エンジンO/H,クランクベアリング交換②

①からの続き。

先ずギアケースのオイルを抜き、ファイナルギアケースカバーを外して古いガスケットを除去してパーツクリーナー等で洗浄します。

オイルシールも交換した方が良いのですが、ここからのオイル漏れはしてないしインプット側のシャフトはカバーにタイヤの軸はクランクケースに付いたまま外す必要も無いのでガスケットのみ交換です。

洗浄出来たら各ギアとベアリングにギヤオイル(スズキ純正指定は廃盤で買えないので、２輪用ホンダ４サイクルエンジンオイル10w-30)を塗布してガスケットを取り付けてケースカバーを取り付けます。

ここもトルク指定されてなかったので適当に手ルクレンチで均等締め(笑)

ファイナルギヤケースが組めたらタイヤとセンタースタンドを取り付けて画像のように立てます。

この状態で忘れないうちにギヤオイルを規定まで入れておきます。

シリンダーを組み付け前にある程度液体ガスケットが硬化したらクランクケース内に追いオイルを注油しておきます。
大量に入れる必要は無いですが、オイルポンプからのオイルが馴染むまで焼けないようにするためです。

シリンダーの組み付けですが、予めシリンダー、ピストンにエンジンオイルを塗布しておきます。

ここで２サイクルエンジン特有の注意点があります。

２サイクルエンジンのピストンリング溝にはノックピンが打ち込まれており、ここを画像のようにピストンリングの切り欠きに合わせてからシリンダーに挿入します。

フリーの状態ではうまくノックピンに引っかからず割とクルクル回るので注意です。

ガスケット・シリンダー・ヘッドガスケット・シリンダーヘッドが組めたら規定トルクでナットを締めてエンジン本体は出来あがり。

オイルポンプの取り付け。

オイルポンプギヤ(画像左の黒い部品)のギヤ部と軸受け部にリチウムグリス(トヨタ純正ラバーグリス)を塗り差し込んでガスケットを付け、画像左に見えているオイルポンプギヤの溝にオイルポンプの出っ張りを合わせて取り付けます。

一応ここでもクランクシャフトがスムーズに回るか一応確認しておきます。

冷却ファン側、ジェネレータコイルと点火ポイントをクランクケースに取り付けます。

次にクランクシャフトに半月キーを入れフライホイールマグネトーを規定トルクで締めて冷却ファンを取り付け。

リードバルブASSYをガスケット２枚で挟んで、そのままインテークマニホールドと一緒に取り付けます。

クランクケース下にセルモーターを取り付けます。

その③に続きます。