• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Axeloidのブログ一覧

2017年01月21日 イイね!

特許でわかるアルミテープチューニング Vol.Ⅳ

特許でわかるアルミテープチューニング Vol.Ⅳ前回に引き続き、今回は、マフラーと燃料・オイルタンクに加え、予告にはなかったハイブリッドシステムの除電についても紹介していきたいと思います。

なお、毎度のお約束ですが、特許は権利として認められた後は、第三者が業として実施すると侵害行為とみなされることがありますので、あくまでも個人的な利用の範囲および自己責任にてお願いいたします。


☆★☆★☆★☆★☆★☆


【特開2016-125400 : マフラーの除電】

図1は、マフラー全体を示した斜視図で、主に触媒コンバータ1,排気管2,消音器3,テールパイプ4から成り立っており、非導電性(ゴム)の支持部材5を介して、シャーシ等に固定されている支持棒6に取り付けられています。

alt


マフラーが帯電したときは、サクションパイプのときと同様に、図5Aのように排気面積が実質的に狭くなることによる影響のほか、図5Bの消音器3に沿った気流が乱れることにより、車両にかかる力が不安定になります。

但しこの特許では、サクションパイプのように一定の径に狭まったパイプの入り口にはアルミテープを貼っておりません。

マフラー自体が外気に触れていて導電性であることと、排気熱の問題からかもしれません。

alt


そこで、図2のように、非導電性(ゴム)の支持部材5にアルミテープ10を貼り付けます。

長い排気システムの先端側は車体と電気的に離れているので、特に静電気が蓄積しやすいパーツは除電しておく必要があるのかもしれません。

alt


なお、支持部材5は、車種によって取り付ける位置や数が異なると思いますが、AXELAでは、消音器3を支えている4カ所にグルッと一周するように取り付けるとよいかと思います。

この特許についての解説は以上です。


☆★☆★☆★☆★☆★☆


【特開2016-133032 : 燃料・オイルタンクの除電】

図1は、燃料またはオイルを貯蔵するタンク1の側面断面図で、内部にストレーナー2とポンプ3を備えており、吸い上げた燃料やオイルは、パイプ5を流れてエンジンに届けられます。

この特許では、
タンク1は金属性または非導電性の材質でできているとしております。

タンク1が帯電すると、燃料またはオイルの粘度が上昇するため、必要とされる量を供給する応答性が悪くなります。

alt


そこで、ストレーナー2と対面するタンク1の外壁面、ポンプ3の外壁面、パイプ5にアルミテープ10を貼り付けます。

なお、この特許では、タンクが金属製であったとしても、そこにアルミテープを貼るような記載になっています。

この特許についての解説は以上です。


☆★☆★☆★☆★☆★☆


【特開2016-131427 : ハイブリッドシステムの除電】


この図 ↓ は、ハイブリッド車や電気自動車で電力制御として用いられるコンバータとインバータ(以下、本体25)が収容されるケース24です。

また、本体25とカバー26の間はゴムリング27で絶縁されています。

コンバータは出力電圧をコントロールし、インバータはDC↔AC変換を行うなど、何れもトランジスタによる頻繁なスイッチング動作が伴うため、静電気が発生します。

このため、カバー26の「●」の箇所にアルミテープ28を貼り付けます。

なお、この特許では、カバー26は金属製で説明されています。

alt


この図 ↓ も上と同じくコンバータとインバータ(以下、本体30)が収容されるケース29で、基本的には形状が異なるだけで機能は同じものになります。

但し、こちらは
カバーが31,32,34に分かれており、また、バッテリーやモーターに接続されるワイヤーハーネスを取り付けるための連結部33もあるため、これらの「●」の箇所にアルミテープ28を貼り付けます。

なお、この特許では、カバー31,32は金属製、カバー34,連結部33は非導電性部材で説明されており、上図のカバー26も含め、金属製であったとしても、そこにアルミテープを貼るような記載になっています。

alt


次に、バッテリーユニットUの除電です。

この図 ↓ のバッテリーユニットUは、主に後部座席の下側に取り付けられるタイプで、複数のバッテリーモジュール40、冷却用のクーリングブロア39、車内に固定するプレート41と、これに形成されたフランジ42(車体との連結箇所)、カバー43で構成されています。

バッテリーユニットUは、充放電の繰り返しやクーリングブロアの回転によって静電気が発生し、これによって充放電の電圧が安定しなくなることから、アクセルレスポンスや充電効率に影響を与えます。

このため、
フランジ42とカバー43が接触する「●」の箇所にアルミテープ28を貼り付けます。

alt


この図 ↓ も上と同じくバッテリーユニットUですが、主にセダンのトランクルーム内に取り付けられるタイプになります。

こちらも、
カバー45がプレート44と接触する部分、プレート44と車体の連結部分となる「●」の箇所にアルミテープ28を貼り付けます。

alt


AXELAの場合はこのタイプになるかと思いますが(しかもトヨタ製)、ハイブリッドシステム自体あまり馴染みのない形状であるため、車種によって大きく異なるかもしれません。

なお、この特許では、バッテリーユニットUを構成するパーツの材質として、金属製もしくは非導電性を区別する記載はありませんでした。

この特許についての解説は以上です。


次回は、ドアとボディの除電について紹介したいと思います。
Posted at 2017/01/21 06:06:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「[ハイタッチ!drive] ハイタッチ!drive
2025年09月13日 08:41 - 18:09、
107.94 Km 4 時間 24 分、
2ハイタッチ、バッジ48個を獲得、テリトリーポイント430pt.を獲得」
何シテル?   09/13 18:22
Axeloidです。 2015/12からみんカラ始めました。 自身の車としては、AXELA(セダン)→CROWN CROSSOVER(RS) と、愛車遍歴は...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2017/1 >>

1234567
8 910111213 14
151617181920 21
222324252627 28
293031    

リンク・クリップ

AUTOMAX izumi スエード生地シート 幅135cm×1m 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/15 16:34:48
アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/05 08:03:47
リジカラ取付 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/03 18:40:42

愛車一覧

トヨタ クラウン(クロスオーバー) レイ姉 (トヨタ クラウン(クロスオーバー))
AXELA(セダン)1.5G(AT)から乗り換えました。 ソウルレッドに負けないくらいイ ...
マツダ アクセラセダン お嬢 (マツダ アクセラセダン)
アクセラ セダン(ソウルレッド)に乗ってます。 初老に片足突っ込んでますが、自身の車とし ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation