
先週末でBe a driver.なオフミの第2戦が終了しました。
参加した皆さん、お疲れ様でしたm(_"_)m
今年はこのオフミの原点とも云える
G-Bowlアプリのボール回し採点機能を使った競技で、開幕戦と第2戦を戦いました。ここまでの
ポイントランキングは別途、公表した通りです。
一生懸命練習した人、ぶっつけ本番だった人、様々いらしたと思いますが、参加者ならびに今後チャレンジしてみようと考えている人に、このタイミングで是非読んで欲しいこの話題。(^-^)b
この競技ルールは実に単純(簡単)です。コーナーはどれも同じ直角カーブ。ペースは0.2Gだと20km/h以下、0.3Gなら30km/h以下ですから、誰でも走れる(=誰でも参加できる)ルールです。
そんな簡単・・・というかやさしいwルールですが、参加者が走れば優劣の差が表れます。
つまり
ドライバーの腕前の差が表れたワケですねd(^_^)。
じゃぁその腕前とは一体何だ?
ドライビング・テクニックとか
ドライビング・スキルと我々は当たり前のように口にしますが、じゃぁこの競技に於いて、それぞれは一体何なのか?なーんてお話です。
特に思うような成績が得られなかった人は良く読んで理解しましょう。少なくとも頭では(笑)。

お手本のログはG-Bowlアプリを持っている人ならおなじみですが、0.2Gや0.3Gといった上限を定めて、車両に掛かるGをこれ以下にキープして走るのがルールです。つまりこの通りに走れないと成績が下がるワケですが、じゃぁどうすれば狙ったGにピタリ合わせて走れるのか?
ここで
以前のブログでチラッと書いたことが関係してきます。
物理法則です。(^-^)b
・0.2Gのコーナリングが20km/h以下であるならば、ハンドルを切る直前の速度が20km/h前後でなければイケません。
・ハンドルを切る直前のブレーキングの減速Gも0.2Gに揃える必要があるので、ブレーキを踏む前の速度は当然、20km/hより高速でなければなりません。
じゃぁ何km/hで走れば良いのか?
減速Gが0.2Gで一定という等加速度運動ですから、これらの公式に当て嵌めると解を得ることが出来ます。
数学や物理が苦手な人、ここで読むのを止めないでねww
初速度v0(m/s),t(s)秒後の速度をv(m/s),加速度をa(m/s² ),t秒間に動いた距離をx(m)とすると、

ですね(o´∀`)b。
ブレーキングで
0.2G (a)という縛りがある場合、
・50km/h (v0)からブレーキを踏めば停止(つまり0km/h (v))までの距離 (x)は49.2m
・60km/h (v0)からブレーキを踏めば停止(つまり0km/h (v))までの距離 (x)は70.9m
なんてことになるワケです。
理論的には。
じゃぁ50km/hから20km/hまで0.2Gで減速する場合の距離は?ハイ、計算すれば求めることが出来ますが、それが何メートルなのか?が問題ではありません(苦笑)。重要な点は
50km/hから20km/hまで0.2Gで減速するのに必要な距離は常に変わらない
ということ(苦笑)。つまりもし貴方が
直線を走る速度を50km/hと定めれば、コーナーの手前で0.2Gの
ブレーキングを開始する地点も一意に決まるということです。
貴方が意識しようがしまいが。
これが
ブレーキングポイントというヤツです。(^-^)b
当然このブレーキングポイントは直線の速度が変われば前後にズレてしまいます。それが物理法則というハナシですが、
全部のコーナーを
同じようにGを揃えて曲がれれば良いワケだから、出来るだけ条件を揃えて
同じこと(コーナリング)を繰り返した方が成功確率が高まる道理です(苦笑)。
東京コースの場合、同じようなとはいえカーブは6ヶ所あるので、6か所のブレーキングポイントを見極めて、そこに常に同じスピードで進入し、0.2Gのブレーキが正確に踏めれば、高確率でG-Bowlアプリの高得点が出るようになります。

以上の通り、この競技で好成績を収めるための
キーポイントはブレーキングポイントの見極めなのですが、実はコレはドライビング・テクニックでも何でもなくて、どう走るか?ということだから
コース攻略です。
じゃぁ
ドライビング・テクニックとは何なのか?といえば、既に述べてますが午前中のルールだと
50km/hのスピードで進入し、0.2Gのブレーキが踏めること
なんてハナシです(^-^)b 低速、低Gなので難易度は極めて低いですねw
しかしながらコレ、
目前に迫ったコーナーを安全確実に曲がるために必要なだけ速度を殺す、非常に重要なテクニックです。
直線50km/hとか0.2Gといった低速、低G故に簡単そうに思えるのですが、これが速度無制限、Gも無制限のクローズドコースとなったらプロのレーシングドライバーの世界ですから。
ボクが「スポーツ走行で求められるドライビング・テクニックを公道で走行可能な条件に相似形でスケールダウンさせた」と説明している所以です。これをG-Bowlアプリ単独ではなくi-DMを組み合わせているので、実は難易度は0.2Gや0.3Gでも結構高いのですが、、、(^_^;)
というワケですから、先ず直線の速度を何キロで走るか
決めて、ブレーキングポイントを
見極めなければ話が始まりませんよね?
ところがw、このルールを作って競技を始めて以降、以上の説明をボクがしたときに
「やだなぁ、タッチ_さん、
そんなのわざわざ説明しなくても
当たり前じゃないですかぁ(´艸`*)」
と言い返してくれた人は
ひとりも居ませんでした(爆)。
つまり最初は
みんな、直線のスピードも
テキトーw、ブレーキを掛け始めるポイントも
テキトーww、だからなかなかGが揃わずウンウン唸った挙句、ボクが見兼ねてここまでの説明をしてあげる・・・というワケ(^_^;)。
説明されれば知ってて当然の物理法則が、不思議と運転という行為に結び付かずに忘れられているという例です。
さて
ドライビング・テクニックが以上のような話であるならば、じゃぁ
ドライビング・スキルとは一体何なのか?この競技の例で求められる
ドライビング・テクニックは
ブレーキングポイントで0.2Gのブレーキングが出来る事ですが、
求められるドライビング・テクニックを何度でも正確に駆使できること。
ですよ。成功確率が高ければ高いほど、
スキル・レベルが高いというワケd(^_^;)。
運転が上手いって「難しいことが出来る」と多くの人が考えがちですが、簡単だろうが難しかろうが
同じことがミスなく正確に繰り返し出来ること、なのです。(^_^)b
だって簡単なことすら正確に出来ないなら、難しいことは余計に出来ないでしょ?(苦笑)

さて、第2戦まで終わって第3戦が地区戦の最終戦となりますが、次の
ステージはワィンディングになります。
タイトル画像は
九州に行ったときの峠走行時のログです。今度は開幕戦、第2戦とは違って「どこも同じ直角カーブ」ではなくなります(笑)。

しかし
走行条件は午後の0.3Gのメニューと基本的に同じですから、求められる
ドライビング・テクニックも変わりません。
つまりやることは同じw
ただコースが違いますから、各コーナーを0.3Gで曲がるためにブレーキングポイントを見極めなければなりません。つまりコースを知ること、
コース攻略が先ず必要というのは、このブログで良く解りましたね?d(^_^)
因みに一般公道なので、速度の上限は65km/hとします。
ブレーキングポイントが解ったら、後はそこで正確に0.3Gのブレーキングをして速度を適切に殺して、0.3Gのコーナリングをやればイイ
だけです(笑)。これをコースの全コーナーでどれだけ正確に出来るか?
ドライビングスキルのレベルを競うというワケ。

因みにこのログは
九州のショウケ越の一本目(左)と三本目(右)のログです。
右のログは
みねまつご夫婦の
アクセラをお借りして同乗走行の際、コーナー手前でキチッと減速をしないとどーなるか?をわざとお見せしたものですが、適切に速度を殺せないと
こういうことが起こるワケですね(苦笑)。
みねまつ奥様が「主人の運転がこんな感じだー!」とコメントしたのは内緒w
以上、
ドライビング・テクニックとは?
ドライビング・スキルとは?
コース攻略って一体コースの何が解ればイイのか?とか、上手いとは?或いは下手wとは?など、理解が深まったでしょうか(^_^;)。
もしこのブログに書かれていることをあまり意識せずに参加していた人は、ワィンディングに練習に行く前に今一度碁盤の目に行って
・直線で何キロ出すのか
・ブレーキングポイントはどこか
を意識して走ってみることをお勧めします。午前(0.2G)と午後(0.3G)でこの二つがどう変わるかも確認してみましょう。きっと一段高いG-Bowlスコアが出せるか、或いはスコアが安定しそうな手応えを掴むことが出来るでしょう。
最後に、
ブレーキングポイントが解らなければ始まらない!というのがこのブログの趣旨ではありますが、ボクが
初めて走った筈のショウケ越・一本目でなんで0.3G以下にピタリ抑えて走れちゃったのか?は、次の話題です(爆)。
だって、ここがブレーキングポイント!と解っている道で速度を合せて正確にブレーキング出来るスキルが無ければ、仮に初めての道でブレーキングポイントを素早く見極められたとしても、上手く走れるワケがないですよね?(苦笑)。
Posted at 2018/06/25 11:41:58 | |
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