ウェイトローラー軽量化で加速性能を上げた
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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今回の主役は3つ。ウェイトローラー(以下、WR)とプーリー用(有機モリブデン)グリス
【ニュース速報】
グリスの有無や量を検索するとこのページが上に出るので差し込んどきます。SG03Jサービスマニュアルより。
「シェルBTグリースNo.3(ヤマハグリースG)(90890-69927)を、ウェイトの内側と外側全周に20gを均等に塗布」
やってみると20gは結構ていうかかなり多いと感じますが信じましょう。あと、グリスいらないとか少しで良い系の情報も多いですがそれ多分他車です。(ちなホンダ原付AF61はグリスなし。)
グリス不足するとWRの削れが早くなり、次にスライドピースの摩耗が早くなり、私のSG03Jは4万km超えてランプレートが削れ初めてやべってなってプーリー丸ごと交換するはめに。走行距離多いからかも知れませんがグリスはヤマハの純正か同等品を。芝刈り用とかシリコングリスではダメです。硬すぎ。経験談。以上2025.01.25追記
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そして鉄パイプです。いやまじで。
WRはノーマルが18g8個、今回用意した軽量WRは14g8個。グリスは原チャ用社外プーリー買った時に付属していたキタコのプーリー専用。
そして鉄パイプは普通のネジが20、きつく締めたネジが40という数値のところ、80ニュートンで締まっているナットを外して元に戻すために必要としています。使い方は後で。そして自己責任で。
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ケースのオレンジの丸を確か3ヶ所外すと左のカバーが取れて、中にある緑丸のネジ3つと右のでかいネジを外すと黒いカバー全体が外れます。
私は右の緑が完全になめてしまいプラスチックをぶっ壊していて、左3つの緑もなめかけています。潤滑剤塗ってハンマーで叩いて数日かけてこのざまです。
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いきなりバラバラになってて失礼。分解してたらご近所さんが来て世間話がはずんでしまいました。もとに戻す時に詳しくやります。
重要な部品は名前を書きましたが合ってるかは自信ない。今回はプーリーの右の丸い方やベルトにはさわりません関係ないので。
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プーリーはプラスネジ3本でフタが閉まってるので外してゴムハンマーで叩いてマイナスドライバーでこじ開けました。
初開封するならここからグリスまみれになるので汚れてもいい布とかパーツクリーナーなど必要かと。私の場合は今回2度めなのできれいなだけです。
写真上の丸いやつの中にある黒いコロコロしたやつ8個がWR18g、下のフタっぽいやつの黒いプラスチック4つはスライドピースという部品で、WRとスライドピースは文字通り転がったり移動するのでグリスを欲しています多分。
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社外のWRなら前後(裏表)があるWRも存在するので間違えないようにしましょう。今回は前後ないWRなのでその話はスルーします。もし前後あるやつなら説明書に向きが書かれているはず。
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ホンダの原チャは基本グリスなし、でもこいつはグリスでドロドロだったので全開うっすらグリスを塗ったのですが薄すぎたようです。幸い摩耗はしてないけどスライドピースがすげえ動きにくくなってて猛省。
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てなわけで、キタコのオマケで入手したグリスを全部使い切ることにしました。これでも少ないかも。
ちなみにホンダの原チャ、AF61トゥデイは純正でグリスは不使用です。メーカーや車種で違うんでしょうね。しらんけど。
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スライドピースにもグリス多めに。すごい滑りにくくなってて、よく削れなかったなと感心。
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ローラー入りプーリーにスライドピースのフタを入れたところ。
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続いてフタをしてネジを4本締める。このときフタが斜めになっているとネジ締まらないし、ネジも均等に締めなければ1本だけ最後まで締まらないとか私あるあるなのでマネ禁止で。
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プーリーの組み立てができたら本体。めったに開けないと思うので全体に上からパーツクリーナーを拭きまくって掃除しとくといいかも。
左のギザギザした棒にプーリーを刺します。この時、スライドピースのフタを奥に押しておかないと次の写真のようにプーリーが奥までハマらないはず。
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ここまでずっとくっつけて作業していたので一応説明すると、中央についてる棒はプーリーボスで、最高速を上げるならこいつの長い版を社外品で探したりします。
仕組みを超簡単にいうと、ローラーが遠心力で外側に転がり、プーリーが手前に押し出されるとベルトが外周へと広がって前後のギヤ比が替わり低速から高速へと無段階変速して行く感じです。詳しくは検索で。
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ベルトを引っ掛けますが、ここではありません。
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もっと奥のここまで引っ掛ける。
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ドライブフェイスをギザギザに合わせてはめる。プーリーに対して平行、地面に対して垂直、歯車に合わせて奥まで。
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ワッシャーを通す。見た感じ表裏の区別ないです。ホンダなら片側に滑り止めがあるのにね……。
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ナットを手で回してはめる。
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クルクルしないように工具(ユニバーサルホルダー)を掛ける。回らなくなればかけ方はどうでもいいです。締める=時計回りなので写真のようにしてるだけ。
ここでナットの中心、歯車のでっぱりを見てください。ほとんど歯車(軸)側の頭が出ていないのは手で回してるのでほとんど締まってないからです。
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19mmのソケットとラチェットレンチで手で回せる限界まで締めます。
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増し締めで鉄パイプの登場。これ考えた人ほんま天才。YouTubeで見た。
実際に80ニュートン測るトルクレンチがあればいいですが高くて手が出ないので私は30度回して増し締め完了としています。
具体的には鉄パイプを2時方向で止めて徐々に力を入れながら3時方向まで回して終わり。実際には鉄パイプのもっと右を持ってます。やばいくらい力入るのでねじ切らないように。また、2~3時回しは私の力でラチェット手回しした後なので人により回す角度は違うはず。
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どのくらい出っ張ってるか参考にどうぞ。
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斜め上から。
この増し締めが少しでも甘ければエンジンかけてドライブフェイスが回り始めると数秒でナットも回り始めて外れて吹き飛んで行きます。いやほんまに。
その動画を撮っとけばよかったのですが、締まった状態で撮ってしまったので最初の動画になります。
少し考えたらわかりますが、いざ走り始めてからとか、加速して高速な状態でナット外れたらえらいことになる、それがヤマハ仕様のようで割とムカついてます。ホンダはナットに滑り止め付いてて手で回すだけで外れない。
関連リンクに18gと14gの差を説明した(?)ページもあるのでそっちもどうぞ。
「純正が14gでいいんじゃね?」ってほどすごい加速します。多分燃費悪くなるけどまだ交換したばかりなのでわからん。
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次回ばらした時用にグリス買っとくべきと思ったけどプーリー用が付くとやたら高いのでこれにしました。40gで500円しない。
何となく専用品とかワコーズとかKURE製品を買うと負けた気がするのは素人だからでしょうかね。
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2025年1月追記
このグリスじゃだめでした。硬すぎる。高くてもプーリー用グリスか同等のモリブデンぬるぬるの柔らかいやつにしましょう。加速も持続性も全然違います。超猛省。
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