ＧＣ８　ラジエター修理　後編

ネットで調べていたら恐ろしい接着剤がある事が判りました。
ブレニー工業という小さな会社（失礼！）が出している
ジーナス　ＧＭ－8300（ﾊﾁｻﾝﾏﾙﾏﾙ）
パーツレビューなどでも紹介したいと思いますが、対応素材であれば、完璧に近い接着力と耐熱・耐油性能に加えて、あらゆる薬品に侵されず、金属に近い強靭な硬度を保つというとんでもない性能の紹介に、初めは半信半疑でした。

しかし、本当なら・・・。

ただちに取り扱い店舗を調べて買いに走りました。
コイツで、合成樹脂で出来ているサイドタンクを補修します。

ドラえもんの道具みたいな不思議な容器にただならぬオーラを感じます。（笑）

写真はフネの裏側です。接着剤の塗布部分には、表裏ともに付属の＃80のペーパーでしっかり足付けします。

パッキンとの密着部分や、余計な所に接着剤が付かないように、簡単にマスキングして塗りつけます。
正確に計量するための専用プレートがついてきます。
主剤と硬化剤の混合比は、僅かなズレでも接着不良につながるので、出来れば電子天秤などでの計量を勧めるという旨が取説に書いてあります。
勿論そんなものはないので、計量プレートで作りました。

ストーブの前で２時間も放置すると、およそ完璧に硬化した模様。剥離や破砕などは、まず考えられない程の剛性感です。
外側だけ黒の缶スプレーざっとで着色。
これで覗き込まれてもまず目立ちませんね。(^_^)

コアとサイドタンクの間には細いゴムパッキンが挟まっているだけです。このパッキンを新品にしたい所ですが、純正パーツカタログではラジエターは非分解となっており、ディーラーでもＡＳＳＹ交換か、外注修理しかないとの事で、サイドタンクやパッキンは単体での獲得は難しそう。
という訳で、パッキンは再使用して保険の為にコーキング剤を密着面に使います。

そして接合。
タンクとコアを強く密着させながらカシメ直して、コーキングが固まったら完成。
タンクの密着は、梱包などに使うＰＰバンドなどで目一杯縛りあげます。
組む前に高負荷試験をしたい所ですが、ツールも設備もないので、一か八かで組むしかありません。

毎日乗っていますが、今の所は問題なし。峠やジムカーナなどでどこまで耐えてくれるか今後もチェックしていきますね。