
久々に乗ってみたシリーズ。
今回乗ったのは日産のコンパクトカー、
ノートe-powerです!
・・・と言っても実際に乗ったのは2年前。
我が相棒シビックタイプR FK2がシンクロの故障で冬眠していた2019年1月~2月までの2か月間、
代車で乗っていました。
その期間中乗り回していたところ、この車のポテンシャルにけっこう感動しまして、
ブログのネタがないときにでも書くか。と温め、気づけばはや2年。
先月新型も発売され、型落ちとなってしまいました。
いやぁ、時がたつのは早いものです。
その間に競合車であるフィットやヴィッツ(現ヤリス)もモデルチェンジされ、
それには乗ったことありませんが、ノートに近い加速力があるとかないとか。
と、いうわけで少し古い感想になりますが、
新型ノートが世に出回る前にレビューを消化しておきますよ。
さて、言い方は悪いですが、この車、ただの大衆向けコンパクトカー。
これまでフィット、アクア、ヴィッツ、長い期間ではプジョー206(半年間)等
ちょびちょびコンパクトカーに乗ったことはありますが、
普段タイプRに乗っている身としては当たり前ですが、「普通の車」。
他の代車しかり、わざわざブログで感想を書こうとは
微塵も思ったことはないわけですね。
が、その概念を打ち崩したノートe-power。
コイツは僕の人生の中での貴重な3時間を割いてでも感想を書きたい、
と思わせた車です。
さすが、コンパクトカーカテゴリーで2017年から3年連続
販売台数1位になった車。
なにがすごいってその
”加速力”。
ノートe-power-に乗る理由のほぼ全てはこの一言に。
型式:DAA-HE12
全長×全幅×全高:4100x1695x1520mm
車両重量:1210kg(グレード:X)
駆動方式:FF
トランスミッション:AT
動力分類:ハイブリッド
総排気量:1198cc
エンジン最高出力:79ps/5400rpm
エンジン最大トルク:10.5kgf・m/3600rpm
モーター最高出力:109ps
モーター最大トルク:25.9kgf・m
他者のハイブリッドとは一味違い、
エンジンで発電し、モーターがホイールを駆動するシステムを持つe-power。
鉱山で稼働する超デカいダンプトラックと同じような駆動システムですね。
例として画像は日立のダンプトラック。
僕はこーゆーデカい機械が大好きで、少しばかり詳しいのです。
ついに車が時代に追いついてきたか。。。
まぁ、ノートe-powerが爆売れしたのは
このシステムがあったからこそでしょう。
横から。
後ろ。
まぁデザインは正直全く好みではなく、カッコいいとは微塵も思わない。
新型のデザイン。
アリと思います。けっこう好みです。
我が相棒FK2は死んでいた時期なので、同じ日産のGT-R R32と並べます。
ノートは競合コンパクトカーに比べ、一回り車体が大きいですね。
内装。
シートがおしゃれ。
タコメーターはありません。
まぁ、いらない、か・・・?
エンジンが発電しているかどうかは、メーターに表示されます。
シフトノブ周りは最近良くありがちなよく分からないアレ。
慣れると従来の物よりやりやすく、誤操作も少ないです。
プリウスは知らん。
バックミラーはモニター式。
標準搭載なのかどうかは知りませんが、
このバックミラー、解像度が低くまったく使い物になりません。
車間距離が掴みずらいのは恐らく慣れるであろうからヨシとして、
夜などは後続車のヘッドライトが画面いっぱいに広がり、なにも見えず。
昼間でも日の強い日は反射して目視でナンバーを読み取ることは非常に難しい。
ほんとクソ。
ちなみに、バックするときはアラウンドビューモニターになります。
これはあるとけっこう便利。隣の車との距離がわかりやすい。
必須かどうかと言われると、別になくとも良いレベルですけども。
ちなみに、先日、ホンダeに試乗しましたが、
それはサイドミラーがカメラ式でした。
この通りノートのクソ解像度モニターのイメージがあったのですが、
そちらはさすが400万円越え、非常に高い解像度で見やすく、
全く問題なかったです。
車間距離が掴みづらいのは同じでしたが、これは使っていれば慣れるはず。
やっぱり試乗は大事ですね。
後部座席は、コンパクトカーにしては意外と広い。
足を入れるスペースは充分にあります。
トランクは普通。
トランクの下は、バッテリーと応急処置用具。
パンク修理キットがありますが、
標準搭載のキットはタイヤの中に液体を流し込むタイプが多く、
タイヤとホイールに悪影響なので、専用の棒を差し込んで
穴をふさぐ別売りキット積んでおくことをオススメします。
ドライブモードは「ノーマル」「S」「エコ」の3つ。
モードはこのようにメーターに表示されます。ノーマルは何も表示されません。
モードチェンジのボタンはサイドブレーキの横。
奥まったところにあり、非常に押しづらい。
設計したやつはこれが押し易いと思って配置したのだろうか。
メーターのモニタ操作スイッチも
ウインカー裏の死角に配置されており非常にわかりづらいし押しづらい。
素直にステアリングに配置してくれ。
さて、ところどころ不親切設計が目立ちますが、
Sモードにしてアクセルを踏み込むとそんな些細なことは全て吹き飛びます。
恐ろしい加速力。
コンパクトカーもついにこの次元に来たのか、という印象です。
踏むだけで楽しいとはこのことですね。
まさに
※勘違いする人がいるのもアレなので一応補足しておきますが、
あくまでコンパクトカーとしてですよ。
しかも静かなので、街乗りでも気を使うことなくスムーズに加速できます。
タイプRはアクセル踏みこむとすごいエンジン音がするので、
気を使う場面がちょいちょいあります。
ハイブリッド車のメリットですね。
そして足回りもホンダ車のように硬めではなく、
トヨタダイハツ車のように柔らかすぎず、程よい感じです。
ちょっとしたスピードで段差に突っ込んでも路面に吸い付くように跳ねません。
コーナリングも静かにスムーズに曲がれます。
日産車の足回りは、乗り心地も良く非常に僕の好みですね。
筑波山を走ると、すぐ熱が入りブレーキがダメになってしまったので、
そこはスポーツモデルのNISMOがカバーしていることでしょう。
さて、ノートe-powerの目玉の一つである「ワンペダルドライブ」ですが、
御存じのとおりアクセルを離すと回生ブレーキがかかります。
ブレーキランプも光りますね。
けっこう効きが良く、慣れないうちは実際に信号などで停まる際に
フットブレーキをかけると2重にブレーキがかかるせいか、
すごい勢いでがっくんとブレーキがかかります。ここは慣れが必要です。
回生ブレーキのみで停止することも可能で、
綺麗にすーっと停まることができます。
ワンペダルドライブも慣れると運転しやすく、楽で良いのですが、
これに慣れてしまうと他の車を運転しづらくなってしまうので、
逆に慣れない方が良い気がします。
ノーマルモードにすれば、回生ブレーキが弱まり従来のエンジンブレーキと
同様の感覚で運転することが可能です。
それと、燃費についてはお世辞にも良くはありません。
街乗りでリッター18行かないくらいですね。
ちなみに、加速力はあるのですが、最高速は150㎞/h前後で止まります。
燃費もさらに悪化するので高速道路の走行には向いていませんね。
新型は見た目も僕好みにかっこよくなり、トルクも上がっているそうですね。
正直、新型かNISMO Sをセカンドカーとしてめっっっっちゃほしいのですが、
「一人で普通車2台とかバカじゃないの?」と嫁の許可が下りず、
残念ながら夢のままで終わりそうです。
早く中古で\50万くらいにな~れ!
※2021/05/23追記
新型ノートe-power試乗しました。
が、先代程の加速感を感じられず。
ディーラーで見せてもらった社内用動画では、
先代との加速勝負では勝っていたので絶対的な速さは上がっているようですが、
足回りのセッティングか車体剛性の進化からかわかりませんが体感では遅くなったように感じました。
正直、これなら他のハイブリッドと変わらんなぁ、という印象。
見た目は好みになったのに非常に残念です。
NISMOに期待。