以下、1日乗り回した感想(多分にCX-8との比較になりますが)。
【足回り】
噂される足の硬さは、それほどではないなと。
CX-8と比較すると硬いのは間違いないです。タイヤのインチと特性の違いもあるかと思いますが、これは足回りの違いですね。
25Sの二駆はピロボールとスタビを外している効果もあるとのことなので、PHEVやXD ハイブリッドと比較するとソフトになっているらしいですが、私としては許容範囲の硬さです。
気になったのは緩やかにうねっている高速道路での上下動です。高速域全般ではなかったのですが、今まで体感したことがない、跳ねるような動きなので、これが叩かれているやつかも知れません。
とはいえ、後述するハンドリングやエンジンフィールを含め、全体的な乗り味としては、今までのマツダ車とは一線を画すプレミアムスポーツSUVとして仕上がっていると思います。
【パワートレイン】
CX-8も25Sと同じ2.5LのNAで、出足の良さに感心してましたが、CX-60は更に初速の出方がスムーズ、最初の一踏みでフワッと走り出す感じで、高級感に磨きをかけています。最大トルクが4,000回転から3,000回転に引き下げられ、ギアも6速から8速になった上にかなりローギアードになっているのがよくわかります。
上り坂や加速は苦手でそこそこぶん回す印象ですが、比較的静かなエンジンなので、音から感じる非力さはありません。パワフルではないですが、シルキーだと思います。
【トランスミッション】
低速域のギクシャク感は噂通りです。
ただし、過去2台デュアルクラッチの車に乗っているので、トルコンレスはまあ、こんなもんかと。
CX-8にはこういった挙動は一切なく、波打つような振動の違和感は否めないので、改善されるに越したことはありません。
【ハンドリング】
CX-8もどっしりしたハンドルでしたが、よりシャープになった印象。クイックというほどではないですが、切ったら切っただけ曲がるという感じ。妻が初めて運転して、異様にハンドルが切れるとびっくりしてました。CX-8とのホイーベースの違いとFRならではの取り回しの良さはあるようです。
ただし、低速の操舵はハンドルがかなり重めで、車庫入れ等、CX-8より腕力が要る印象です。
【デザイン】
欧州で発表された当初の印象は微妙でしたが、よくよく見れば、ヘッドライトやリアコンビの造形はとても洗練されており、新世代のマツダデザインだなと、とても満足してます。
フロントの押し出し感はCX-8もなかなかでしたが、CX-60のワイド&ロングノーズはボリューム的にはGLEやX5並みの迫力があります。
何より、内装が素晴らしい。プレミアムモダンはダントツにエレガントですが、エクスクルーシブモードも十分上品なデザインと質感で、欧州車に乗っていた時と劣らない所有感があります。
この点、CX-8は国産としては頑張っているレベルという印象でしたが、マツダはこの世代で動的・静的質感ともに完全に欧州メーカーに肩を並べたと断言できると思います。
【ユーティリティ】
3列のCX-8と比べてはいけませんが、2列目は狭いです。収納はCX-8とほぼ変わらず。
強いて言うとラゲッジアンダーについてはCX-8はBOSEのウーファーはありつつも右側半分に多少のスペースがありましたが、CX-60はほぼ無いに等しいです。FRですから、仕方ないとは思いますが。
【安全支援】
まだ使いこなせていないので何ともですが、レーンキープのサポートと車線変更時の警告はかなりしっかりしています。
アダプティブ・LEDヘッドライトの出来が良く、夜間の市街地でも柔軟に照射角度を調整しており、CX-8と比較しても明らかに優秀です。
【燃費】
猛暑でクーラーもシートベンチレーションもガンガンに効かせていたので、高速入れてもリッター8キロ台で、まぁ、CX-8と比べてもさして変わらずです。
ブログ一覧
Posted at
2023/07/30 17:20:14