Pバルブの調整法
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
皆様の興味が非常にあるネタですのでここにアップします。
ノーマルから車高を落とした車、特にフロントスプリングのみ替えてリアの車高を変えていない車などには調整が必要です。
ノーマルのS16(L3は間違いなく、L4も多分)にはリアに重いものを積んだ際に通常と同じブレーキバランスだとリアが振られて危険なので、リアのブレーキを車高に応じて効かなくさせるPバルブってものが付いています。
これを利用してサーキット等でリアのロックが激しい場合などにブレーキを前寄りもしくは後ろよりに調整することが出来ます。私も昔サーキットを走っていた時にABSを解除していたのでいきなりリアがロックして怖い思いをしました。それをこの方法で解決しました。
ただし、調整は自己責任でお願いします。ブレーキですので命に関わる場合もあります。
フロントに比べリアの車高が高い=リアブレーキ効かないほうが良い
フロントに比べリアの車高が低い=リアブレーキ効いても大丈夫
という単純なメカニカルなものが付いてます。
前述のフロントのみ車高を下げた車は
リアの車高が高いと同義になるのでリアの荷重が減っているのでロック
しやすくなるのです。皆さん!判りましたか!!
2
さて、調整法ですが、左リアタイヤを外してリアショックの上と車体の間を覗くと、スプリングの先に10mmのナットが見えます。このネジの先に付いているのがPバルブです。
純正の指定値は1Gで10mmのナットとその手前の板との
遊びが1mmとなっています。タイヤを外した段階で1Gでは無いのでタイヤを外して調整し、タイヤを付け1G状態で
リアから寝板で潜りネジ部の遊びを確認するといった根気の要る作業です。
3
必要なのはスプリングを押さえるプライヤーかパイプレンチと10mmのラチェット機能付きのメガネレンチです。
ソケットでもできますが狭い所での作業ですので平メガネをお勧めします。
プロの作業では車体をリフトで上げて長い1/4のラチェットに長いエクステを付けてやっていましたが
我々はプロでは無いので素人法で行きます。
まずスプリングの部分に軽くCRC等の潤滑材を吹きます。
永年緩めた事が無い部分ですので錆もあると思います。
スプリングの10mmナット部から伸びて細い部分から
太くなった部分をパイプレンチでつかみます。
スプリングを抑えながら10mmのレンチでナットを廻します。ネジを締める方向(車体後ろから前を見て右回転)でバランスが前に行きます。反対で後ろに行きます。
あまり右に締めすぎると後ろブレーキがほとんど効かなくなるので注意しましょう。(サーキット専用車ならそれも有りですが)
最初はラチェットの動かす回数を記録しておくと良いです。(元に戻せる様に)
4
パイプレンチの意味はナットの先がスプリングなので押さえないとスプリングが歪んで力が逃げて廻らない為です。
ラチェットもまた狭い作業範囲でスパナおよびメガネではスプリングの変形の範囲でネジが廻らないで戻る可能性があるためです。
ラチェットであれば変形分を更に廻すことができます。
ラチェットスパナを使っても上はボディ、下はサスアームにぶつかって廻せる角度は90度も無いと思います。
調整後、タイヤを付けて試走し、遊び量を確認し
また調整し気に入った所を見つけます。
自信の無い方はいきなり大きく弄らずにすこしずつ変えましょう。
5
さぁブレーキバランスに不満の君達!
みんなで調整しよう。
ただし自己責任でね。
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