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2023年11月20日

AstonMartinにまつわるあれこれ

AstonMartinにまつわるあれこれ アストンマーティンと言う会社は、実に面白い会社で、車開発コンセプトとして見た目や性能を重視する一方、それへの妨げとなるようなメンテナンス性とかはほぼ無視して開発は行われているようです。だから、アフターのメンテナンス性が非常に悪く、専門知識や創意工夫が必ず必要で、実際過去に、ここのフィルターはどうしても抜けないんだけど、ここのアームを曲げても問題ないはずだから曲げて脱着しても良いか?などと本国に打診をすると「GoodJob」という返事が返ってくるような、かつては、巷のメンテショップ等の情報の吸い上げは全く平たい会社であったようですね。まあ、現在はかなり大きなメーカーとなり、廉価な車はもう売らないと宣言しているようですので、そんなことも無いのかなと言う印象ですが・・・💦

さて、今回ひとつ懸案となったのはドレーンプラグです。トランスファーオイルを交換するにあたって、2か所のドレーンプラグの脱着が必要となってきます。そして、トランスアクセルである都合上、ミッションとデフのオイルが共用となります。そのドレーンプラグって普通は、マグネットが付いていて、交換の際はワッシャーだけ交換して・・・だと思っていました。
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ところが、アストンマーティンはやってくれます(笑) 個体によっては、このドレーンプラグにアルミワッシャーが非分解スタイルで装着されているケースがあるそうです。そうなると、毎回ドレーンプラグごと交換が必要になるという宿命になります。もちろん、M22×P1.5と言うのはわかっていますので、代替のプラグを準備しておけば、その時にプラグ自体を交換して今後の費用を抑えることが可能デス。ちなみに、純正のこのドレーンプラグ・・・お値段15,000円となり、2か所必要となるので、それだけで、30,000円かかってしまう訳です。下図の、6番と7番ですね。そして、さらには、このプラグの供給が不安定と言う・・・💦

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そして、さらにさらに、このミッションの横には排気管が通っています特に7番のドレーンプラグを抜く際に排気管との関係性は相当厄介の様です。ですから、通常手順は、リア排気管の脱着が必須で、場合によってはそのために預かり作業となるようです。もちろん、工数も増えるので、結果として工賃が嵩むという結果につながるようです💧

今回もお世話になったROSSOの「中村充利」さんは、F1のレイトンハウスでのレースメカニック・メンテナンス作業に始まり、ディーラーでのアストンマーティン整備経験も非常に長く、相互の要素をうまくミックスして、その過剰な工数を減らしてくれます。今回ももちろん、リア排気管の脱着は行わずにトランスファーオイル交換を行ってくれました。コツさえ取得してしまえば工数を減らすことはさほど難しくないようです。そして、使用オイルに関しても、純正オイルのコスト半分・・・でも、性能は大丈夫とのことで変更しています。実際、ワタシの車も、実際にドレーンプラグは外してみないとどっちか分からないという状態でしたが、非分解型ではないことに賭けてみました。結果は幸いなことにで、ワッシャー交換だけで済んでいるわけです。

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エンジンオイルに関しては、前回から5,000㌔を経過したため、今回はフィルター交換はスキップしてオイル交換だけ行っています。占めて作業時間は3時間を切る早さ・・・別に早いから凄いと言う訳ではありません。ただ、適当に行われているわけではないにもかかわらずと言う意味です。デイリーユースを行う車にとってはこんなにありがたいことは無いですね。なんと言っても待ち作業が可能なわけですから・・・

見た目、街の自動車工場(笑)ですが、内容はなかなかです(来年移転のようですが)これでまた、安心して普段使いをすることが出来ると思っています。街になかなか専門店というのが存在しないブランドで、前述したように色々な専門知識や道具も必要なメーカーですので、近くにこういった工場がある事はとってもありがたいと思います。

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と言う訳で、無事に油脂類の交換が終了しました。今回はトランスファーには初めて添加剤を使用していますが、これまた今のところは実害はなく、むしろギア鳴り等は完全に消失して静かなミッションになっています。変速の感触も、オイルも交換しているので何とも言えませんが、個人的には感覚良好となりました。

面倒くさい車を所有していくには、適切な主治医は必要だなぁという事を実感して、ありがたいと思っています。

それではまた。
ブログ一覧 | Aston Martin | クルマ
Posted at 2023/11/20 12:27:56

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この記事へのコメント

2023年11月20日 13:12
田舎でマニアックなクルマに手を出しにくい理由は、まさにそれ!
輸入車ディーラーでも・・・ですからね
詳しい人は他府県まで買いに行かれますもの

信頼出来るメカニックの方がいらっしゃって良いですね♪
ちなみに数キロ先から存在の分かるV12サウンドを聞いてみたいです(笑)
コメントへの返答
2023年11月20日 14:35
そうですよね。ワタシも購入前にまず調べたことは、周囲にメンテナンスをまかせられるところがいくつあるかでしたから・・・ところが、購入後に新規でまた新たなところが出来てラッキーと思っています。

V12サウンドは、その大きさではなくて質だと思います。昨今なかなかNAV12の排気音なんて聞かないじゃないですか。明らかに質の異なる音なので目立つんです(爆)
2023年11月20日 20:06
関東はこういう所があるのがとにかく羨ましい!です。
レースカーエンジニアでアストン、ブガッティのメカ...ガチですね。

チェックしてみたら、あのレンジニアスの國井さんが独立されて一緒にやってる!...レンジと両方を任せられるなんて、私には夢のような場所です。
コメントへの返答
2023年11月20日 20:15
こんばんは。
先日その社長と話をしていたんですけど、お店の頭に名前を付けられるメカニックを一本釣りしたという話をしていました。

ワタシは、國井さんは存じていなかったのですが、やはりレンジの世界では有名な方なんですね💦

中村さんは、実際話していても懐が深く、大事に乗るエッセンスを惜しげなく色々と教えてくれます。

身近にこういった場所があることを絶賛感謝させていただきますねwww
2023年11月20日 20:24
レンジニアスでも國井さんをディーラーから引き抜かれました。日本でも有数のマスターテクニシャンの方で。

整備への取り組みを見る限り、そちらまで持っていった方が地元Dよりリーズナブルかつ信頼できる可能性が高いですね。検討してみたほうが良いかも、ですね。

クルマへの愛の深い方にどうせなら愛車は預けたい。そう思います。
コメントへの返答
2023年11月20日 20:29
ワタシの感覚的には血の通った整備をしてくれる印象です。PC診断でアッセンブリーと言う流れはまずないし、建前ではなくて本音で色々教えてくれます。國井さんも同系なので、似た感じなのでしょうね。

実は、今は本当にどちらも町の工場みたいな場所なんです。でも、2024年秋に移転が決定しているようです。そこは、500坪程度の場所で、ROSSO/VERDEが共存し、専門板金工場も併設されるAstonMartinとレンジローバーの専門百貨店のような仕立てとなるようですよ。
2023年11月20日 20:39
連コメ失礼します。
マジですか...!
それは見逃せませんね。真剣に考えようと思います。

今のDの整備や売り方などに色々問題がありそうで、有志の方のこういった動きはそれを反映したものとも言えるかもしれませんね。
コメントへの返答
2023年11月20日 22:47
そういったカスタマーが増えることを願っているのだと思います。

もしこちらの方に来るようなことがあれば、ぜひ一報ください。車整備ついでに車ネタで食事でもしましょう(笑)

プロフィール

「@とっし~@63 ですよねー😈当然の如く既オーナーとしては反応してくれると思ってました(笑)」
何シテル?   06/14 08:37
約20年超ずっとBMWでした。さんざん弄り倒すことで、いろいろ勉強し、その分高い勉強代も払ってきました(笑)結局、最後はALPINAとなり、プロの作る車の完成度...
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