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ACTY typeRの愛車 [ホンダ S660]

整備手帳

作業日:2018年5月4日

重ステ化 パワステモーター撤去 6 ユニット分解

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 30分以内
1
今回は、パワステモーターと、ステアリングシャフトを連結するウォームギアを撤去すべく、パワステユニットを分解します。
スナップリングの付け外しをするので、スナップリングプライヤーを用意します。
かなり強いスナップリングなので、軸・穴兼用ではなく、しっかりとしたスナップリングプライヤーを、軸用、穴用で2種類用意すべきです。
僕は、ギスケの兼用でえらい苦労しました。
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ステアリングシャフトのタイア側のカバーボルトを外しますレンチ10mm。締め付けは15Nm程度かな。
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ボルトと、シャフト軸のスナップリングを外すと、カバーがはずせます。
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マカロニのような、ウォームギアが見えますね。
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パワステモーターを撤去して、
ウオームギアのパワステモーター側エンドから見えるスナップリングを外し、ベアリングとマウントブッシュを撤去します。(写真わすれた)
ウォームギア側のスナップリングも外すと、シャフト、ウォームギア両側の遊びを上手くこじらせて、ステアリングシャフトが引き抜けます。ちょっと知恵の輪ぽく抜いてね。青い歯車は樹脂なので、むりやりなことをすると、変形します。
6
これがトルクセンサーの磁気モニタ窓
7
ウォームギアの両端には、ゴムブッシュとベアリングが挟まってます。
ウオームギアを撤去する際には、下端のゴムブッシュとベアリングの撤去もわすれずに。
ウオームギアは撤去したのに、ブッシュとベアリングを残置して、組み戻した場合、最悪、振動でブッシュとベアリングが歯車のほうに踊り出て、歯車と干渉・引っかかりを起こして、ハンドル回せないなんて恐ろしいことになります。
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なので、ウォームギアを再度組み付けるときには、ゴムブッシュを押し込みながら、ベアリングを押さえ込むスナップリングをはめないといけません。
出来れば、大きめの万力やプレス器があると簡単なのでしょう。今回はそんなもんないので、コンクリートの床にプラグレンチで反力とりながら、スナップリングごとブッシュとベアリングをハンマーで叩き込みました。
++++++
ウオームギアを撤去すると、パワステユニット単体でのステアリング軸の回転抵抗が劇的に減ります。ほぼスカスカに回るようになります。一方で、ウォームギアとパワステモーターが付いた状態では、軸を素手で握ってかなり力をこめないと軸が抵抗で回りません、ぐぐぐーーって感じで回ります。(軸を握る手のひらがしんどい)
なので、パワステモーターの撤去のみで重ステ化すると、ステアリングセンター付近でほとんどハンドルがもとに戻ろうとせず、切ったままになるのです。が、ウォームギアを撤去すると、このセンター付近でのハンドル操作の渋さをある程度改善できるかと。
++++雑感++++
結局、重ステ化は一通り実験を終えて、一旦、パワステモーターを元通り組付けました。
今回、いろいろやってみて見えたのは、
「フロントタイアからのインフォメーションは、ステアリングユニットにある程度の遊び(低剛性)がないと判らない。」という事でした。
S660のステアリングユニットは、かなり高剛性です。
冷静に考えると、ステアリングユニットの剛性が高くなると、タイアを左右に切る動き以外の動きは、各部のマウント部で押さえつけられて、ハンドルまではやってきません。
逆に、ステアリングギアボックスもゴムブッシュで固定され、ステアリングシャフト→ハンドルまわりのマウントも、適当なダッシュボード周りのステーに固定されている昔ながらの重ステなら、タイアが受けている、いろんな力の振動が、ハンドルまで伝わってきてしまう訳です。S660の場合、ステアリングギアボックスもフレームにリジッド固定、
EPSを含めたハンドルユニットも、ダッシュボード内でボディの左右を連結するφ60mm程度のパイプフレームにブッシュなしでリジッド固定です。遊びはほとんどありません。ハンドルに伝わってくるのは、タイアを左右に切る動きでしかないです。
つまり、ビートの頃にステアリングに感じていた、フロントタイアの感触というのは、ステアリング剛性のある程度の遊びによってもたらされていた、様々な方向からの振動ノイズだったのだなぁと考えてます。
逆に、S660の場合は、ステアリングユニットとボディがリジット固定なので、ボディ側の振動がハンドルに入力・共振してきているように感じられる面もあるかと。
この辺は、二律背反な問題ではあるものの、高剛性なフレームを与えられたS660ゆえに成り立っている良い面と考えるべきかなと。
ウオームギア撤去により、センター付近でのハンドルの渋さが解消されても、
ハンドルを大きく切る際の根本的な重さ(サスペンションジオメトリで決まるので不可避)や、荒れた路面でのキックバックのきつさは変わりません。
そういった意味で、重ステ化したS660のステアリングフィールは、レーシングカートのそれに近いものがあります。荒れた狭い山道での走行は、並の握力の人では、グローブ無しだと、辛いでしょう。しっかり握ってないと、ギャップを踏んだ時に姿勢が乱れて、どっかに突っ込みそうになります。
なんで、『運転している』感はすごくありますが、正直、『しんどい』感も山盛りです。
僕の場合、妻も時折運転することを考えると、パワステの再設置をすべきと判断しました。
数か月ぶりに、パワステに戻したら、車庫から出る際に、ハンドルが軽すぎて、上半身が転びそうでした。のれんに腕押しというか、そんな感じです。重ステが重すぎたのです。
重ステからパワステに戻しても、まあ、そこそこ、ステアリングフィールも、薄くはあるが、ちゃんとあると感じられるし、これはこれで、良いですね。パワステも。

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この記事へのコメント

2018年5月5日 17:15
実験の行動力に頭が下がります。
S660ではありませんが、仕事でバラすだけならしたことはあります。でも元に戻すことはなかったので…
形式的には結構古いタイプなのかな?
見覚えのあるこうぞうなので…

ところで重ステにした時、トルクセンサ部のステアリングシャフト(トーションバー)の捩じり剛性の低さは感じられましたか?
興味があります。
コメントへの返答
2018年5月5日 20:39
重ステ使用での、捻り剛性の低さは気になるほどでは無いです。実際にEPSユニットをばらした際も、トーションバーには、直感的には十分な太さがあり、あまり、捻れ変位を気にしなくても良いような設計に感じられました。トルクセンサーの構造も日々進化していて、かつてほど大きな捻れ変位がなくても良いようになってきているのかなと。
ただ、大きくハンドルを切る際には、サスペンションジオメトリの構造上、フロントボディを数センチ持ち上げる事になるので、どうしても大きな操舵力が必要です。この際は、タイアパターンの捩れを含めた、EPSユニットのみならず、ステアリングシステム全体の捻れを感じることになります。
2018年5月6日 10:44
今回も勉強になります。
取り付け剛性が高いのでインフォメーションが少なくなる、というのは意外でした。いろいろと想像で考える事はありますが、構造的な物理現象って奥が深過ぎて…
F-1を見ているといつも思うけど、一筋縄ではいかないものですね。
私も気持ちいいハンドリングを求めて、とりあえずロールゲージ以外の剛性パーツを着けてみました。リジカラ含めて12箇所。ルーフのあたりにシワ寄せがきてますが、かなりの一体感を感じるようになりました。

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