人間魚雷「回天」大神訓練基地跡

人間魚雷「回天」は大東亜戦争（太平洋戦争）末期、日本の敗戦が濃くなる中、海軍によって考案され、昭和19年（1944）に山口県の大津島に最初に回天基地が設けられました。戦局の悪化とともに回天は決戦兵器としての役割が期待され、乗員の確保が急務となります。そのような状況下で、昭和20年（1945）に大神訓練基地が造られ、４月25日に「大神突撃隊」が開隊しました。
　大神基地で訓練された搭乗員や整備員は、８月３日に愛媛県西海町に第21突撃隊第11回天隊として配備されが、出撃することなく８月15日に終戦を迎え解隊しました。

平成26年には「回天実物大模型」が魚雷調整プール跡のそばに設置されました。翌年の平成27年４月には、実物大模型周辺が公園として整備され、「回天大神訓練基地記念公園」が竣工しました。記念公園は、駐車場・公衆トイレ・四阿（あずまや）などを備え、基地跡を見学される方の利便性に寄与しています。
　平成28年５月、平和への祈りを込めて「青年像及び母妹像」（町内在住の彫刻家・辻畑隆子氏の作）が記念公園内に建立されました。

住所: 大分県速見郡日出町大神5673