
いよいよ~
念願の碧岩東稜に向け居合沢登山口から出発です。
国道を少し下り、
アズキ沢から入山します。
昨年11月に、
ここから大岩北尾根を抜け、大岩北壁を登っているので勝手知った所です。
堰堤が三基連続して有りますが、左岸から簡単に越せます。
最初伏流で、案の定平凡な沢なのかな~
と、思ったら意外や意外!(^^)!
直ぐに水流が復活し、
そこそこの滝が出て来ました!(^^)!
3~5m程度の滝が適度に出て来ますが、容易ですし水量はそれ程多く無く釜も無いので、靴を濡らすことなく快適に遡行出来ます。
アズキ沢出合から30分も遡行すると、
大きく綺麗な滝が見えてきました。
左岸の側壁は高く、尾根まで続いてます。
右岸ものっぺりした岩です。
良く見ると、右岸側壁の落ち口より少し下の高さの位置に
落ちた桟道が有り、虎ロープも見えます。
桟道は落ちているので、グツグツの
バンドをトラバース。
不安定なので、後続のkiraさんにお助け紐を!(^^)!
落ち口へトラバース気味に登る部分は、
細かいスタンスを拾いフィックスとその支点をホールドに登りました。

フィックスが無かったら、ザイル出してハーケン打ちたい所です。
沢はゴーロとなり、一つ小滝を越えるとやがて伏流となり、直ぐに
二俣です。
これが碧岩東稜右稜
末端壁かな~

右俣は藪に隠れて良く見えませんが、深く切れ込むルンゼ状です。
左俣はスラブ状の滑滝が少し見えました。
末端壁をよく観察し
左俣の方に少し入った所の弱点から登り始めました。

見た目、傾斜も弱く容易なフェースかと思いきや、見た目の予想よりは不安定でしたが
10mも登ると藪斜面となり傾斜も落ちました。
若干左よりに登ると窪状になり、右手の岩稜に取り付くか窪を詰め上げるか・・
という所で、ザイルが一杯近くなりビレイを取りました。
窪を登ると
どん詰まりは凹角状の壁となるので、左手の岩稜に上がります。
取り付きから
30mザイルをほぼ一杯に使い、つるべで藪付岩と藪の急斜面を
6ピッチ/ザイルスケールで約170mで、ようやく末端壁を登り切り、展望の効くリッジに乗り上げました。
藪岩壁とは言え長い・・下部だけで大岩北壁に匹敵します。

この部分はルートの取り方、色々有り難易度も異なるかと思います。
上を見れば、
北東壁が少し見えて来ました。
大岩方面には、アズキ沢左俣の支流にかかっていると思われる
大滝がポタポタ水を落としています。
50~70mは有りそうです。

直登は無論、大岩西稜の側壁と一体となっているので右岸巻きは不可能、左岸の見えない部分が藪壁でなければ突破不能の大滝です。
さてリッジを
コンテニュアンスで進むと~
岩場に当たります。
事前の情報収集通り
北東壁側のバンドをトラバース。

バンドは土でふわふわながら幅広です。
北東壁側は正面より藪も有るので支点が取りやすく弱点も多いです。
出口の短いチムニー状を抜けると、安定したテラスです。
容易な藪尾根を済むと、再び
壁に当たります。
岩と藪のコンタクトラインを登り、右側の藪に突っ込むと・・密藪( ゚Д゚)
次の11P目も
北東壁側に回り込んで弱点を探します。
大岩北尾根からの写真で確認していた緩やかな稜線に出たようです。
ザイルを解いて暫く登りましたが・・・

徐々に急になって来ましたが、核心部の壁まであと少しなので、ノーザイルで登っちゃいました。
1980年代の「核心部は東北壁側のバンドを辿れば藪を繋いで登れる」という記録を頼りに幅広土バンドを辿るも、それらしきラインは見当たらないと、kiraさんが戻ってきました。
上昇バンドを右斜上するラインに変更です。
上昇バンドから右にカンテを越えて先の凹角に入ってしまい、確保している私の
視界から消えました。

カンテの先の凹角から直上した様ですが、かなり苦戦しています。
kiraさん突破後、フォローしてみるとハング気味の所を
木にしがみついて強引に突破するライン・・
年寄りには辛いね(*_*)
ろくな写真は有りませんので、興味ある方は続登してください😊
核心部の14P目が終わると10mも登らずに登山道に飛びたしました。
碧岩山頂で記念撮影(*^^)v
そのまま下山したかったのですが、kiraさんがどうしても大岩西稜に行きたいと・・・
大岩との鞍部から穏やかな斜面を下って行くと、登攀中に見えた50m以上有ると思われる
大滝の落ち口に出ました。
そこから見る東稜も良い感じです(*^^)v
大岩西稜の末端を登る元気は失せていたので、少し戻って傾斜の弱い南側の側壁から稜に乗りました。
振り返ると碧岩!(^^)!
大岩西稜上は藪尾根で期待していた程の展望も無く、登山道に合流です。
おなじみの
大岩の登り!(^^)!
大岩山頂から
碧岩をバックに~

スワミベルトがバレちゃうな・・
という事で、碧岩東稜ハイキング大成功~😊
kiraさん有難うございました。
桃奈々概念図です。
大岩から見た写真に
ルートを引いてみました。
大岩西稜末端大滝落ち口付近から見ると、角度が違うし若干下部まで見えるので、こちらの
写真にもルートを引いてみました。
これで、
大岩/碧岩/タカノス岩の三連峰、
東西南北全ての岩稜制覇です(*^^)v
2020年11月 今回の碧岩東稜
紹介編
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/44601665/
下調べ偏
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/44601771/
当日突撃偏
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/44602049/
2017年05月 碧岩西稜
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/39723207/
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1741012.html
2019年11月 碧岩北稜
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https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/43482306/
碧岩南稜は一般登山道です。
2019年11月 大岩北壁
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https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/43496977/
2019年 12月 大岩北東尾根
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/43567893/
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/43568613/
2020年5月 大岩東尾根
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2339520.html
2020年10月 大岩南東稜左稜
https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/44511232/
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https://minkara.carview.co.jp/userid/256635/blog/44516111/
大岩西稜は登山道です。
2017年11月 鷹巣岩北稜
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2019年11月 鷹巣岩西稜
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2019年12月 鷹巣岩東稜
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タカノス岩南稜は、なだらかで下山に利用する尾根です。