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朝比奈武弘(Pix_eos)のブログ一覧

2023年05月27日 イイね!

特装最前線 Vol.12

特装最前線 Vol.12いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回はゴールデンウィーク前後に撮影した特装車特集です。

まずは5月3日と4日の2日間、長野市のエムウェーブで行われた「ながのノスタルジックカーフェスティバル2023」の参加車両からです。こちらは愛知県名古屋市に所在する株式会社アートレーシングのトランスポーター「Artoletti Transporter(アートレッティトランスポーター)」です。

この車両運搬車はトヨタ3代目コースターをベースにしており、バスの車内部分に5ナンバー枠の車両を積載可能となっています。この車両は1960年代のイタリアでル・マン参戦マシン等を運ぶトランスポーターをイメージして製作されています。

車体後部はこのようにスロープ付きのハッチがあり、これを使用し車内にマシンを搭載することが可能です。ハッチはウインチで稼働することが可能となっています。

ドアなどはベース車のものを流用しています。基本的にはコースターの車体の上から外装パネルを貼り付け、ベース車がコースターだと感じさせないデザインとなっています。車高が下がっているように見えますが、これはスカート部を下に延長しているだけで、純正車高のままのようです。

アートレッティトランスポーター走行時の姿です。屋根上に取り付けられたビバンダム君がとても目立ちます。ヘッドライトは純正品の横長タイプのものではなく、車体のビンテージデザインに合わせてルーカスの丸型ヘッドライトに変更されています。

テールランプとウインカーも丸型のものに変更されています。リアはこのようにパネルで覆われているので、後ろを見ることはできませんが、バックカメラとバックモニターを装着しているので、後方の確認も可能となっています。


こちらの車両はモーターゾーンTVでも動画で紹介されています。後方ハッチの開く姿などを見ることができます。

同じく、ながのノスタルジックカーフェスティバル展示車両の日産プリンス2代目後期型(T40型)クリッパーがベースの車両運搬車です。

現在の車両運搬車は荷台部がスライドしたり、油圧式ジャッキで車体を傾けたりするものが多いですが、この車両は道板(ラダー)を荷台後部に置き、積載する車両を自走で積載します。また現在の車載車は荷台部がフルフラットな事が多いですが、この車両はタイヤハウス部が少し出っ張っています。

ちなみにこちらの車両はLPG車に改造されており、車体側面にタンクを装備しています。

実際に車両を積載している状態です。軽自動車のような小さい自動車を積載することが可能です。車両の前後を荷台部に固定されています。

ちなみに荷台に積載されている車はホープスターON型です。ON型は軽自動車初のオフロード4WDにして、ホープ自動車最後の製品です。ホープスターON型はその後スズキ自動車に製造権を買い取られ、ジムニーとして販売されています。

エムウェーブ駐車場に置かれていたスズキ10代目中期型(DA63T型)キャリィトラックベースの車載専用車。軽トラックをベースにした車載車なので搭載できるのは二輪車となっています。

この車は軽トラックのキャリィベースですが、ナンバープレートが白板となっています。これは荷台部分が車体後方に少し伸びているので軽自動車規格の全長3,400mmを超えてしまっているからだと思われます。ちなみにDA63T型キャリイのノーマル状態での全長は3,395mmのようです。

実際にバイクを積載している状態です。登録は普通車のようですが、サスペンション等はそのままになっているからか、最大積載量は250Kgとなっています。

エムウェーブ会場から出てくるいすゞ4代目前期型エルフがベースの特装車、一見すると普通の配送用パネルトラックですが、8ナンバー登録車となっています。

このトラックの正体はラーメンの移動販売車で、ながのノスタルジックカーフェスティバル会場内でラーメンを販売していました。

車体側面左側の扉は移動販売車車内の出入口となっており、車体後部は販売用のカウンター部となっています。

キャビン上部には清水を積んだタンクが設置されています。荷台部はシンクなどの調理器具などがあり、大量の水を置く場所がないのでこの車両はデッドスペースを有効に活用し、設置されています。荷台部(パネルバン)は日本フルハーフの小型ドライバンとなっています。

車体右側には換気扇が設置されています。マッドガードにはいすゞエルフフルフラットローと書かれている純正品がそのまま使用されています。ちなみに車体左側後部にも清水タンクが設置されています。

続いて4月28日から5月6日の間、神奈川県横浜市西区みなとみらい地区のドッグヤードガーデン横で行われた「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」公開記念企画のERカー展示です。

まずこちらはドラマ版MERに登場した「T01」。T01はTOKYO MER1号車を意味しているようで、トラック型の移動手術車(ER車)です。

ベース車は三菱ふそう初代スーパーグレートの放送中継車で、前1軸後1軸のFPというシャーシを使用しています。この中継車は京成自動車工業で架装された車両で、元々は長野放送で使用されていたようです。

以前、静岡で展示された際は、後部ドアが開けられた状態で展示されていましたが、今回は閉まった状態の展示でした。

元放送中継車という特性上、車体後部には機械などが置かれていたようです。ドラマの撮影の為に、後部ドアを新たに追加したものだと思われます。

ルーフに取り付けられたメインの赤色灯は名古屋電機が製造するLED散光式警光灯FLIX(フリックス)ですが、側面などにある補助赤色灯はメーカー不明です。ホイールキャップは中古で販売されたいた際に装着されていた純正品を塗装し、MER仕様にしているようです。

フロントバンパーはフォグランプと補助赤色灯、青色灯を装備する大型前出しバンパーに変更されています。バンパー上部にはフロントプロテクトガードを装備しています。

そして「劇場版TOKYO MER」に登場するYOKOHAMA MERの「Y01」も展示されていました。T01同様に京成自動車工業が架装した放送中継車をベースとした車両で、関西の事業社で使用された車両じゃないかと思われます。Y01はどういうわけか、今年の横浜消防出初式にも参加した劇用車です。

T01と異なり、赤色灯はパトライトエアロホーク(ALシリーズ)を使用しています。T01もそうですが、散光式赤色灯を傾斜部にそのまま載せるのではなく、赤色灯を水平の基台に載せた状態で架装すればかなり見栄えが良くなると思うのですが…。

ぱっと見では2代目スーパーグレートベースっぽいですが、実はこの車両はフェイスリフトされており、初代スーパーグレートの顔に2代目スーパーグレートのヘッドライトやフロントバンパーが移植されています。

フロントグリルには「SUPER GREAT」の車名エンブレムがそのまま使用されていました。どうせカメラで映らない部分だから問題なしなのでしょうか?ちなみにこのフェイスリフトは三菱ふそう自動車販売内の工場にて行われたようです。

Y01のボディカラーはT01と異なって水色となっており、爽やかなイメージとなっています。側面には神奈川県の鳥であるカモメのイラストも描かれています。

車体後部にはT01同様に観音式の扉を装備しています。テールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ3連タイプを装備しています。T01と異なり、前1軸後2軸のスーパーグレートがベースとなっています。

T01同様に補助赤色灯と補助青色灯が車体各部に取り付けられていますが、T01に取り付けられているものと形状が異なります。作業灯もY01ではLED式のものとなっています。

展示場所が狭いので仕方がありませんが、どうしてもMER号らの全体写真を撮ろうとすると木が写り込んでしまうのが残念です。

続いてこちらは名古屋市消防局管内の12消防署に配備されている輸送車という車両です。いすゞ4代目フォワードのダブルキャブ車をベースにした車両で、可動式の幌を装備した平ボデー車です。赤色灯はパトライトワイドビーム(NZシリーズ)です。

艤装は平和機械株式会社で、車体後部にはパワーゲートを装備しています。可動式幌の最後部には補助赤色灯としてパトライトの平面取付けLED補助警告灯LAR型を装備しています。

画像のものは守山消防署に配備されている輸送車で、荷台には水難救助等で使用するボートを装備しています。このように多種多様な資機材を搭載することが可能です。

タダノのカーゴクレーン、「TM-ZR304(H)型」を装備しており、荷台のボートを水上に降ろす際等に活躍します。型式にある(H)型はフックイン仕様を指しています。

続いて新潟県上越市の江口道路ステーションに展示されている除雪車です。この除雪車は昭和44年に建設省北陸地方建設局にて開発された超大型ロータリ除雪車で、「史上最大規模の超大型除雪機械」として知られています。

車体前部にはロータリ除雪装置を装備しています。この除雪装置で集雪・投雪を直径1,500mmのブロアで行う。ブロアの前には大型のカッターが備わっています。上に伸びた筒のようなものは「シュート」と呼ばれているもので、これで集めた雪を遠くへ投雪します。

キャビンは三菱ふそうTシリーズのT900系のものを流用しています。サイドウインカーを設置する場所がなかったのか、キャビン横に設置されています。

ルーフ上にはヘッドライトやフォグランプ、作業灯や単円筒形黄色回転灯を装備しています。窓にはワイパーの他に旋回窓も装備しており、投雪時に巻き上げた雪が窓を覆わないようになっています。

車体後部には大きなマフラーが2本装備されています。この車両は走行用エンジンと除雪用エンジンを1基ずつ搭載しており、走行用エンジンはマフラー下に搭載されており、三菱ふそう12DC2型のV型12気筒エンジンという19,900ccのディーゼルエンジンで、三菱ふそうB9系の高速バスに搭載されていたものと同型です。除雪用エンジンは車体中央部の一段高くなった部分に搭載されており、三菱重工12DH2型というV型12気筒エンジンを搭載しており、27,500ccを誇ります。この2基の大型エンジンの出力から「800馬力」という愛称でも呼ばれています。

除雪車にしては奇妙な塗色をしていますが、これは上越市で行われた「平成2年度ゆきみらい」という除雪機械の展示会にモニュメントとして出展するのにあたり、上越教育大学の洞谷亜里佐先生によって考案されたデザインです。元々は展示パネルの写真にあるように、所謂道路公団カラーと呼ばれてる黄色のボディに白のラインが入っていたようで、新車配備当初は薄緑色に白いラインが入っていたようです。

キャビンに上がるには前輪の後ろにある梯子から車体に上り、そこからフェンダー部を伝い歩きキャビンに入るようです、現在キャビンには入る事ができないように金具で扉を固定されています。

除雪機は車内から操作する事が可能で、車体からは多数の油圧ケーブルが伸びています。

除雪機に取り付けられた銘板。「ロータリー除雪装置 型式HV150SA 製造番号150-7 製造日本車輌製造株式会社 販売日熊工業株式会社」と記載があります。製造番号が7なので、7台もこのモンスター級除雪車が製造されていたようです。

昭和50年代前半に退役し民間の業者に払い下げられたこの除雪車を、日本建設機械化協会が買い取り、平成11年にこの場所で展示されることが決まったようです。
動画でも紹介しています

こちらは地元で行われている国道バイパスの大規模工事で活躍していたトレーラーダンプです。。1999年に規制緩和されて画像のような牽引式ダンプトレーラーも認可されるようになりました。

トレーラー式ダンプカーでは最大28t程度の土砂を輸送することが可能となっており、今回のバイパス工事では5台のトレーラーダンプが土砂をピストン輸送してました。

画像のトレーラーダンプは和歌山県紀の川市に本社を置く西建工業株式会社が所有する車両です。西建工業は和歌山の会社ですが、静岡県静岡市駿河区内にも営業所が置かれているようです。トレーラーヘッドは同じく和歌山県紀の川市に本社を置く、和物株式会社の車両です。

スカニアPシリーズをベースにしたトレーラーヘッドを使用しており、トレーラー側のテールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ流鏑馬を使用しています。

同じくスカニアPシリーズがベースのトラクタヘッドですが、こちらはフロントグリルガードやグリルが黒色となっており、先ほどの車両よりも厳つい印象を持ちます。

こちらもトレーラー側のテールランプは小糸製作所の流鏑馬を使用しています。先程の車両と異なり、トレーラーヘッドのマフラーは煙突マフラーではありません。

こちらはUDトラックス2代目クオンをベースにしたトレーラーヘッドです。純正品と思わしきフロントバイザーが取り付けられています。

他のダンプカーと異なる形状のトレーラーダンプとなっています。このダンプトレーラーはTrout River Industries社というカナダにあるメーカーのトレーラーのようです。

同じく2代目UDクオンをベースにしたトレーラーヘッドのトレーラーダンプカーです。先程の車両は西建工業の車両ですが、こちらは和歌山物流の車両です。

こちらはいすゞ2代目ギガのトレーラーヘッドを使用したトレーラーダンプ。トレーラーヘッドとトレーラー全部で車軸が6軸あります。

今回の工事で使用したトレーラーダンプでは唯一のいすゞベース車及び3軸車ヘッドのトレーラーヘッドでした。

そして最後に5月3日から5日の間、愛知県豊田市の猿投温泉で行われた「SANAGE祭」にいた移動販売車です。この車両は岡崎市に本店を構える暴れん坊チキンさんの日野初代中期型デュトロをベースにしたキッチンカー(移動販売車)です。元は北九州市消防局八幡西消防署折尾分署で使用されていた水難救助車で、当時のコールサインは「北消712」だったようです。北九州市では同型の水難救助車が横転事故を起こしましたが、この車両ではありません。

赤色回転灯のユニットは外されていますが、パネルは残されていました。この赤色のパネルは赤色灯には該当しないのと、このパネルを外す事で雨漏りなどの原因になることから残されています。

屋根中央部にはモーターサイレンとドライバユニットが残されていました。これは元々の水難救助車から装備されているもののようです。

ドア部には唐揚移動販売車両と白文字で書かれており、下の部分には「康2」と消防車のような表記があります。これは本店所在地の岡崎市康生通東と移動販売2号車を指しているようです。

車体後部にはホースカーを装備したままとなっています。側面右側の後部座席扉はスライドドアとなっています。本来は大阪サイレンのLED警光灯赤色補助赤色灯(LFシリーズ)を装備していましたが、緊急車両ではないので青色のものに変更されています。

三連梯子は外されていますが架台は残っており、現在も稼働させる事が可能となっています。先ほどのホースカーも昇降装置が現在も稼働します。

車体サイドには現役時代から入っていた白いラインが残っています。このラインに合わせてからあげ専門店などの文字入れがされています。

モリタの消救車をベースとした水難救助車なので、車体後部にはポンプを搭載していました。移動販売車左側には吸管(ホース)等が残されており、消防車だった面影が残っています。車体右側は全て外されています。

フロントには712という表記の跡が残っていました。本来は消防章を装備していましたが、日野のエンブレムに変更されています。前面赤色灯は大阪サイレン製のLFシリーズだったようですが、外されています。

標識灯にも712という表記の跡が残っています。側面は本来、流線型回転式赤色灯を装備していましたが、後部のものと同じ青色の補助灯に変更されています。作業灯は当時のままとなっています。

左側側面のこちらの筒は旗刺しでしたが、車体右側の作業灯を移設してこちらも作業灯として使用しています。

作業灯や標識灯は現在も使用することが可能です。画像右下にあるのは以前使用していた唐揚げの容器です。この移動販売車を模した箱となっています。

箱にはナンバープレートや梯子、ホースカー等が再現されています。※この箱は現在は使用されていない物です。

今回は以上です。

【参考文献】
(株)カマド発行 キュリアス Vol.12(2017年1月5日発行)

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Posted at 2023/05/27 23:05:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2023年04月14日 イイね!

特装最前線 Vol.11

特装最前線 Vol.11いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は移動販売車特集です。

移動販売車は自動車を使用して、常設店舗外のイベント会場などの場所で商品を販売するための車両です。食品の移動販売車の他に工具などの移動販売車も存在しています。移動販売車の中でも食品を扱う車両はキッチンカーと呼ばれています。

こちらの車両はトヨタ3代目クイックデリバリーをベースにした移動ラーメン屋さんです。クイックデリバリーはトヨタ自動車がヤマト運輸の要望で開発した商用車で、特装最前線Vol.2ではウォークスルーバンプロトタイプも紹介しています。移動販売車の中でも歴代を通して人気が高い車種で、移動販売車ではよく見かける車種です。

こちらは初代クイックデリバリーをベースにした移動販売車。この車両はフロントグリルにあるTOYOTAエンブレムが外されています。

こちらの車両はルーフ上サイドオーニングを装備するスイーツの移動販売車のようです。

中古販売店に置かれた2代目クイックデリバリーベースの移動販売車。上記の車両と似ていますが、こちらにはサイドオーニングを装備しておらず、ルーフ上にスピーカーを装備しています。

こちらは2代目クイックデリバリーをベースにしたメロンパン販売車。車体サイドには幟を差すための金具が取り付けられています。

こちらは2代目クイックデリバリーの2t系(クイックデリバリー200)がベースの移動販売車です。

こちらの車両はフライドポテト専門店の移動販売車となっており、車内でポテトを揚げられるようになっているようです。

2代目1t系クイックデリバリーの後継車として登場したトヨタダイナ/トヨエースアーバンサポーターをベースにした移動販売車。こちらはパン屋さんの移動販売車です。

今まで紹介した移動販売車はキッチンシンクを有する特殊用途自動車(8ナンバー車)ですが、こちらの車両は車内にキッチンシンクなどを装備していないので、普通貨物自動車登録(1ナンバー車)となっています。

特装最前線Vol.1で紹介したテレビドラマ「MIU404」の撮影に使用されたまるごとメロンパン号もトヨタ3代目クイックデリバリーをベースとしたメロンパン移動販売車…を装った内偵用車両です。また、移動販売車とは少し異なりますが、日本テレビ系列で放送されている「ザ!鉄腕!DASH!」の番組内コーナーの「0円食堂」で使用されているキッチンカーもクイックデリバリーをベースにした車両です。

移動販売車の中には車内でピザが焼ける車両も存在します。ピザーラ移動販売車(ピザーラキャラバン)はいすゞ6代目中期型エルフをベースにした車両で、エルフの他に5代目フォワードをベースにした車両も存在するようです。

ピザの移動販売車はトラックベースの他にも路線バスをベースにした車両が存在します。以前廃バス特集Vol.3で紹介した伊豆市にあるピザ屋さん「いしがまや」でそのバスは使用されています。

元小田急バスのいすゞP-LV314L(いすゞキュービックの富士重工7Eボディ車)の車内に石窯を設け、そこでピザを焼いています。普段は伊豆市内に位置するいしがまや敷地内に置かれ、営業していますが、バス型の移動販売車なので移動した先でピザを焼き、販売することが可能です。

こういった移動販売車には外国製の車両をベースにしたものも多く存在します。こちらはアメリカのゼネラルモーターズ社シボレーブランドで製造・販売のステップバン(P10)をベースにした移動販売車です。

こちらの車両はドーナツなどを販売する移動販売車で、車内にフライヤーなどを搭載しています。

マサラダドーナツさんが所有するキッチンカーで、静岡県西部を中心に展開しているようです。アメリカンスタイルのオーナーさんなので車両もアメリカ製のものとなっているようです。

こちらはシボレーの初代エクスプレスをベースにした移動販売車。まるで救急車のような荷台形状となっています。

以前特装最前線Vol.2で紹介した移動販売車はフォードEシリーズベース(第4世代)のアメリカで使用されたスクールバスを流用した移動販売車です。こういった移動販売車はアメリカ車が好きで導入されたり、目立つために採用している場合もあるようです。

上記車両はアメリカで使用された外国製のバスですが、こちらは日本国内で使用されたのちに移動販売車に改造された外国製のバスで、ビールなどを提供する移動販売車として使用されているようです。

こちらの車両はメルセデス・ベンツ初代スプリンター(日本国内の名称はトランスポーターT1N)をベースにした移動販売車で、大阪市のコミュニティバスとしてダイムラークライスラー日本を通じて13台が輸入され、大阪市交通局へ導入されました。

2005年に導入したベンツ製赤バスですが、多額の赤字を出していたことから2013年3月31に運行を終了し、赤バスは官公庁オークションに12台が出品されました。この移動販売車はそのうちの1台を流用した車両です。

車体後部の行先方向幕が設置されていた場所は可動式の扉のような構造になっています。

国産車ではクイックデリバリーの他、最大積載量1.5t以下のトラックをベースにした車両も多いです。画像はマツダ4代目ボンゴトラックをベースにした移動販売車です。

こちらの車両は静岡茶やスイーツを提供する移動販売車です。最大積載量が1.5t以下の車両は中型免許ではなく、普通免許でも運転できることから多く採用されています。

ゆるキャン△ラッピングのキッチンカーもマツダ4代目ボンゴトラックをベースにしたキッチンカー(移動販売車)です。

こちらの車両はフロントマスクが株式会社ブローニング製のフレンチバスLook(シトロエンHトラック風)キットパーツを装備しており、ボンゴトラックの見た目とは異なっています。

CoCo壱番屋の所有するキッチンカーはトヨタ4代目タウンエーストラックをベースにしており、数年前にトミカとしても販売されました。画像の車両は希望ナンバーで「551(CoCo壱)」を取得しています。画像のような車の他にもいすゞエルフをベースにした車両も存在します。

普通免許で運転できる車両といえば、トヨタハイエースもその中の1台でしょう。画像の車両は200系前期型ハイエースの車内でケバブを売っているようです。こちらも1ナンバー登録車です。

普通自動車免許で運転できる車には勿論、軽トラックも含まれています。移動販売車でも多くの車両が活躍しています。こちらの車両は日産2代目NT100クリッパー(スズキ11代目キャリィのOEM車)をベースにした米粉ベビーカステラの移動販売車です。荷台部分でベビーカステラを焼き、販売しているようです。

こちらはスバル6代目後期型サンバートラックをベースにした米粉クレープの移動販売車。2台とも小型貨物車登録(4ナンバー車)です。

こちらは静岡県湖西市などを中心に販売している浜名湖屋さんの移動販売車。ホンダ3代目アクティトラックをベースにした移動販売車ですが、フロントに少し違和感があります。

こちらの車両はホンダ2代目中期型バモスの顔まわりを移植しています。アクティとは姉妹車ではありますが、顔つきは異なっていますので、これだけでもかなり印象が異なるかと思います。実際にキットパーツなどで軽トラックを外国車風やクラシックカー風などに変更した移動販売車も多く存在します。

軽トラックをベースにした移動販売車といえば「やきとり竜鳳」の車両も有名ですね。こちらはダイハツ10代目ハイゼットトラックをベースにした車両で、目立つ赤色の車体に、拡張可能な調理室を設けた車両です。ハイゼットをベースにした車両が多いようですが、4代目タウンエーストラックをベースにした車両も存在するようです。青島文化教材社からはこの移動販売車をモデルにしたプラモデルも販売されました(ただし車種はスズキキャリイです)。

ちょっと特殊な移動販売車ですとマツダ2代目(NB)ロードスターをベースにした石焼き芋屋さんが有名です。石焼き芋屋さんといえばトラックの荷台に焼き芋機を載せて住宅街を走り回る…なんてイメージですが、こちらの車両はロードスターのトランク上部に焼き芋機を搭せています。

今まで食品などを販売する移動販売車を紹介してきましたが、スナップオン(Snap-on)のように車両内に工具を搭載し、自動車修理工場などを訪問し、販売を行っている移動販売車も存在します。

こちらはいすゞ6代目中期型エルフをベースにした車両で、車内には沢山の工具が搭載されているものと思われます。

こちらは埼玉オートジャンボリー2022で工具の販売を行っていた移動販売車。先ほどの車両と異なり、パワーゲートは非装備となっています。

スナップオン移動販売車の車種は様々で、国産トラックの他にもバンタイプの車両も使用されています。こちらの車両は外国製のウォークスルーバンがベースです。

同じ工具メーカーのマックツールズ(Mac Tools)にも移動販売車が存在します。こちらは日産E26前期型キャラバンの超ハイルーフ車がベースの移動販売車です。工具の移動販売車は車両の特性上、特殊用途自動車登録ではなく、普通貨物自動車登録であることが多いです。

こちらの車両は移動販売車ではありませんが今回紹介します。この車両はいすゞ6代目中期型エルフをベースにしたセブン銀行の移動ATM車で、イベント会場等の人が集まることが予想される場所から事前要請により派遣され、車内にあるATMを使用して現金を下ろすことや振り込むことが可能な車両です。

こちらの車両はセブン銀行が所有する車両の中でもATM降下型車両と呼ばれる車両で、車内に搭載されたATMが地面に降りてきます。

降下前は車内にATMが格納されています。このATMはセブンイレブン店頭でも見かける機械そのもので、荷台ボディは北村製作所が架装しているようです。

今回は以上です。

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Posted at 2023/04/14 21:23:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2023年03月04日 イイね!

特装最前線 Vol.10

特装最前線 Vol.10いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は照明車特集です。記事の都合上、画像は過去掲載分を多く含んでおります。

照明電源車は夜間の災害現場等において現場周辺を明るく照らし、消防職員の活動支援を行う車両です。特装最前線Vol.1同シリーズVol.2でも軽く紹介しておりますが、現在はポンプ車や救助工作車等に搭載されている照明装置が高性能なので専用車両が配備されていない本部も存在します。

先ほどの車両は東京消防庁本田消防署奥戸出張所照明電源車の車両で、ブームを最大10m起伏可能です。先端に取り付けられた照明装置はLED式の光源となっており、従来のハロゲン式のものよりも明るく、省電力で照らすことが可能となっています。

奥戸SSはいすゞ5代目後期型フォワードをベースにした照明電源車で、Vol.1で紹介した立川消防署の車両よりも一回り小さな車両となっています。

車体後部には発電装置の操作盤があります。照明電源車の発電機から医療機関等への供給を行うことも可能です。テールランプは小糸製作所のトラック用オールLEDリアコンビネーションランプ2連タイプを採用しています。車体後部に貼られたステッカーから、櫻護謨株式会社が架装したと思われます。

この中型照明電源車は大型照明電源車の特殊なブーム装置と異なり、トラック搭載型の直進式クレーン装置のブームを流用したものとなっています。その為、車載クレーン同様の旋回や伸縮等の操作が容易に可能となっています。クレーン装置は操作部からタダノ製のものじゃないかと推測。

臨港消防署月島出張所にもいすゞ5代目中期型フォワードをベースとした、奥戸SSとほぼ同型の照明電源車が配備されています。月島SSや奥戸SSよりも小型のいすゞ6代目中期型エルフをベースにした照明電源車が下井草出張所や成城消防署に配備されています。

地方本部では山梨県の南アルプス市消防本部に平成15年に日野初代中期型デュトロをベースにした電源車が配備されています。

こちらの電源車には株式会社湘南工作所製の貫通式の照明装置を装備しています。照明装置には周囲照射灯も装備しています。東京消防庁の車両と異なり、照明装置は一基のみとなっています。

同じく山梨県の甲府地区広域行政事務組合消防本部南消防署にも日野初代中期型デュトロをベースにした電源照明車が平成19年に配備されています。

こちらの車両も湘南工作所製の照明装置を使用しています。シングルキャブでシャッター式の荷台となっています。架装はGMいちはら工業株式会社です。

館林地区消防組合館林消防署には三菱ふそう6代目前期型キャンターをベースにした照明車。平成10年に配備された車両です。消防年報によると、資材輸送車を兼任しているようです。

松戸市消防局六実消防署にも同じく6代目前期型キャンターをベースにした車両が配備されています。こちらも平成10年に配備された車両ですが、照明装置の形状が異なります。

こういった照明車は消防機関だけではなく、国土交通省地方整備局にも配備されています。こちらの車両は2016年に行われた静岡県総合防災訓練に参加した中部地方整備局浜松河川国道事務所のいすゞ6代目前期型エルフをベースにした照明車です。

普段近くで見る機会の無い国土交通省の照明車ですが、愛知県名古屋市東区にある中部地方整備局中部技術事務所エントランスに期間限定で展示されました。

この展示は2022年10月から12月の毎週火曜日に朝10時から夕方4時の間、特別展示されました。この特別展示はトミカにもなった照明車が翌年に引退となることから決まったようです。

この照明車は日野初代中期型デュトロをベースとした車両で、2005年3月に製造されたようです。こちらは動画も撮影しています

車内には無線機を装備しており、コールサインは「けんせつなごやひがし24」。サイレンアンプはパトライト社製の緊急車両用アンプ、SAP-500CKを装備しています。

赤色灯は同じくパトライト社製の散光式警光灯エアロソニック(AJSシリーズ)を装備。災害時に緊急走行が可能となっています。

フロントグリル部には前面補助赤色灯として同社製LED補助赤色灯LP3-M1-Rが2基取り付けられています。

照明車の荷台部には照明電源用の発電機とアームを装備しています。

発電機は北越工業株式会社のエンジン発電機のAIRMANシリーズを装備しています。この発電機で照明装置の電源を補う他、災害時の電源供給にも使用可能です。発電機上部にはパトライト社製LED式補助警光灯LAS-M1を装備しています。

車体最後部には走行時に照明装置を格納するスペースが。車体に取り付けられた3つの装置はバラスト(安定器)です。この装置で照明装置への電流を安定させるようです。

照明装置は地上から約10mの高さまで上昇可能です。照明装置を上昇させるブームは株式会社アイチコーポレーションの高所作業車スカイマスターSE10Aを流用していると思われます。SE10Aは広範囲先端屈折アームを採用しています。

高所作業車のバケットの代わりに取り付けられた照明装置。照明装置は株式会社湘南工作所製の2.0Kwのメタルハライドランプを6灯装備しています。

照明装置に挟まれてブーム先端にはカメラが設置されており、高所カメラとして災害現場の情報収集も可能となっています。

助手席側の荷台中央部にはブーム及び照明装置の操作盤が設置されています。高所作業車と異なり、バケットを装備しないのでこちらで操作します。

照明車を上部から見ると、発電機上部には国交省という表記が入っております。これは緊急災害対策派遣隊「TEC-FORCE」が派遣され、ヘリコプターなどから撮影された際に国土交通省所属の車両であることがわかるようになっています。

警察にも災害時や警備活動時に現場を明るく照らす為の車両が配備されています。警察では投光車という名称で国費配備されています。

こちらの車両は横浜国際消防・防災展2022のサテライト会場に展示された神奈川県警察第一機動隊の投光車です。2005年3月に投光車Ⅲ型の名称で7台調達、帝国繊維株式会社が落札しています。

日野初代中期型デュトロをベースにした車両で、先述の国土交通省の車両よりも大型の車両となっています。

ブーム装置はオーストリアのパルフィンガー社製の車載型折り曲げ式クレーン装置、PK4501を採用しています。クレーンタイプにもよりますが、12mほどブームを伸ばすことができるタイプじゃないかと思われます。

クレーンブーム装置の操作部。国産の古河ユニック製やタダノ製のものは車体に対して縦方向に設置されていますが、パルフィンガー社製のものは横方向に設置されています。

こちらの投光車の照明装置はメタルハライドランプを6灯装備しています。

電源供給用の発電機はデンヨー株式会社製の可搬式ディーゼル発電機を使用しています。

赤色灯はパトライト社製散光式警光灯エアロダイナミック(HZシリーズ)、サイレンアンプも同社製のSAP-500シリーズを採用しています。2023年に入り、日野2代目デュトロをベースにした投光車Ⅲ型が確認されています。こちらの車両も帝国繊維が架装しておりますが、ブーム装置が変更されています。

デュトロ以外にもいすゞ5代目中期型エルフをベースにしたトラック型の投光車が2000年9月に調達されています。こちらの車両は投光車(Ⅱ型)という名称で国費で13台調達されました。タダノの「LS-106A」という6灯式メタルハライドランプ照明車がベースとなっているようです。

トラック型車両の他にも、1BOXバン型投光車が配備されています。画像の車両は日産E26型キャラバンをベースにした車両で、2013年3月には画像と同じ前期型の車両が18台国費で調達されています。2019年3月にE26中期型キャラバンの投光車が14台調達され、株式会社トノックスが落札しています。

トラック型の投光車と異なり、1BOXバン型投光車はアウトリガーの展開が必須ではないので、走行しながら照明装置をブームで上昇させたまま使用することが可能です。最近では香港のミニカーブランドEra CARからも警視庁第三機動隊仕様のものが販売されています。

車内助手席側の荷室部に照明装置及びブームの操作盤があります。注意書きには「投光器(発電機)を使用する際はドア又は窓を開けて充分換気をして下さい」と書かれています。また荷室にはスペアタイヤを積んでいる他、フロントガラスと運転席、助手席を投石等から守る金網を積んでいます。

バックドアには電源供給用の発電機を搭載しています。発電機はアメリカのカミンズ社製オナンRV向け発電機を使用しています。

照明装置はトラック型のものと異なり2灯のみで、湘南工作所製のものを採用しています。

ダッシュボード上部には照明装置や塔(ポール)の稼働状態を示す表示などがされています。サイレンアンプはパトライト社製SAP-500BZを装備しています。赤色灯は大型人員輸送車などと同じ、スピーカー分離型エアロダイナミックシリーズのRAW型を採用しています。ドライバーユニットはグリル内に装備されていると思われます。

E26型キャラバン配備前は、E25型キャラバンをベースにした投光車が配備されています。画像の後期型キャラバンは2006年から2009年の間に101台調達されました。前期型の投光車も2002年から2005年の間に16台調達されています。E25型配備以前にはトヨタ100系ハイエースをベースにした車両が配備されています。また、ランドクルーザーやパジェロの屋根に1BOXバン型同様の2灯投光器(照明装置)を備えるクロカン車ベースの車両も配備されてきました。

機動隊のカラーリングではなく、白黒塗装の車両で投光車とほぼ同じような形状の車両が存在します。こちらは2009年に配備された交通鑑識車で、投光車と装備はほぼ同じとなっています。

赤色灯は投光車と同じく、パトライト社製エアロダイナミックシリーズ(RAW型)を2灯装備しています。投光器にはカバーが掛けられていますが、投光車と同じ湘南工作所製の2灯式のものを採用しています。

これまで電源照明車専用の車両を紹介してきましたが、照明車の役割以外も兼ねている車両を紹介していきます。こちらの車両は愛知県の春日井市消防本部春日井消防署に平成26年2月に導入された照明電源車です。

こちらの車両は日野2代目デュトロをベースにした車両で、CD-Ⅱ型ポンプ車のような見た目ですが、荷台に発電機と高圧ガス製造コンプレッサーを装備しており、空気充填車としての役割も兼ねています。

照明装置は湘南工作所製のLED式のものを採用しています。以前の車両は照明機能と発電機能のみの車両でした。

名古屋市消防局では排煙照明車という名称で照明車が配備されています。こちらの車両には排煙高発泡機能を付加した車両です。画像の車両は日野レンジャープロをベースにした車両で、千種消防署に配備されている車両です。

東京消防庁の奥戸SS同様に、タダノ製の車載型トラッククレーンを昇降ブームとして流用しており、クレーン横には照明装置に繋がるケーブルが絡まらないように、ケーブルリールを装備しています。

車体横に小型の投光器を2基装備しています。排煙高発泡機能は照明装置と同時に使用することが可能なようです。

同市消防局中村消防署にも排煙照明車が配備されています。こちらも日野レンジャープロをベースにした車両ですが、湘南工作所製の伸縮装置と照明装置を採用しており、千種消防署の車両とは架装が異なります。市内4消防署に配備されており、他は瑞穂消防署と港消防署に配備されているようです。

浜松市消防局には支援車Ⅱ型として照明電源ユニットが配備されています。北消防署曳馬野出張所に浜松支援2として配備されている車両で、日野レンジャープロをベースにしており、平成22年に配備されました。

支援車Ⅱ型は脱着コンテナで任意のコンテナを装着可能です。そのコンテナの1つがこの電源照明コンテナです。このコンテナはJレスキュー誌面上にある極東開発工業の広告で見たことがある方もいるのじゃないでしょうか?このコンテナ内に発電機と照明装置を有しています。

元々このコンテナは平成15年(当時は浜松市消防本部)に、電源車として配備されていた画像の車両に搭載されていましたが、特別高度救助隊の発足に伴い中消防署特殊災害対応自動車(資機材搬送車)として運用されたことから新たに支援車Ⅱ型を増配備し、現在は曳馬野出張所の支援2号車で運用されています。こちらの車両は現在、中消防署鴨江出張所で運用されています。

浜松支援2は先述の通り、支援車Ⅱ型として配備されており、コンテナの脱着が可能です。緊急走行装備などの架装はモリタが行ったようです。

フロントバンパーは大きく張り出しており、ナンバープレート部が上に開くような構造になっています。おそらくフロントバンパーに救助活動用のウインチを搭載しているものと思われます。

キャビンにはルーフに登るように日野純正品のサイドラダーが取り付けられています。

キャビンルーフ上にはウィレン製主警告灯とLED式照明装置のNIGHT SCAN CHIEFを装備しています。NIGHT SCAN CHIEFは従来の貫通式ポールを必要とする照明装置と異なり、ポールが寝かされた状態で収納されるのでキャビン上部にも装備可能となっています。

普段は支援コンテナ(中身不明)を搭載しており、必要あれば電源照明コンテナと載せ替えます。鴨江出張所の支援車とコンテナの互換性があると思われます。ちなみに浜松支援1は同出張所に配備されている総務省消防庁無償貸与車の支援車Ⅰ型です。

特捜最前線Vol.2で紹介した藤枝市消防本部中央消防署(現在の志太消防本部藤枝消防署)に配備されていたトヨタ4代目後期型トヨエースベースの照明電源車。昭和60年8月に配備され、平成20年頃に退役しました。

こちらは平成20年1月に照明電源車と入れ替える形で配備されたいすゞ5代目前期型フォワードをベースにした支援車。浜松市消防局の車両と同じで支援車Ⅱ型を採用しており、平ボデーコンテナと支援コンテナを積み替えることが可能です。

こちらの支援コンテナに緊急消防援助隊派遣時等で使用する救援物資を搭載しています。コンテナは左右にシャッター部と扉があり、後部には観音式の扉を装備しています。

浜松の支援車と異なりまして、照明電源ユニットや照明装置を車両に搭載しているわけではなく、工事現場やイベント会場等で使用される発電機搭載型の投光機をコンテナ内に搭載可能です。

支援コンテナ内はこのようになっています。シャッター部には物資を搭載した籠車を収納可能です。扉を開けたところに車輪を乗せるレールがあり、この部分に投光機を搭載します。また、平ボデーコンテナにも投光機を搭載する場合もあります。

こちらの支援車は平ボデーコンテナと先述の支援コンテナとは別に令和3年に水難救助・特殊災害対応コンテナが新たに追加配備されました。このコンテナは同消防本部の焼津消防署に配備されている支援車Ⅱ型と互換性があります。

山梨県笛吹市にはスバル5代目後期型サンバートラックの荷台に発電機搭載型の投光機を積載した軽トラックが配備されています。照明車として運用されているかは不明ですが、ルーフ上には赤色灯を装備しており、緊急走行が可能な車両です。

上記の車両とは別の車両で笛吹市消防本部笛吹消防署にはスズキ10代目キャリィトラック(DA65T型)をベースにした照明車が平成22年に配備されています。一見すると普通の資機材搬送車のようですが、荷台部に伸縮式マストのメタルハライド式400W(4灯)の照明装置を装備しています。発電機はデンヨー株式会社製のものを採用しており、キャブ後ろにアウトリガーを装備しています。このような軽トラックをベースにした照明車は少数で、こちらの照明車は横浜市にある株式会社車工場で架装されたものと思われます。他にも建機レンタルの株式会社アクティオでも開発、レンタルが行われています。

今回は以上です。(浜松市消防局支援車画像差し替え 2023.04.17)

【参考文献】
甲府地区広域行政事務組合消防本部令和3年版消防年報
館林地区消防組合消防年報(令和4年版)
松戸市消防局消防年報(令和4年版)
春日井市消防本部令和4年版消防年報
浜松市消防局令和3年度消防年報
志太消防本部令和3年度消防年報
笛吹市消防本部令和4年刊行消防年報
平成〜令和新時代パトカー30年史(講談社ビーシー/講談社)2020年12月3日第1刷発行

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Posted at 2023/03/04 17:00:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2022年12月23日 イイね!

特装最前線 Vol.9

特装最前線 Vol.9いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は救急車特集です。記事の都合上、画像は過去掲載分を多く含んでおります。※一部画像は詫富介さんが撮影し、ご提供していただいたものです。当記事及びブログ内全ページにある画像の無断使用は一切お断りします。

救急車は傷病者を収容し、医療機関などへ搬送する為の車両です。その歴史は古く、1931年(昭和6年)に日本赤十字社大阪支部に救急第一号車が配備されました。現在、最も運用されている救急車はトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(以下 トヨタカスタマイズ)が生産しているトヨタ3代目ハイメディックです。

国産自動車メーカーが製造する高規格救急車としてはトヨタ自動車が1992年(平成4年)5月に販売された「ハイメディック」が最初となります。1991年(平成3年)8月に施行された救急救命士法により、救急の車内で救命救急処置を行えるようになり、車内での処置を容易に行えるように車内高の高い構造となっています。

初代ハイメディックは1997年(平成9年)5月にフルモデルチェンジを行うまで生産された高規格救急車で、トヨタ100系ハイエースのスーパーロングをベースにしていますが、車体を拡幅されています。

初代ハイメディックにはハイエース用のRZ型エンジンではなく、初代セルシオ用のV型8気筒4ℓDOHCエンジンの1UZ-FE型を搭載しています。初代ハイメディックが生産される前はメルセデス・ベンツ・トランスポーター(310D)をベースにした救急車や架装メーカーがトラックをベースに製作した高規格救急車が運用されていました。

その後日産自動車が国産自動車メーカーでは2番目となる高規格救急車、「パラメディック」が1993年(平成5年)に生産開始されました。初代パラメディックは日産2代目(H41型)アトラスをベースにした高規格救急車で、トミーから販売されているミニカーの「トミカ」でも「日産ドクター救急車」として初代パラメディックがモデル化されました。

初代パラメディックはベース車のアトラスが1995年(平成7年)5月に、自社生産車の販売を終了し、いすゞ自動車から5代目エルフをOEM車として供給され、3代目(H42型)アトラスをベースにした車両に変更されました。

ベース車は変更されましたが架装は基本的に同じとなっており、赤色灯もマイナーチェンジ前と同じ流線型の回転灯となっています。

患者搬入用のバックドアは跳ね上げ式となっています。マイナーチェンジ前の車両にはトミカと同じ観音式の扉も存在していました。余談ですが、踊る大捜査線の映画第2作で登場した劇用車の救急車はその観音扉の車両でした。

吉田町牧之原市広域施設組合消防本部(撮影当時)で退役前に撮影した動画です。こちらもマイナーチェンジ後の車両となっています。マイナーチェンジ前の車両は現時点で2台確認しています。

また、トラックベースのパラメディックとは別に、日産E24型キャラバンをベースにした高規格救急車「パラメディックⅡ」も1994年(平成6年)に登場しています。1997年まで販売されていたようで、いすゞ自動車からもOEM車として「(初代)スーパーメディックⅡ」が販売されていたようですが、販売台数は少なかったようで当方は実際に見たことがありません。

1993年5月にはいすゞ自動車からも高規格救急車「スーパーメディック」が生産されました。いすゞ5代目エルフをベースにした車両で、初代パラメディックと同じく小型トラックをベースにした車両です。

パラメディックもスーパーメディックもベース車は同型ですが、架装は全く異なるものとなっています。画像の車両は標準シャーシ車ですが、高床シャーシの車両も存在しており、航空自衛隊の救急車などとして活躍しました。

そして1997年5月にトヨタハイメディックが2代目へとモデルチェンジ。ベースがハイエースから初代グランビアに変更となりました。赤色灯は車体埋め込み型流線型回転灯を標準装備しており、末期にはオールLED赤色灯の車両も存在しました。

この2代目ハイメディックはオプションでマフラー(排気管)の位置を車体後部から車体側面に変更することが可能となっている。これは後述の2代目パラメディックには設定がなかったことから、消防本部によっては仕様書でサイド出しマフラーが指定されていることもあり、ハイメディックでないと納入できない場合もあった。

2代目ハイメディックには4WS(4輪操舵)機能が備わっており、隘路などを走る際に貢献した。残念ながら3代目ハイメディックには非装備となってしまった。

1997年(平成9年)7月には三菱自動車工業から6代目キャンターをベースにした高規格救急車「ディアメディック」が生産開始されました。架装は三菱テクノサービスが担当。

テールランプは3代目デリカから流用したものとなっています。三菱自動車工業が販売していた高規格救急車とは別に、1994年に救助車などの架装を手がける帝国繊維から「オプティマ」が。また5代目以降のキャンターをベースにした高規格救急車が札幌ボデー工業から「トライハート」として生産されました。トライハート以外は全て生産終了しています。

ディアメディックの後部赤色灯は同時期発売の他社高規格救急車が独立型の流線型赤色灯であるのに対し、一体型の流線型回転灯となっているもの特徴です。

そして翌年の1998年(平成10年)5月に日産パラメディックがフルモデルチェンジして2代目となった。トラックのアトラスベースからミニバンの初代(E50型)エルグランドがベースのものとなった。エルグランドベースとはいっても市販車のエルグランドとは全く異なる車両で、車体後部はE24型キャラバン/ホーミーのボディを拡幅したものが流用されています。

こちらも赤色灯は車体埋め込み型流線型の回転灯が標準装備でしたが、途中からLED内蔵と回転灯のハイブリッドタイプのものや、画像のようにオールLED式の赤色灯のものも存在しました。2代目パラメディックは2017年末まで生産されていました。

2代目パラメディックはいすゞ自動車からもOEM販売されており、2代目スーパーメディックⅡとして販売されました。ベースのエルグランドもいすゞ自動車ではフィリーという名称でOEM販売されています。

パラメディックとの違いはサイドの「PARAMEDIC」表記が「SUPERMEDICⅡ」表記であることや、ホイールのセンターキャップが「NISSAN」ではなく、「ISUZU」表記になっている程度。名称はスーパーメディックですが、架装はパラメディック同様にオーテックジャパンが担当。

2006年(平成18年)4月からは現在進行形で販売中のトヨタ3代目ハイメディックにフルモデルチェンジしました。3代目でまた、200系ハイエースのスーパーロングベースに戻りました。国内向けのスーパーロングは片側スライドのみの設定ですが、輸出向けのハイエースをベースにしています。架装はトヨタテクノクラフト(2018年まで)。

主警光灯はハイメディックも後述のトヨタ救急車も共に標準でオールLED式となりました。消防本部によっては警光灯パネル内にLED式の補助赤色灯を追加している車両もあります。

3代目ハイメディックの車内。防振台やストレッチャー、自動式体外除細動器などの資機材を搭載しております。2代目ハイメディックまでは磨りガラスを採用していましたが、3代目ハイメディックからは濃いスモークフィルムとなっています。

こちらの車両のサイレンアンプは大阪サイレン製MARK-10です。消防本部によってはパトライト製のSAP-500Rを装備している車両もありました。また、現在は両社のサイレンアンプが廃番になっており、大阪サイレンではMark-D1 OPS-D151、パトライトではSAP-520RBを使用しています。現在はこの2社の他にトヨタカスタマイズ製のサイレンアンプのe deckというサイレンアンプも使用されています。一部車両は運転席側にも「ウー」と書かれた後付けスイッチを用意している場合がありますが、これは機関員(運転手)が1人で緊急走行時に、交差点進入する際等に鳴らせるように用意されています。

トヨタ救急車とハイメディックの赤色灯が同一のものになってしまったので、外観からの違いが容易にわからなくなってしまいましたが、ハイメディックにはこのような小型の黒いオーバーフェンダーを装備しています。

2019年(令和元年)には3代目ハイメディック向け赤色灯に「ActiBEACON(アクティビーコン)」がオプションで搭載可能となりました。アクティビーコンは通常走行時のノーマルモードの他に、ハイパーモードとソフトモードという3つの光り方があり、連動して光らせる事が可能です。

実際に緊急走行時に光っている状態です。ウインカーレバー(及びモーターサイレン)に連動してハイパーモードに切り替わります。右左折時に後部警光灯も流れるように光ります。

2017年末に受注終了した2代目パラメディックですが、2018年11月にフルモデルチェンジし、3代目パラメディックとして生産開始しました。2代目パラメディックはオーテックジャパンが架装していましたが、3代目パラメディックはオートワークス京都が架装しています。

5代目(E26型)キャラバンのスーパーロングをベースにした車両で、主警告灯はこちらもオールLED式のものとなりました。2代目パラメディックでは右側資機材庫が窓位置のパネル部でしたが、3代目では右側のスライドドアを開けた場所に変わっています。

3代目パラメディックの車内。3代目ハイメディック同様に資機材を搭載しております。運転席上位置にも資機材入れ(オーバーヘッドボックス)になっているようです。ちなみにベース車のE26型キャラバンは2011年(平成23年)に登場した際に車名が「NV350キャラバン」となったが、2021年(令和3年)にマイナーチェンジした際に単に「キャラバン」に変更となりました。

3代目パラメディック生産前の2015年(平成27年)11月にオートワークス京都湘南事業所が所在する平塚市を管轄する平塚市消防本部に日産E26前期型キャラバンをベースにした高規格準拠救急車が配備された。一部消防本部や病院などでハイルーフ車ベースの2B型救急車は導入されていたが、こちらの車両はさらに高いスーパーハイルーフを装備し、救命資機材を搭載した高規格救急車に準拠したE26型救急車としては初の導入で平塚消防署本署と同本部海岸出張所の2箇所に配備された。

こちらの架装もオートワークス京都が手がけており、現在生産されているパラメディックのプロトタイプ的存在となった。その後3代目パラメディックが2017年(平成29年)10月に開催された東京モーターショーにて一般公開されました。

3代目パラメディックと異なり、車体後部の警光灯が非装備となっており、側面の補助赤色灯(大阪サイレン製LF-31)のみとなっています。

高規格救急車登場前の1963年(昭和38年)頃の救急車はこのようなライトバン型のものでした。こちらの車両はセントラル自動車が生産していた「トヨタメトロポリタン型救急車(FS45V型)」です。この車両は元々、静岡県の富士宮市消防本部にて昭和43年2月に救急1号車として配備され、昭和50年3月に西出張所に配備されたトヨタ製の2B型救急車と入れ替わる形で廃車になったようです。
フロントマスクは2代目(40系)クラウンなので「クラウン救急車」と言われていますが、シャーシは全く別物となっています。エンジンもクラウン用のM型エンジンではなく、初代(20系)ランドクルーザー用のF型水冷直列6気筒エンジンを搭載しています。

1963年4月に消防法が改正されて救急業務が法制化されたばかりの車両なので、当時はまだ車内で高度な救命処置を行うことができませんでした。なので車内高はとても低いです。ちなみにこちらの車両は劇用車会社の東京フリート株式会社の所有車両です。

茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティにオープン予定の消防自動車博物館にも1台展示されています。国内に現存するFS45Vはこの2台が確認されています。

1970年(昭和45年)頃から初代ハイエースをベースにした「RH18V型救急車」に移行しました。その後画像の2代目ハイエースをベースにしたトヨタ救急車、「RH45VB型」が生産されました。

1983年(昭和58年)にベース車のトヨタハイエースが3代目(50系)にフルモデルチェンジしたことを受け、トヨタ救急車もモデルチェンジしました。

画像の車両は払い下げの自家用車の為、赤色警光灯ではなく黄色回転灯を装備しています。先代トヨタ救急車に比べてハイルーフ車がベースとなっており、車内高が高くなっています。

こちらは同じ50系ハイエースがベースですが、1985年(昭和60年)5月のマイナーチェンジを受け、ヘッドライトが丸型2灯式から角形2灯式に変更されました。

車内には手洗い器が設置されており、救急隊員の感染防止にも役立ちました。

メトロポリタン型救急車の頃は担架を使用して傷病者を搬送していましたが、この頃にはストレッチャーが使用されていました。

この辺りから主警告灯が単円筒形赤色灯から散光式警光灯(バーランプ)の赤色灯を使用するようになりました。画像のものは佐々木電機製作所(現:パトライト)製のエアロダイナミック(HZシリーズ)です。

そして1989年(平成元年)に4代目(100系)ハイエースにフルモデルチェンジ。グリルの表記が市販のハイエースと異なり「TOYOTA」表記となっています。

1997年5月には2代目ハイメディック同様にグランビアをベースにしたトヨタ救急車へとフルモデルチェンジした。ベースは同じではあるが、2B型のトヨタ救急車では赤色灯が埋め込み式ではなく、主警告灯とスピーカーが基台の上に設置されています。画像のものは単円筒形警光灯だが、散光式警光灯の車両も存在します。架装もセントラル自動車からトヨタテクノクラフトに変更されました。

そして2006年4月に3代目ハイメディックと同時に5代目ハイエースをベースにした車両にフルモデルチェンジ。先述の通り、赤色灯はハイメディック同様のものでオーバーフェンダーを装備していません。

とある日、富士スピードウェイにて行われたイベントにて3世代のトヨタ製救急車が展示されました。いずれも東京フリート株式会社が所有する劇用車で、画像は詫富介氏が撮影したものです。

1台はFS45VとRH18V型救急車の間に生産されていた「トヨタメトロポリタン型救急車(FS55V型)」。フロントマスクは3代目(50系)クラウンですが、こちらもクラウンとは別物となっています。

ルーフ上の赤色点滅式警光灯がFS45Vの2灯式から4灯式に変更された他、窓のデザインも少し凝った作りのものとなっています。ちなみにトミカで販売された「トヨタ救急車」はこちらのFS55Vがモデルとなっており、派生モデルであるトミカリミテッドヴィンテージでは先代のFS45Vがモデル化されています。

メトロポリタン救急車の横に展示された初代ハイメディック。十数年前のドラマや再現VTRに出てくる救急車といえば初代ハイメディックでしたが、最近ではほぼお目にかかることはありませんね。

車体後部には4WDステッカーが。こちらの車両は赤色灯も可動するようで、実際に点灯させて展示されていたようです。

初代ハイメに鎮座する1UZ-FE型エンジン。先述の通り初代セルシオ用のエンジンです。

その隣には3代目ハイメディックが。最近消防機関で見ることは減ってしまった前期型のハイメディックです。こちらも赤色灯を点灯し展示されていたようです。

これら3台は動画でも紹介しています。

トヨタ救急車を紹介してきましたが、日産も高規格救急車以外を生産していないわけではありません、初代(E20型)キャラバンと2代目キャラバン(E23型)は受注生産扱いでした。画像の3代目(E24型)キャラバン及びホーミーからは救急車専用カタログが用意された他、画像の車両のように「3000 SUPER AMBULANCE」には日産セドリックと同じVG30E型6気筒ガソリンエンジンを搭載しています。キャラバン救急車はE23型以前は未撮影です。
2001年(平成13年)4月にフルモデルチェンジした4代目(E25型)キャラバン。トヨタ救急車などに比べると導入台数は少なく感じます。

そして2012年(平成24年)6月にフルモデルチェンジした5代目(E26型)キャラバンも救急車になっております。ハイルーフ車の他にも画像の車両のような3代目パラメディックと同様の「超ハイルーフ」も設定があるようです。

病院に搬送する為の救急車の他に、東京消防庁消防救助機動部隊に配備されている特殊救急車「スーパーアンビュランス」のような車両も存在します。こちらの車両は第二方面消防救助機動部隊に配備されていた車両で、三菱ふそう初代スーパーグレートがベースです。

多数傷病者が発生した現場に出動し、車体を左右に拡幅して車内で傷病者の治療が行える車両になります。拡幅した左右の部屋の前後と車体後部から車内にアクセスが可能で、車体後部からストレッチャーを搬入可能です。

拡幅部はアウトリガーで支えられています。こちらの車両はスーパーアンビュランスとしては2台目に配備された車両で、現在は更新されています。架装は京成自動車工業株式会社です。

室内はこのようになっております。拡幅しても床面はフラットな状態なのでストレッチャーの移動も容易です。

室内にはこのような折りたたみ式のベッドが8床あります。また、拡幅していない状態でも傷病者の搬送が可能だそうです(実際の運用風景は不明です)。

運転席。サイレンアンプは大阪サイレン製MARK-10でした。1台目の車両は三菱ふそうザグレート、3台目はいすゞ初代ギガをベースにした車両で、どちらもトミカでモデル化されました。こちらの車両の更新後となる4台目の車両はいすゞ2代目ギガをベースにした車両となりました。

2005年1月(平成17年)には消防車艤装メーカーのモリタから、消防車(ポンプ車)と救急車の両方の機能を持った「消救車」が開発されました(コンセプトモデルのFFA-001は2002年7月開発)。画像は松戸市消防局に配備された第1号車。初期はストレッチャー搬入口が側面でしたが、後に後部搬入型も開発されました。

消救車のサイレンはウー音とピーポー音の両方可能だそうです。動画は救急事案に出場し、ピーポー音で緊急走行する様子です。

今回は以上です。今回紹介した救急車の他に、トヨタハイエースがベースのbellingの新基準救急車「C-CABIN」やマイクロバスをベースにした3B型救急車も存在します。それらもいずれ撮影・紹介できればと思います。


【参考文献】
日本の消防車2017 84p〜89p(平成28年8月10日イカロス出版発行)
トヨタ救急車WEB ギャラリー
日産ヘリテージコレクションオンライン
令和4年度版富士宮市消防年報

2023年1月 パラメディック及びキャラバン救急車の記載を修正。
2023年8月 一部追記。

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Posted at 2022/12/23 18:13:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | 日記
2022年10月21日 イイね!

特装最前線 Vol.8

特装最前線 Vol.8いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回はイベントカーやバスの特装車両、日野レンジャーFT特集です。※一部画像は瀬戸陸さんが撮影し、ご提供していただいたものです。当記事及びブログ内全ページにある画像の無断使用は一切お断りします。

まずはこちらです。瀬戸陸さんからご提供頂いたコカ・コーラのイベントカーです。こちらの車両は過去にトミーから37-4 コカ・コーラ イベントカーとして販売されていたトミカのモデルになった車両です。

よく架空車と思われているこのイベントカーですが、実際に製造された車両で、現在は国内某所に保管されています。

イベントカーのベースは三菱ふそうの大型トラックである「ザ・グレート」の前2軸後1軸車であるFTです。

トラックベースの車両ではありますが、キャビンはバスのような大きいフロントガラスを有する車両で、ライトは同時期に販売されていたエアロバスのものを流用しているようです。

望遠でフロントガラス越しに車内を覗いてみると、配電盤らしきものが。メインスイッチのようなものもあります。

このイベントカーは荷台部が缶のような丸い形状となっており、現在は消されてしまっていますが、コカ・コーラとロゴが入っています。

テールランプはバスなどに採用されているゴールドキング製の3連テールランプが取り付けられています。コカ・コーラ以外にもキリンビールの物も存在したようです。

イベントカーといえばこちらの「Nander-21」を思い出す方もいるだろう。こちらの車両は愛知県名古屋市に所在するブラザー工業が昭和59年に創立50周年記念事業の一環で、8,000万円を掛けて製作された多目的イベントカーです。このイベントカーは平成3年まで使われました。

先ほどの車両と同じく、三菱ふそう製のFT(前2軸後1軸 6×2)がベースですが、こちらはザ・グレートではなく、前身であるFシリーズがベースとなっています。取り付けられているナンバープレートには1984年に製造された車両であることを示しています。Fシリーズは1983年7月にモデルチェンジしていますが、架装の関係でザ・グレートではないと推測。

スペック表を見ると、車体後部には車椅子用のリフトを装備しているようです。

荷台部のステージ部が展開された状態で展示されています。本来はガラス部の展示室が外側に迫り出した状態で使用します。

こちらの車両は展示イベント終了後に石川県にある日本自動車博物館に寄贈され、現在はそちらで展示されています。コカ・コーラのイベントカーもNander-21も架装メーカーは不明ですが、どちらも同じ会社じゃないかと思われます。また、Nander-21と似たような形状のイベントカーで「KDDテレコムキャラバン号」という物も存在したようです。

東京消防庁が所有するVR防災体験車。イベントカーとは少し異なりますが、こちらで紹介します。

こちらの車両はいすゞ2代目ギガをベースにした車両で、防災イベントなどでバーチャルリアリティを用いた、災害体験を行う車両です。

こちらの車両はコーワテック株式会社が架装した車両となっており、恐らく東京消防庁にしか存在しない車両と思われます。テールランプは小糸製作所製オールLEDリアコンビネーションランプ3連タイプを装備します。

車体左側の荷台がウイングボディとなっております。荷台前側には115インチの大型LEDビジョンを装備しています。

車体右側はウイングボディではなく、アルミ製のパネルバンとなっており、発電機搭載部は観音式の扉となっています。

大型ビジョンの裏側にはデンヨー製ディーゼルエンジン発電機が搭載されております。こちらの車両は横浜国際消防・防災展2022のサテライト会場にて展示されていました。

大井川鐵道の日野2代目ポンチョ。こちらの画像は2019年9月に撮影した画像です。

大井川鐵道で走行している機関車トーマスに合わせて運行されるツアー用に製作されたバスで、作中のバーティーを模した架装がされています。

作中のバーティーのヘッドライトは丸目なので、ポンチョも純正をそのまま流用したものとなっています。ウインカーは純正位置から変更され、別のものが装着されています。

しかし武漢肺炎の影響を受けて、ポンチョをベースにしたバスでは席同士の間隔を開けつつ人数を乗せることが困難なことから、ツアーの運行から外されてしまいました。ナンバープレートも移籍に伴い、変更されています。

その代わりに運用に入ったのが、日野メルファをベースにしたバーティーです。グレードはロイヤルサルーンと思われます。

フロントにはバーティーの顔パーツが取り付けられています。顔パーツ装着の関係で、ナンバープレートは右側に移設されています。本来、ナンバープレート裏にある車外扉開閉スイッチも同位置に移設された物と思われます。

純正の日野メルファはこのような、横長のヘッドライトとなっています。※画像はSBSが所有するバスです。

しかし、大井川鐵道のメルファのヘッドライトは丸型のものを使用しています。この丸型ヘッドライトはダイハツ2代目ムーヴの物を流用しています。日野5代目レンジャーのキャブライト車(レンタカー等)でも同様の流用がされています。ムーヴは12Vでメルファは24Vなので中身のユニットは別のものと思われます。

バーティーのリア。ポンチョ同様にリアタイヤにはタイヤカバーが装着されています。

メルファ純正のテールランプは縦長のランプとなっています。

バーティーのテールランプ類は丸型のものに変更されています。

ポンチョの時には装備されていなかったトランクルーム。これはメルファには純正で装備されています。
バーティーは動画も撮影しています。

トーマスフェア期間外は著作権契約の関係で、バーティーの顔を着けて運行できないので外され、代わりに大井川鐵道の社紋が取り付けられています。このメルファをバーティーに改造したのは岐阜県各務原市にある、岩戸工業株式会社です。

岩戸工業株式会社ではオリジナルデザインのバス架装を行っており、東武バスセントラルが運行している、スカイツリーシャトルも同社がいすゞ初代エルガミオをベースに6代目エルフ用のヘッドライトを装着し、天窓を装備したオリジナルデザインのバスです。

特装バスといえば警察の機動隊輸送車も書かずにはいられませんね。

こちらは愛知県警察中部管区機働隊のいすゞ2代目エルガミオをベースにした大型人員輸送車。平成30年度に国費で配備が開始された車両です。

車両側面の窓は金網で覆われています。昨今では過激ゲリラも少なくなりましたが、某県の基地周辺は野猿が機動隊車両や工事車両を襲撃するので必須の装備となっています。

前側主警光灯はパトライト製AZF型(エアロウイングシリーズ)となっています。AZF型は回転ユニットを持たない、オールLEDの警光灯となっています。

エルガミオをベースにした大型人員輸送車では歴代、同社製RAW型(エアロダイナミックシリーズ)を採用していましたが、廃番となってしまったたので、修理交換が必要な車両は後継であるAZF型を装備している車両が存在するようです。なのでこちらの車両も後部警光灯はRAW型となっています。

よく青白塗装で金網を装備している機動隊車両を一般の方は「護送車」と誤解されていますが、実際の護送車はこちらです。この車両は日産3代目後期型シビリアンをベースにした車両で、窓ガラスには3面を除いて濃いスモークフィルムが貼られています。機動隊の車両と異なり、車内に逃走防止用の柵を装備します。画像のものは令和2年度に国費配備された警視庁の車両でパトライト製ALW型(エアロホークシリーズ)の主警光灯を前後に装備しています。前面補助赤色灯として、同社製LED補助赤色灯のLP3-M1-Rを装備しています。またドア部には逃走防止用に「かんぬき」が装備されています。

令和元年度以降に国費配備された車両はライトブルーという純正ボディカラーでしたが、それ以前の車両は純正ボディカラーのホワイト/グレイッシュブルーの2トーンカラーのものが配備されていました。画像は愛知県警察の日産3代目後期型シビリアンベースの護送車です。

こちらは国内某所に置かれていた日産3代目後期型シビリアン。ルーフ上に小さな赤色灯基台があるバスです。護送車なのは間違い無いのですが、どこか違和感があります。警察車両であれば、フロントパネルに旭日章が装備されるはずですが、こちらの車両には装備されていません。また主警光灯もパトライト社製RAW型(エアロダイナミックシリーズ)のような小さいサイズのものとなっていますが、遊撃車や検問車を除いてシビリアンのバスでRAW型を採用している中型護送車を見たことがありませんでした。調べてみるとこの車両は法務省が所有する護送車で、加古川刑務所の車両だったようです。

警察の護送車は前後に主警光灯を装備している事が多いですが、法務省所属の護送車は警察の護送車と異なり、前側にのみ赤色灯を装備している事が多い気がします(ただし前後装備の車両も存在します)。

画像は日野2代目後期型リエッセⅡをベースにした車両で、主警光灯はパトライト製AXS型(エアロブーメランシリーズ)を装備しています。

三菱5代目キャンターのウォークスルーバンをベースにした移動販売車。この車両の特徴はなんと言っても、フロントグリル前に設置された家庭用エアコンの室外機でしょう。車載用ルーフエアコンだとウォークスルーバンの特性上、架装が難しかったのでしょうか?

とある場所に「消防車のような車両が置かれている」という情報があったので、現地に赴いた。そこにいたのは日野ライジングレンジャーのダブルキャブ車でした。このレンジャーは「日野FT」という型式の2軸4輪駆動車で、実際に消防機関では救助工作車や支援車等で採用されている型式です。

バンパー下部にはドライバーユニットが取り付けられています。消防車であればサイレンスピーカー用にドライバユニットを装備しており、大抵はパトライト社や大阪サイレン製の物が主流であるが、こちらはノボル電機製の車載用スピーカーとなっている。

荷台部には窓が一つあり、車体後部には出入り口と思われる扉があります。車体下部にはアルミ製の折りたたみ式ステップとフロントと同様のスピーカーが装備されています。

リアタイヤはシングルタイヤとなっています。救助工作車やポンプ車であれば、後輪がダブルタイヤとなる事が多いので消防車では無さそうです。

調べたところ、この車両は元消防車ではなく、キャンピングカーメーカーのデモカーだったようで、平成17年12月5日に発行されたクロスカントリービークル Vol.60には、こちらの車両が特集されて掲載されていました。ちなみに雑誌掲載時はバンパー下に装備されたスピーカーは非装備だったようです。

日野レンジャーFTは消防車用シャーシではありますが、色々な仕様が存在します。ダカール・ラリーに参戦したレンジャー(ライジングレンジャー)もその1台です。こちらの車両は坪井特殊車体が架装したマシンで、前後シングルタイヤとなっています。

消防車用シャーシであるので、勿論消防車にも採用されています。こちらは東京消防庁第八方面消防救助機動部隊で運用されていた救助車です。日野ライジングレンジャーをベースにした救助車でモリタが艤装し、平成8年度に配備されました。

この車両は阪神淡路大震災を教訓に設定された「Ⅲ型」の救助車です。屈折式クレーンを装備しており、高床4駆車となっています。同型の車両が第二方面消防救助機動部隊にも配備されていました。冒頭のイベントカー同様に、こちらも74-6 災害対策用救助車Ⅲ型という名称でトミカが販売されていました。

日野レンジャーFTはこんなところでも採用されています。自衛隊の73式中型トラックです。現在の1 1/2tトラック(1t半トラック)は高機動車のシャーシを使用していますが、旧型のトラックはレンジャーFTのシャーシです。画像は自衛隊静岡地方協力本部で使用されていた車両です。

レンジャーFTは後継のレンジャープロ、そして現行のレンジャーにも採用されている消防車用シャーシで、雪国で使用される車両や震災対応時用車両に使用されているシャーシとなっています。画像は札幌市消防局西消防署の水槽車。平成20年度に配備され車両で1,500L水槽を装備する車両です。他本部では水槽付きポンプ車と呼ばれている車両で、艤装は田井自動車工業です。

※日野FTはパートタイム式4WD、日野KCはフルタイム式4WDとなっています。外観ではわかりませんので、もうわからん(雑)。

今回は以上です。

【参考文献】
コーワテック株式会社 製品情報公共用車両
岩戸工業株式会社HP
クロスカントリービークル Vol.60(平成17年12月5日 株式会社ITF 発行)

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Posted at 2022/10/21 17:07:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ

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