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2017年01月09日 イイね!

特許でわかるアルミテープチューニング Vol.Ⅱ

特許でわかるアルミテープチューニング Vol.Ⅱ前回は、アルミテープチューニングに関わる各特許文献に共通する内容をピックアップして紹介しましたが、今回から、具体的な取り付け位置を紹介していきたいと思います。

紹介は公開番号の順ではなく、車体の部位ごとにまとめた順で行います。

なお、特許は権利として認められた後は、第三者が業として実施すると侵害行為とみなされることがありますので、あくまでも個人的な利用の範囲および自己責任にてお願いいたします。


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【特開2016-078640 : 吸気システムの除電】

図1は、吸入口5aからエンジン1にかけて、
アルミテープ10を貼った状態を示す模式図です。
既にこの図だけで必要な貼り付け箇所は全て示していますが、何故この位置なのかを簡単に解説していきます。

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図5は、吸入口5aやエアクリーナー3、サージタンク4等からサクションパイプ6などの流路に空気が流れ込むときの断面図です。

ここは空気の流れが発生するので、静電気が発生し易い部分といえるかと思います。

空気が内壁に沿って一定の狭い断面積となるパイプに流れ込む際、そこが帯電していると、先のブログで解説したように、プラス電荷同士の反発によってパイプの内壁から空気の流れが引き剥がされます。
結果、点線のようにパイプの中心に向かう力が働いてしまい、実質的にパイプの径が小さくなったのと同じ状態になります。

このため、
一定の径に狭まった所の入り口にアルミテープ10を貼ることで、除電されて空気の流れを実線のように戻すことができるようになります。

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この効果を数値で表したものが図6Bのグラフになります。

このグラフは、縦軸がパイプの内壁から中心に向かう距離で、横軸が空気の流速になりますが、帯電していると内壁に近いほど流速が落ちていることがわかります。

こういうのを見せられると、なんか無性にアルミテープを貼りたくなってきますw

なお、このグラフは他の特許でも同じように紹介されていますので、以降は割愛します。

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具体的な貼る位置は、これら図2や4のようになります。

逆に、これ以外の位置に貼ったとしてもあまり効果は得られないとのことで、特に、流路の断面積が広い箇所となる
エアクリーナー3やサージタンク4などの外壁面は、殆ど意味がないとのことです。

なお、特許文献では述べられていませんが、これまでの解説からすると、この図のような部分的な貼り付けではなく、グルッと一周するように貼ったほうが良いように思えます。

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あと注意点として、
流路の内壁や吸入口の手前には貼らないほうがよいとのことです。

先のブログでの解説では、空気の流れがあるほうが良いとのことでしたが、この場合は例外で、空中に放電することにより一部のプラス電荷が下流側を帯電させてしまう恐れがあるのと、万が一テープが剝がれたときに、エンジンに悪影響を及ぼす恐れがある、というのが理由になります。

直接内壁を除電しなくても、外壁を除電することで電荷が断面を移動して結果的に内壁も除電されるので、あえて内壁に貼る必要はないとのことです。

この特許についての解説は以上です。


☆★☆★☆★☆★☆★☆


【特開2016-121671 : エアクリーナーの除電】

図1は、エアフィルター3と上下に分離されたクリーナーケース1および2とで構成されるエアクリーナーの分解斜視図です。

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静電気による影響は、この図5Aのようにエアフィルター3が帯電していると、フィルターの繊維8から空気が引き離されて吸入抵抗が増大する点において、先に説明した吸入口やサクションパイプ等と同じ原理になります。

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この場合、エアフィルター3そのものはクリーナーケースに格納されてしまうため、図4のように、
上下に分離されたクリーナーケースそれぞれのフランジ6および7が外気に接触する部分にアルミテープ10を貼り付けます。

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上や下から見ると図2ようになります。

特許の解説では、いずれか一方のクリーナーケースに貼るだけでも良いとしていますが、貼れるなら両方にしておいたほうが良いと思います。

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なお、エアフィルター3がクリーナーケースの上下いずれか一方に保持されている場合は、エアフィルターの支持枠5(1つ上の図4)が接触しているほうのクリーナーケースのフランジもしくは外壁に貼り付けます。

エアクリーナーには様々なタイプがありますが、
原理を知っていれば何処に貼ればよいのか応用は利くと思います。

この特許についての解説は以上です。


次回は、ラジエターとエンジンの除電について紹介したいと思います。
Posted at 2017/01/09 00:44:58 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ

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