そういや、このモニター部のファンも最初は回っておらず、メーカーに出して新品に交換してもらってる。
中古を購入した場合は、コンデンサの液漏れとファンの点検が必要だと思う。

また2200μFのコンデンサも、オーディオ用として購入したものは直径が大きくなり、
横の隙間には入らない、装着出来ない事がわかった。
それで、SSD化した本体側のコンデンサ交換に使用したものを使う事にした。

一番上が今回、購入した2200μFのオーディオ用コンデンサ。
中が本体側で使用したコンデンサ。
下が元から付いてたコンデンサ。
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下の黄色丸はキャパシタ。電気二重層コンデンサと呼ばれるものだ。
これはメモリー保護用のもので、大容量のものに交換したい。
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当初はこれもついでに交換しようかと思って、同じものを捜した。
5.5V 0.22F(ファラド) となってる。
先のコンデンサと容量の単位が異なる。つまりμが付かない。
μ(マイクロ)は100万分の1。μを付けて表記するなら、220000μFになるのだ。
同じものはモノタロウにあった。パナソニックの製品のようだ。
実際に届いたのは足の形状が違っていて、針金タイプだった。

これを同じ5.5Vで容量のもっと大きなものとして捜すが、どれも足の間隔が違い過ぎたり、直径が大きくて、隙間には入らない。
なんせ、DVD/CDドライブを戻すと以下のような狭さだから。
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↑手前のキャパシタの側面の△マークの向きがマイナスになる。

同じようなキャパシタのオーディオタイマーでの交換レビューもある1Fの製品
amazonで購入してみたが、先の2200μFのオーディオ用コンデンサと同じ直径で入らない。
左から1Fのキャパシタ、元から付いてた4700μFのコンデンサ、先に購入した2200μFのオーディオ用コンデンサ。
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やっと見つけたのがもっと大きなコイン型の縦置きのキャパシタで4Fと5Fがある。
けど、amazonの中国からの発送で2~3週間もかかり、そんなに待てない。
と思ったら、ヤフオクで4Fの新品が出品されていた。しかも320円。
amazonでは1800円からだった。(購入検討時は2500円から)
後で、中国の通販サイトで捜すと、200円台だった!
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左から、元から付いてた0.22Fのキャパシタ、モノタロウで買った0.22Fのキャパシタ
amazonで買った1Fのキャパシタ、ヤフオクで買った4Fのキャパシタ。

既存のコンデンサとキャパシタを外すには、基盤裏の足のハンダを溶かして除去しなければならない。
前回、本体側のコンデンサ交換で使用した「ハンダ吸取器」を今回も使った。
以下はその商品画像で、私の手では無い!
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基板上に溶け出て固まったコンデンサの液は、擦ったり、アルコールで拭いたりして除去した。

またコイン型の4Fのキャパシタを基盤に装着するには、足の幅(間隔では無い)を少し拡張する必要があった。
私は昔、4万円位で買った超音波カッターで切り広げた。普通のカッターでも可能と思うけど。
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こうして、基盤にそれぞれのコンデンサとキャパシタを装着すると、
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基盤の裏はこんな感じ。
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正面から見ると。他にも小さな円筒形が沢山あり、それらもコンデンサなのか、みんな交換となると大変だし、今回はとりあえず、これで。
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後は元のように組み付けて行くわけだが、
FFCの固定用のカバーの足がコイン型キャパシタに当たってしまう。
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結局、この足の部分は下側に折り曲げた。足が直角になってるのを平面に伸ばしたというか。薄い金属なのでカバー側は手でも曲がる。

ネジの受け側も同様に下に曲げた(伸ばした) 受け側はしっかりとした金属板なので、ペンチで曲げた。
この受け自体もネジ2本で固定された小さな板なので、一旦、取り外してから足を曲げた。
そのほうがやりやすいし、精密なDVD/CDドライブ側に負荷がかからなくていい。

結局、4本のネジ留めのところを3本にして、ガラスファイバー入りのガムテープで留めておいた。
私の場合は、液晶部分を取り出してあり、それが前後する事でFFCを引っ張るような事が無いので、つまりFFCが動く事がないので問題無いと思う。
念を入れるなら、強力な両面テープでくっつけるか、接着剤を少量付けてもいいかも。

組み立てて、前から見ると、こんな感じ。
奥のほうで背の高いオーディオ用のコンデンサが飛び出てる。
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↑液晶画面が格納されると、ぶつかるかもしれない。
コンデンサの取り付け前に、液晶画面が入った上蓋側を合わせて、確認が必要だ。
私の場合は、何度も書いてるのように、液晶画面は抜き出してオンダッシュ化してるから問題は無いのだが。

以上で作業は終了。
モニター部の取り外しは、座席下の本体側より大変だった。
多くの配線を引き回して、それらが見えないように綺麗に収めたつもりだったが、取り外す時の事まで考えてなかった。
特に私の場合は、液晶画面がダッシュボード上で、3箇所に分かれているわけだ。
モニター部は愛車の唯一の1DINスペースで、それはコンソールの一番下の奥まったところにあるので、何もかも外さないといけない。

しかも、この冬、バッテリーを完全に上げてしまい(気付いた時には3V台!)、オプティマのディープサイクルバッテリーだからよかったものの、それでも充電後、
「アレっ、バックカメラが映らない」 そう、モニター部のメモリーが消えてしまっていたのだ。

これをやってしまうと、オンダッシュ化した液晶画面の角度調整も出来なくなってしまう。
こうなると、一旦、液晶画面を完全に水平にする、つまり格納時の状態にしてやらないと、角度調整は復活しなかった。
何か回避方法はないものかと、いろいろ試した事もあるのだが、画面が水平になった事を認識するスイッチとかをイジってもダメで、
常時電源が切れてしまうと、一旦、画面を格納したところから再起動するようにプログラムされてるみたい。

しかし、画面を水平に倒すとなると、その下の純正ナビのパネルにぶつかってしまうから、
純正ナビまで取り外さなければならない。
その「純正ナビの取り外し方」は、後から整備手帳に上げたので、こちらを参照のこと。

またFFCが引っ張られ、戻すと余った分を折り畳んでしまうので、戻す時に指で引っ張ってやらないといけない。
ともかく、物凄くやっかいな事になるのだ。

画面の角度調整は一度決めてしまえば、そう変更する事は無いのだが、使えるはずの機能が使えなくなると、気になってしまう。

だから、バッテリー交換などで絶対に常時電源を切りたくない。
その為のバックアップ用のSAEケーブルも取り付けてはいるのだが、
将来、もしセルモーターを交換したりする場合、その電源も外す必要がありそうだ。

これまで、配線のやり直しなどで、常時電源を外してしまうと、同様の事態になっていた。
どの程度かわからないが、感覚的には10秒程度なら大丈夫だった。
それがメモリーのバックアップ用のキャパシタの働きなのだが、本来の機能を発揮出来ないほど、キャパシタ自体も弱っていたのか、あるいは容量が小さかったのか。

今回、0.22F → 4Fのキャパシタに交換した事で、
丸1時間電源を外してもメモリーは保護されていた!

これは大きな収穫だ。
どの程度まで大丈夫なのか、それ以上は試していない。

この液晶画面の角度調整の他、オートフラップ、消音設定、バックカメラなどモニター側がかかわる設定内容のメモリーの保護はこのキャパシタに依存してるようだ。
本体側にかかわる設定内容や3Dハイブリッドセンサーなどの学習内容は、HDDをSSDに交換しても記憶されてる事から、不揮発メモリーに保存されてるのだろうか。

なんで、バックカメラなどの設定だけが消えてしまうのかと思っていたが、モニター部と本体が分かれてる事から、こうなってるのだろう。

私のように液晶画面をダッシュボード上に置いてなくても、モニター部の設置後、画面が水平になるとシフトレバーに当たってしまうなどで、オートフラップをマニュアルにして、エンジンを切ったら(ACCをOFFにしたら)、その都度、液晶画面が格納されないような設定にしてても、バッテリー交換などで常時電源が切れると、その設定が消えてしまうと困るような場合、このキャパシタの容量を上げると恩恵があると思える。


Posted at 2022/03/06 10:15:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年01月17日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その1

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その1愛車のカーナビは1DIN+1DIN形式の最終モデルであるAVIC-VH0999で、
これの液晶部分を取り出してオンダッシュ化している。
そのブログの記事は「関連情報URL」から。


苦労した「改造カーナビ」なので、愛着があるし、何より愛車にはこれしか使えない必要不可欠なカーナビなので、
どうせならHDD(ハードディスク)をSSD化したいと考えていた。
それは悲願でもあった。

ハードディスクはご存知の通り、高速回転する磁気ディスク上からヘッドを動かしてデータを読み書きする精密機械で、振動にも弱い。
それが車載されてる事自体が驚きであるのだが、愛車の最初の社外ナビが2001年発売のカロッツェリア初のHDDナビAVIC-XH07Vだった。以来、AVIC-XH009→AVIC-VH0999と全てHDDナビだった。
ナビの地図データはCD→DVD→HDDへと進化して来て、当時の高速大容量メディアとしてはHDDに勝るものはなかったのだ。

SSDはソリッドステート・ドライブの略で、全て電子回路で成り立ってるので、内部に動く部分が無く、データの読み書きが高速なだけで無く、振動にも強い。
PCでも起動ドライブをHDDからSSD化する事で、圧倒的な高速化が実現出来る。

そんなわけで、カーナビもHDDをSSD化出来ればルート検索等の高速化が期待出来る。
もっとも、地図データ程度ならば、現在は爪の大きさほどのmicroSDが128GB位なら普通に安く買えるので、それでも十分なんだろうけど、
既存のHDDナビを他の大容量メディアに置き換えるには、SATAケーブルで接続される2.5インチサイズのSSDが必要になるのだ。

しかし、カーナビのHDDにはプロテクトがかかっていて、その内容をSSDにコピーする事は出来ない。
最初の画像のように、カーナビ本体側のフロントパネルを外してPCに接続してみた事もあるが、PCI-Eの増設SATAで接続すると「初期化されてないディスク」と認識されてしまい、その初期化すらも出来ないアンタッチャブルなデバイスになってしまう。

このプロテクトを有料で外す(パスワード自体は提示されない)ソフトが
「A-FF Repair Station」だったのだけど、
その料金を支払うサイトが2017年に閉鎖されてしまって残念。
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他にもDOSベースで動作するzuなるソフトがこのパスワードが書き込まれた領域をクリアして、プロテクトを解除してしまうらしいけど、入手方法がわからない。

そんな中、メルカリに
AVIC-ZH0009 ZH0007 ZH0077 ZH0099 VH0009 VH0099 ZH0099CS ZH0999CS ZH0077 ZH0777
更新修復用SSD
が出品されるようになった。
複数機種で共通して使えるSSD?
しかも、最新の地図データが入ってると言う。そんなの売っていいのか?

ただ、私のVH0999がリストに入っていない。
問い合わせると「VH0999は適用外」との返答。
ZH0999がOKなのに、なんでVH0999はダメなのかと、またしても残念。

何度か出品されては売れるの繰り返しをただ見てるだけで、ダメ元で試してみようかと。
でもダメだったら9000円の出費の無駄は痛い。
そのうち、また別の出品者が同様のSSDを出し、そこではVH0999も適用と書かれてるではないか。
問い合わせると「SSDとの相性」があるから保証は出来ないと。
多くの販売実績?がある前の出品者に改めて質問すると、「使えるらしい」との事で、ただ確認したわけではないと。

かくして、保証は無いSSDを購入することに。
こんな商品がいつまでも売られてるとは思えない。そのうち指摘されて売れなくなるのではという心配もある。買えるうちに買っておくべきだという焦りもあった。
しかし、本来ならマイ・カーナビのHDDをSSDにコピーするのがSSD化の手段なのに、ヨソから買って来たSSDをセットして使えるのか?
マイ・カーナビのHDDに入っていた情報やデータは失われるはず。MSV(ミュージックサーバー)の音楽やプレイリストは仕方ないとしても、はたしてマトモにナビとして使えるのか?

届いたSSDをすぐにナビに取り付けてみたいという流行る気持ちを抑えて、
まずはそのSSDのクローンを作成しようと思った。
なぜならナビに取り付けると、そのSSDにもプロテクトがかけられてしまうから。
予備としても残したいし。

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クローン作成に2つのSSDをPCに接続するには、SATAポートの空きが2つ必要になる。
それが無い場合は、増設する為の拡張ボードが必要だ。
↑私のPCの拡張スロットは現在一般的なPCI-Eなのだが、古いPCの場合はまた違うかも。

また2つのSSDへの電源も、PCの既存の電源を分配して接続するケーブルが必要だ。

元のHDDは100GBの容量で、購入したSSDは120GB。
SSDをPCに接続してみると、約19GBが「未割り当て」のままになってる。
クローンSSDを作るには、同じ120GBのSSDを別に用意して、使えるように初期化しておく。
それはWindowsの左下のスタートボタンの右クリックから「ディスクの管理」を選んで初期化する。

クローンを作成するソフトは当初は
MiniToolのShadowMakerの無料版を使った。その「Tools」から「Clone Disk」を選択。
「Source Disk」と「Target Disk」を間違えないように選択する。
すると、「Target Disk」のデータは全て破壊されるがいいのかと英語で確認メッセージが出るので
「Yes」でクローン作成が始まる。
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ところが、このMini Toolでクローンを作成すると、パーティションが変わってしまう。
もうこの時点でクローンでは無いだろう。
Windowsの「ディスクの管理」で見ると、
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ディスク0がオリジナルで、ディスク1がそのクローン。
オリジナルの「未割り当て」領域が無くなって、3つ目の領域に統合されてる?
これではよくわからないので、

同じMiniToolのPartition Wizard無料版で見ると、
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ディスク1がオリジナルで、ディスク2がクローン。

こんなSSDをナビにセットしてみても、やっぱり使えない。
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それで、クローンソフトもAOMEIのBackupper Pro版(税込6028円)を購入して使うことに。
これの無料版でもよかったかもしれないけど。
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↑このクローン作成画面の下の「4Kアライメント」に着目。
なんでも「SSDの読み書き速度を向上させたり、寿命を延ばしたりするためにパーティションのアライメントを最適化します」とあり、
特にSSDにクローンを作成する場合は、ここにチェックを入れる事を強く勧めるとある。
「4Kアライメント」についてはこちらを参照。

こうして、AOMEI Backupperでクローンを作成すると、
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パーティションも変わらず、同じものが作成出来た。

けど、どうせなら、未割り当て領域を使い切りたい。
MSV(ミュージックサーバー)の領域を広げたいという欲が出てしまう。
上の4つ目のパーティションがそのMSV領域と思われるのは、元のHDDでのMSVの「容量」とも一致するから。
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このパーティション内のフォルダ名も
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ただ、MSVとそのものの名前の付いたフォルダは他のパーティションにもある。管理用か?
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ともかく、4つ目のパーティションを拡張して、未割り当て領域を無くすと、
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こんなSSDをセットすると、「プログラムの更新」まで進むものの、
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「プログラムの更新を終了しました」→「再起動します」→「プログラムの起動に失敗しました」となったり、
途中で「プログラム更新に失敗しました」と出たり、
地図が表示されて、うまく行ったと思ってたら、「ルート検索」が出来なかったり。

クローンでは無く、それぞれ同じサイズ、フォーマットのパーティションを作成して、やはり未割り当て領域を無くしておいて、パーティションごとのファイルをコピーするなど、いろいろ試した。
が、結果は全てダメだった。
未割り当て領域を無くすという方法は、使えないようだ。

地図の更新時にプログラムの一部も更新し、起動時の点検で、HDD(SSD)のパーティションが変えられてると、エラーとして動作しないようになってるのではないか?

ただ、最初は「プログラムの起動に失敗しました」と出て、すぐに再起動がかかり、「プログラムを確認してます」→「プログラムの更新を開始します」と作業が進む場合がある。
ダメな場合も、[NAVI]ボタンとCDのイジェクトボタンの同時長押しで再起動をかけてみるのもいいと思う。それでもダメなら諦めるしかない。

またSSDそのものとの相性もある。
amazonで120GBのSSDで検索して出てくる、目に付くオレンジ色のアルミボディの製品。
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↑コレは全く使えない。

今のSSDはみな、SATA3の6Gb/sというインターフェースだが、
カーナビの元のHDDはSATA1に当たる1.5Gb/sなのだ。
SATA3そのものは下位互換がある規格なのに、その辺がうまく機能してないのだと思われる。
だから、このオレンジのTecLastのSSDはPC上で使うには問題無くても、HDDカーナビで換装しようとすると認識しない。

この相性問題が少ないと言われるのはキングストンのSSDだそうだ。

またSSDのメモリーには「3D NAND」が最新のテクノロジーでいいらしい。
速度的には、カーナビでSSD換装する場合は、先のSATA1の1.5Gb/sのインターフェースがボトルネックになるので、宣伝文句のような速さは得られないものの、
3Dタイプは耐久性が高く、消費電力が抑えられると聞けば、これを選びたい。
SLC、MLC、TLC、3D NANDの違いについてはこちらを参照。

だから、カーナビのSSD換装用としては、
キングストンの3D NAND採用の製品が理想的なんだけど、
今、どこにも在庫が無いんだ。

私が最終的に選んだSSDはこちら
商品ページでSATA1 1.5Gb/sとの互換をハッキリと書いてあるから。
また、CrystalDiskMark8での速度テストの成績もよかった。(一番良かったのは先のオレンジのSSD)
ただ、このSSDにもバラツキがあるみたいで、このSSDでクローン作成に18分かかるところ、14分という速い個体があり、それはカーナビで認識してくれなかった。
あるいは、それのクローン後に各パーティションごとにプロパティから「エラーチェック」を行ったのが悪かったのか?

他にもクローン作成時間が約10分という高速の個体もあり、それは作成されたファイルにアクセスしようとすると「存在しない」とメッセージが出て、改めて初期化をしようとすると、「ディスクの管理」がフリーズしてしまった。
このSSDはクローン作成前のCrystalDiskMark8の速度テストの途中でもフリーズしていた。

だから「SSDとの相性」と言うよりは、SSDそのものにバラツキがあって、
品質が一定してない製品は使えないと言う事なのかもしれない。

また、最初に別のSSDでクローンを作成した時は120GBに12時間もかかってしまい、最悪のSSDだと思ってたら、
昨年、カーナビをPCに接続する為に購入した増設SATAカード自体が不良品だったようだ。

そんなこんなで、どれだけクローン作成とそのテストに手間と時間をかけたか。
カーナビ本体のHDDを取り出してSSDに入れ替えてテストしてるのでは無くて、
フロントパネルだけを外して、HDDはそのままにして、その2本のケーブルを引き出してSSDを取っ替え引っ替えしてるのだ。
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実際には、愛車のナビは前述のとおり、モニターがダッシュボード上で、モニター部はコンソールの一番下に、HDDの入った本体は助手席下と3箇所に分かれてるので、それらを接続する多数のケーブルはそのままに、助手席を跳ね上げて、以下のような状態でテストしてる。
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フロントパネルが傷付かないように包んでる。

実際にSSDへの換装作業を行う場合も、いきなり本体をバラして、HDDを取り外すより、
まずこのような形でSSDで動作するかを確かめてからにしたほうがいいと思う。

オレンジのSSDのように、ナビで鼻からアクセス出来ないのはまだいいとして、
「ブログラムの更新中」と出て、ナビがSSDにアクセスしてから「起動に失敗」となると、
SSDにプロテクトがかかってしまい、初期化も出来ず、使い物にならなくなる。


だから、AOMEI Backupper で「4Kアライメント」にチェックを入れてクローンを作成し、何もしないのが無難のようだ。

このクローンSSDで以下のテストは無事クリアしてる。
・ルート検索
・CDからSSDへの楽曲の自動コピー
・BeatJamで作成したSD内の音楽ファイルのMSVへの転送
・SDを介した地図データの差分更新
↑これらはSSD化の成否の目安の一つなので、真っ先に点検しておくべき。

ちなみに、自宅からスカイツリーまでのルート検索が
HDDでは12秒かかるのが、
SSDでは8秒ほどに速くなってる。
期待したほどの高速化はないが、これも日によって異なる。渋滞情報とか考慮してるのだろうか?
SSD化した直後に一度だけ3秒という爆速を記録してるが、あれは何だったんだろう。

地図更新の問題もある。
今回のSSDは2021年度第1版だったのだが、私のナビの元のHDDの地図とAR HUDの地図は2020年度。
ナビ本体側とHUDの地図はバージョンが一致しないと使えない。
つまり、HUDの為の2021年度の地図データが必要になった。

年中いつでも何度でも最新の地図をダウンロード出来るMapFanの「地図割プラス」の年会費3960円の更新をせず、退会してたので、再入会して地図の更新をしようとしたら、
私のAVIC-VH0999は2020年度の地図のままという前提になっていて、最新の地図は2021年度の第2版になっていたのだ。

つまり、SSD化した私のナビには2021年度第1版→2021年度第2版への差分更新データが必要なのに、
NAVI*STUDIOのアップデートマネージャーは
2020年度以前の地図→2021年度第2版への全更新データの取得しか選択肢が無かった。

この地図更新でトラブってしまった。
2022年度の地図が公開されたら、その全更新データで問題は無かったと思うのだが、それまで待つなら、その間、HUDが使えない事になる。
ナビのSSDの地図更新は2022年度まで待って、HUDだけ2021年度に更新すればよかったのかも。

SSDの予備を手元に置いておきたい。
この「SSDをカーナビで認識させる」のが一つの難関のようだし、最新地図を入れたSSDが出回るようになると、ナビ側のプログラムで新規SSDを認識しないような対策が取られるのではと思えて、
認識済みのSSDを別に予備にしようと思ったのだが、これもダメみたいで、
1つのSSDを認識したら、その前に認識済みのSSDを接続すると使えなくなってたり、ナビのオープニング画面でフリーズしたりする。


つまり、最後に認識させた1個のSSDしか使えない。
これは、プロテクトのかかっていないSSD(HDD)を装着すると、
その都度、乱数発生させたような新たなパスワードを書き込んでるのかもしれない。
その最後のパスワードは不揮発メモリーにでも保存してるのだろうか。

この道理で行くと、一度SSD化すると、何か不具合があっても、もう元のHDDには戻れないのではないか。(試してないけど)

HDD→SDDに換装すると、
失われるデータや設定内容がある。

MSV(ミュージック・サーバー)の楽曲データは当然無くなるし、
携帯電話のメモリーダイヤルも無くなる。
地点の登録も消えるかもしれない。私は登録してなかった。

愛車はSSDの換装作業の前に、バッテリーを完全に上げてしまい(3V位になった)、その影響で幾つかのメモリーが消えてしまった。
実感するのはバックカメラが映らなくなる。バックカメラの設定がOFFになってしまうから。

本体側は車から取り外すので、その時点で常時電源が落ちてしまっている。
それで、SSD化した影響なのか、常時電源が落ちた(バッテリー上がりの)影響なのかよくわからないものが幾つかある。

クルーズスカウターの高さの設定値が無くなっていた。
が、一度入力し直してから、SSDを別のクローンに入れ替えて認識させたりしていたが、この値は保持されていた。

携帯電話やHUDとのBluetooth接続設定が消えていた。
HUDは本体側との地図データの年度が不一致になったせいもあるかも。

走行による3Dハイブリッド・センサーなどの学習はクリアされておらず、トリップやパルスの積算値もそのままだった。
オーディオ設定も残っていたように思う。

私自身、このナビにしてから、1年程で、ナビ以外の取り付けやら設定やらに追われて、走るよりもイジってる時間の方が長く、親の介護もあってあまり乗ってないとかで、使いこなしてるとは言えない。

この後、実際にSSDをナビに装着する手順等を、これより過去の日付で続けたい。

Posted at 2022/01/29 05:09:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年01月16日 イイね!

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その2

サイバーナビ AVIC-VH0999のSSD化 その2画像のように、AVIC-VH0999の本体側の内部にあるHDD(ハードディスク)をSDD(ソリッド・ステート・ドライブ)に換装した。

このSSDは前回「その1」で書いたように、メルカリで購入した「更新修復用」と言うタイトルの商品で、そのクローンを作成したSSDである。

ここでは、本体カバーの外し方や、取り付け方を書いて行きたいと思う。
直接、基盤に触れる場合、人体の静電気がダメージを与える事があるので、化繊の服など着ていて、指先に静電気が溜まってると感じる場合は、水道管などに触れて静電気を逃がしておくように。

なお、私自身も電気のド素人なので、マネをして何か不具合が起きたとしても責任は取れないので悪しからず。
全て自己責任で作業をして戴きたい。

以下はナビの本体側への接続ケーブルを全て外した状態である事が前提である。
そのケーブル類は全てロックされてるから、引っ張っただけでは外れない。
ロックを解除する小さなボタン(突起)を押しながら抜かないといけない。
そうしたケーブル類の脱着すら出来ないようでは、以下の作業はやらないほうがいい。

まず、本体のフロントパネルを外す。
左右の両側面で、黒いパネルを留めてるネジを外す。
この2本のネジは他と違ってセレートが入ってるので、別にしておく事。
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左右の両側面で金属フレームの穴から顔を出してるフックをマイナスドライバーの先などで押し込む。
この作業は次の本体の上下のフックを外すのと交互にしないと、一方が外れないと、他方が外せないという感じ。
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本体の上下から黒いフロントパネルを留めてるフックを外す。
また、ついでに上面の赤く丸く塗った左右のネジ2本も外しておく。
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本体の下側のフックは折れやすい。
私は何度も外してるせいで、既に左側の黒いフックの根本が折れて、取れてしまった。
取れても、左右と上側で留まってるので大丈夫。

本体とフロントパネルをつなぐFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)を外す。
赤丸の中のコネクタの黒い部分を爪で、画像では手前側に引き起こすとロックが外れて、ケーブルが抜ける。
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逆にFFCをセットする時は、接点を下にして、キッチリと奥まで差し込んで、黒い部分をFFC側に倒すと、挟まれてロックする。
このFFCを外さなくても、作業が出来ないでも無いと思われるが、外しておいたほうが作業がやりやすい。

「その1」でも書いたように、フロントパネルを外すと、HDDへの2本のケーブルが見える。
このケーブル2本を外してSSDを接続出来るので、実際に使えるかどうか確認する事が出来る。
その為にはモニター部とのケーブル類の接続が必要になるが、そうしてSSDの認識が成功してから、HDDとSSDを入れ替えた方がいいと思う。
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次に背面の赤く塗ったネジと、右側面の後方にあるネジを外す。
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↑撮影順序の関係で、この上の画像ではまだフロントパネルを外していない。

本体の上面の後方にある丸い穴の中の赤く塗ったくの字になったフックを、ラジオペンチなどで真っ直ぐに捻っておく。基盤を傷付けないように。
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↑上半分の画像が取り外した時の内部で、本体の下側のシャーシから突き出たステーが、上側の基盤に刺さって、先を曲げて固定してる。
これを先に抜いておかないと、本体の上蓋は外せない。

指定のネジを全て外すと、後は噛み合ってるだけなので、前方から引き起こすように外すとやりやすい。
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背面のこのケーブル(FMラジオやFM VICSのアンテナケーブル)をその出口の固定用ステーと一緒に奥へ押し込まないと開けられない。これが出口でひっかかってるとケーブルに負荷がかかる。
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↑逆に元に戻す時も、このケーブルを外へ導き、下の切り欠きにケーブルが収まるようにしないと、ギロチンになってしまうので要注意。

さらに上下のシャーシの基盤をつないでるケーブルがあるので、これを根本から外さないと、完全に開く事が出来ない。
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↑刺さってるだけなので、指先でうまく抜くか、左右からマイナスドライバーの先で少しこじるか、ラジオペンチで摘み出す。
この時、ケーブルを傷付けないよう注意する。

こうして上下のシャーシを開くと、それらをつなぐFFCは外さなくてもいいと思う。
それから、TOSHIBAと書かれたHDDに刺さってるケーブル2本を抜く。これは単に刺さってるだけなので、容易に抜ける。画像では既に左側のSATAケーブル1本は外してある。
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↑このコネクタは2つとも、片側がくの字なっていて、左右逆には刺さらないので、元に戻す時は向きに注意して。

この赤丸の2つのFFCは、SSD化するだけでは、外さなくてもいいと思う。
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けど、右上に見える円柱形のコンデンサからの液漏れが見られる場合は、これも交換しておきたいので、FFCも外す事になる。
外す方法は先のフロントパネルと同様に、コネクタの黒い部分を画像では向こう側(FFCと反対側)へ爪で起こすと、ロックが外れてFFCが抜ける。

HDDの横のSATAケーブルも外す。引き抜くだけ。
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赤丸の4つのネジを外す。
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取り外して裏返すとこんな感じ。4つのネジを外すとHDDが外れる。
この時、HDDのコネクタがどちら側にあるのか、確認しておく事。
画像では上側にコネクタがある。
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取り外したHDDと、これから取り付けるSSD。
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同じ位置にネジ穴があるので、外したネジでSSDを固定するだけ。

ちなみに、HDDを外した下側の基盤の様子は以下のとおり。
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後は逆の手順でケーブル類を元通りに刺し、ネジを留めて行く。
本体上面の後方にある丸い穴の中の金属フックも元通りに曲げて基盤を固定しておかないと、背面のネジ穴が合わない。

中を開けたついでに確認すると、
本体を固定する側面の取り付けネジの長さは6mm以下とか表記されてるが、
実際には内部に余裕が十分ある。よほど長いネジでなければ大丈夫ではないのか。
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また、組み立てる前に、分解したついでに、
コンデンサの液漏れも確認しておいて欲しい。
次に、またこれより過去の日付で、そのコンデンサの交換作業を書いて行きたいと思う。

Posted at 2022/01/31 00:00:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ

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「[整備] #シビック サブバッテリーをLiFePO4(リン酸鉄リチウム)に交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/8244157/note.aspx
何シテル?   05/25 23:37
1995年に新車で買ったシビックEK3(VTi)のHMMに乗り続けてます。 購入時よりも奇麗な状態を維持するべく、結構、お金かけて来ました。 単に多くの手間...
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ミラー型ドラレコの考察 
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2024/02/29 13:19:16

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1995年に新車で買って30年目! 21万km超え。 これはType-RのEK9では無く ...

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