
今回のパーツチューンはアーシングとコンデンサーチューンと呼ばれているものです。
さて、ここで電気の話とチューニングの話が混同するかもしれませんが、ご容赦の程を。
コンデンサーの基本は、言葉(コンデンス=蓄える、濃縮する)の通り、
1、電気を蓄える。
2、電気を放電する。
の2つが、本来の役目。
ただ、使い方を間違えるととんでもない事が起こるのをご存じで無い方がおりますので、
ここで改めて講釈を。
コンデンサーって大昔は、2本の皮膜の付いた導通の無い並行のねじれた線だったんですよ。それが改良加工されて今の形になったんです。
このねじれの線が導通するとコイルになってしまい、
導通の無い2本の線のねじれを取って開いてしまうと、
全く別の存在になってしまうのをご存じだったでしょうか?
身近な物で、アンテナとアース、
片方の線が陽極(プラス線)とすると、反対側が陰極(マイナス線)、
東洋医学の原点、陰陽論と酷似した世界になってしまいます。
チューニングにおいても、利点ばっかり伸ばしてしまうと、
状況が変わればその利点が欠点になってしまう事があると言う事です。
簡単に噛み砕いて説明すると、
サーキットで速さを誇る車が砂利道の急勾配をジープと同じ事ができるか?
単純に考えて無理ですよね。
一寸脱線。
つまり、コンデンサーチューンは使い方次第で利点にも欠点にもなると言う事です。
使い方を知らないで否定される方もおられますが、
物には太極(陰極と陽極を総称したもの。)が存在する事を忘れてはいけません。
あっしの燃費向上講座?のパーツ編に入ってから、気が付かれた方も居られると思います。長所(利点、陽極)と短所(欠点、陰極)が書かれている事を。
効能書きはこの位として、実際にはどうするのか?。
コンデンサーチューンの利点は、
蓄電と放電を繰り返すことにより生れる電圧安定作用及び、ノイズ軽減。
欠点は、最大発電量以上のエンジン回転域に於いて電圧安定作用効果が低くなる。
つまりは、ダイナモ(オルタネーター)の最大発電量以下の時に有効発揮される訳。
しかも、コンデンサーの満充電からの放電時間は約3秒。
画像は、あっしが勝手に命名して製作した、ジャンク・イナズマ試作1号機の回路図。
バッテリー直結型、汎用性、易製作性、再現性、低予算を重視したコンデンサーチューン。
一応、12Vバッテリー搭載車の2000ccまでは実用で使えています。
現在は、これの改良発展型のインパルス・イナズマ試作2号機(改)ですが。
コンデンサーチューンの応用型が、プラグコードアーシング。
商品名は古くはガンスパーク、最近はノロジーホットワイヤーなど。
プラグコードをアースする事で、ハイテンションコード内の高圧が移動する際に出るロスをコンデンサーで増強しようとする方法。
利点は、プラグにロスの少ない高圧を送りこむことが出来る。
欠点は、プラグに相当な負担がかかる為、早めの交換時期や熱価の調整が必要になる。
もう少しなので頑張って下さいね。
では、その言葉が出たので、アーシングについて。
その語源は、アースを確実にするの造語。アース+イングから。
別名ではボンディングなど。
どちらにせよ、車体をアースの材料にせず、
別にマイナス線(ライン)を確保する方法です。
今度は、電気抵抗と言う面から考えていきます。
マイナス線が1部走っている場所もありますが、その大半が、車体のアルミや鉄、ネジ、溶接部分を通過していきます。問題はココ。
電気抵抗の少ない材質と、電気は通るが、若干の抵抗があるのでは、抵抗の少ない方がバッテリーや機器に確実な送電が出来ますよね。これが、原理。
利点は、この安定したラインを設ける事で、今まで金属抵抗による電力ロスを減らそうとする方法。
欠点は、このラインを伝わってエンジンのノイズが入って、最悪の状況になると発信器を必要とする機器に悪影響を及ぼしてしまう事。
この対策はフェライトコアと、コンデンサーチューンの電力整流作用を使うと軽減できます。
この為、アーシングとコンデンサーチューンの組み合わせは相性が良いらしいです。
あっしの観測では、ほぼノーマルの状況から、
コンデンサーチューン単体で約2~4キロ/LのUP。
コンデンサーチューン+アーシングで約2~6キロ/LのUP。
コンデンサーチューン+アーシング+プラグコードアーシングで約3~6キロ/LのUPでした。
取り付けに際しては、あくまでも自己責任でお願い致します。