
・・・つづき。
スタートからそろそろ30分経過。
ぼちぼちドライバー交代のサインが出るので今まで以上にサインボードを見なければ。
たかがサインボードだけど、いざレース中は息つく暇はメインストレートだけ。
は!と思ったときにはサインボードを見逃してた。って事はシリーズ中にもやってしまうことがあるw
スプリントの場合、自分のタイムとか周回数とかのサインなので見逃しても大したことはないが、
こと耐久に関してはピットインを伴うのでそう言うわけにもいかない。
交代ドライバーの準備ももちろんそうだが、
さらにオフィシャルの監視が必要なので「ピットインします宣言」も必要だったりするからだ。
作戦会議のとき、田ヶ原監督はこう言った。
「サインボードにもピットのサインも出すけど、
帰ってこないようなら俺もジェスチャーするから」
時間的にも見逃すとまずいので気をつけてサインボードを見ている「つもり」だった。
「つもり」というのは、疲れはなかったもののシリーズ戦で走る距離、時間はとっくに過ぎており、
精神的な疲れがあった事は否定できない。
そんなある周のホームストレート。。。
あれぇぇ!!??田ヶ原監督が
大きなジェスチャーをしている!!
前の周は確かにサインボードを見た「つもり」だがピットインのサインは無かったはず。
でもあの動きは
「入ってこい~」に見えた。作戦会議でもそう申し合わせていたし。
と言うわけでその周の終わりにピットイン。
ん?何か
自ピットがざわついた感じがしたが・・・?
とにかく間違えないように自ピット前に停止。
急ぎながらも確実にスタートボタンを押す!エンジンが止まったことを確認(はしてられないが)。
ベルトを外し脱出。レギュレーションで一度ドアを閉める。
再びドアを開ける。O氏が乗り込む。腰ベルトはO氏自ら、肩ベルトは僕がバックルまでたぐり寄せる。
ベルトを全て装着後、エンジン始動。再スタート。
肩ベルトのゆるめ具合が足りなかったからかバックルに届かず時間をロスしたものの、
ペナルティなくピットアウト。
初めて味わうレースディスタンスをまずは無事に帰ってきて、
ドライバー交代も終えて良かった良かったととりあえずヘルメットを脱いで一息つこうとしたところへ
田ヶ原監督が寄ってきた。
「勝手に帰ってきたらアカンやん。サインボードちゃんと見てたか?」
「へ?サインは出てなかったけど、『帰ってこい!』って手招きジェスチャーしてたやないですか・・・」
「ちゃうやん!もうすぐ交代やからそれまで
『行けーーー!!』やん。」
ああコミュニケーションて難しい(^^;)
結果的にはオフィシャルへのピット宣言、O氏の準備も幸い間に合い事なきを得たと。
その後、24号車も山口選手がリードを保ったまま樺田選手へ交代。
こちらもちょっとしたコミュ不足があったみたいだが、全く関係なくトップで復帰。
O氏は交代後、宣言通り完走に向け、昨日のこともありつつもマイペースで走行。
レースは慣れないだろう他人の車であるにも関わらず、樺田選手の駆る24号車が相変わらずトップ。
そして、1時間経過。
24号車、余裕のトップでゴール!!
で、753号車も無事ゴール。
山口選手、樺田選手、優勝おめでとうございました。
お二人揃っての表彰台、感動させていただきました。
いやぁ、それにしても耐久にはスプリントにはない耐久独特の緊張感、面白さがありますねぇ。
1時間でこれですから2時間とかはこれにさらに人間への耐久性も加わってくると。
機会があれば走ってみたいです。
今回、残念ながら無傷ではありませんでしたが、まずはO氏は完走レースデビューを。
そして僕的にはそこそこのポジションでO氏に交代という目標はこなせました。
シリーズ戦とは違った感覚のレース感というか刺激があったことは収穫でした。
O氏、何はともあれお疲れ様でした。
これに懲りず、これからもレースに出て下さいね。
そして何より深夜まで復旧作業をしていただいたメカニックのお二人、
手伝っていただいたチームメイト&関係者の皆さん、心配して見に来ていただいた他チームの皆さん、
出場出来るかも分からなかったにも関わらず応援に来てくれた仲間たち。
本当にありがとうございました。
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そしてそして、これで今シーズンは終了です。
今年も本当に色んな方に支えられて走ることが出来ました。
ネッツトヨタ京都さん、ミクZ4の痛ドライバー田ヶ原章蔵さん、
チームメイトの山口選手、樺田選手とそのサポートの方々、応援の方々、
職場の社長、同僚、まさやんランドの仲間たち、
声をかけて下さる他チームのドライバーやクルーの皆さん。
そしてそして、これをご覧の皆さん。
本当にありがとうございました!!
Posted at 2009/10/28 03:25:36 | |
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