
旧金谷町の夢づくり会館で行われた夢プラ展示会
毎年行われ今年で3回目となるプラモデルの展示会
地元以外では知られていないと思われるイベント
私はたまたま二日前に本屋の模型雑誌で知りました
この建物が夢づくり会館。大きなホールも完備する市民会館のような施設
夢づくり会館の会議室を使用して行われる展示会。規模は高校の文化祭のような感じ
地元の皆さんも興味深く完成したプラモデルに見入っていました
手前の女性が覗き込んでいたのは、飛行機を卵形にデフォルメした「たまごひこ~き」
艦船模型には宇宙戦艦ヤマトも。AFV・戦闘機など多数展示されていました
規模は文化祭程度ですが展示されている作品はかなりの力作が並んでいました
ジオラマ情景で馴染みのある古びたレンガの壁の作り方の実演されていました
講師はプロモデラーの「小松利奈子さん」戦車模型の世界ではかなり有名な方
さまざまなプラモデルが展示されていましたがやはり私はクルマ模型が気になります
カーモデルの展示は小規模でしたが、その中で異彩を放つカーモデルがありました
ハセガワの1/24スケールのキットを美しく仕上げた2台のテスタロッサ
250TRはポンツーンフェンダーというグリル脇から切れ込むデザインが特徴的
フロントのドラムブレーキを冷却させるために設計された個性的なデザイン
250TR開発時に旧型エンジンと区別するために赤く塗られたカムカバー
イタリア語で「赤い頭」を意味するテスタロッサはこのカムカバーに由来する
コックピットも美しく、時代を感じる大径ウッドステアリングがいい雰囲気です
もう1台の赤いテスタロッサは1958年にルマンを制した14号車の250TR
この赤いテスタロッサと黄色のテスタロッサは同じキットを使用している
特徴的なポンツーンフェンダーなど形状の異なるこの2台
製作者のKさんの話ではグリル脇やフェンダーはパテ等で埋めて製作したそうだ
ドアのヒンジやリアフェンダーのエアインテークなど細かい部分も再現されている
パテで加工した話を聞くと、このテスタロッサの曲線美が強調された見えた
イエローのテスタロッサ同様に美しく作り込まれたコックピット
この2台のテスタロッサを見れただけでも価値のある夢プラ展示会でした
このF1マシンもテスタロッサを製作したKさんの作品
こちらは1/12サイズのビックスケールモデルのフェラーリ312T2です
この312T2はプロターの312Tをベースにスクラッチビルドしたモデルだそうです
312Tの高いインダクションボックスをカットするなど大掛かりな改造を加えている
例えばこのカウルカバーはほとんどプラ板とパテで作られているそうです
ミラーもパテをベースに整形して作られたそうで凡人には理解不能なモデルだ
ボディやリヤウィングなど、ほとんどのパーツが自作したそうです
実はKさんは過去メーカのプラモデルの完成品サンプルを作っていた人
プラモデル製作が仕事ではないようですがプロと言っても問題ないでしょうね
他にも日本で最も権威のあるハセガワ主催のJMCという作品展がありますが
この作品展でもマスターズ賞を毎年獲得するような国内でも実力派のモデラーです
Kさんはスーパーマスターズ賞を目指していたが2013年でJMC作品展が終了
とても残念だと言っていました。ちなみにステアリングホイールも旋盤で自作
フェラーリ126CもKさんの作品でプロターの1/12のビッグスケールモデル
説明の中で印象に残ったのは自作の金属パーツをふんだんに使用されていること
アルミモノコックはプラスチックパーツですがサスペンションの細いパーツは
全て自作した金属パーツに置き換えて作成されている。すごいっ!の一言でした
ヴィルヌーヴが最後にドライブした1982年のフェラーリ126C2
細かなパイピングなどリアリティ溢れる雰囲気のTipo 021は1500ccのV6ターボ
Kさんのビッグスケールモデル三部作の最後はタミヤのフェラーリ312T4
チャンピオンはチームメイトのジョディ・シェクタに4ポイント差で奪われてしまったが
ヴィルヌーヴの短いレーサー人生の中でもっとも活躍した年のマシンと言っていいだろう
プラモデルの話しだけでなく、15年間乗っていたかなり改造したSUPER7の話
当時小学生だった1968年に富士スピードウェイ日本GPで見たR382の話など
クルマ好きのKさんと話しは楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。
規模は小さかったが思った以上に内容の濃~い、とても楽しいプラモ展でした
Posted at 2019/02/16 09:45:09 | |
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