YSR50ヘッド搭載計画

ポッケもそこそこパワーを上げていくとやっぱり「熱ダレ」が気になってきます。
自然空冷エンジンの宿命ではあるのですが、これから夏に向けてはさらに顕著になります。

そこで少しでも冷却能力の向上を図ろうと、表面積が大きく放熱カロリーが高そうなYSR50のシリンダーヘッドをつけてみよう計画です。

左がポッケ/フォーゲルの4U1エンジン純正シリンダーヘッド。右がYSR50の2ALエンジンのヘッドです。
大きさはかなり違いますね。

多分ですが、このYSR50のヘッドってRX50と形状は同じなのかな？

ポッケに他のミニトレ系エンジン、とくにダウンマフラー車のエンジンを搭載するときに問題になるのは、チャンバー(マフラー)の逃げ加工が必要になることです。

ダウンチャンバーにする場合は問題ありませんが、ノーマルと同じアップチャンバーの場合はヘッドの横にチャンバーの膨張室がくるので、ここをカットして逃しを作ってやらないとなりません。

私のポッケもアップチャンバーなのでこれは現物あわせでやるしかありませんね。

さてYSR50の燃焼室ですが、ボアは同じ40mmなのになぜか燃焼室の径が約43mmもあります。ちなみにポッケの燃焼室の径は約41mm。

もっとも、どうせ1mm面研するので外径は小さくなるので無問題ですが、ちょっと不思議な設計です。

さらにYSR50の燃焼室形状がまたちょっと変わっている。

ポッケ/フォーゲルや私が見てきた限りの他のミニトレ系エンジンの燃焼室はシンプルな円錐形(富士山みたいな形状)なのですが、YSR50の燃焼室は一辺だけが張り出している非円錐形なのです。

これに何の狙いがあるのかわかりませんが、単なる圧縮比の調整なのか、燃焼室内での混合気の流れを最適化するためなのか…

ちょっとわかりませんが、この形状のまま試してみたいと思ってます。
ちなみにプラグ位置は普通にボアセンターです。

あと違うのはシリンダーボルトのピッチと径。

ポッケや他のミニトレ系の50ccの多くはボルトピッチが縦横それぞれ46mmなのですが、YSR50は50mmとなっています。

さらに穴径もポッケ/フォーゲルはヘッドを留めるナットの構造が他のミニトレ径と異なるため大きいです。

しかしこれらは初めからわかっていたので、穴径を10.5〜11mmに拡大する際にピッチを46mmで加工すればいいだけです。

ちなみにボルトピッチを狭めて穴径を広げてもボルトの座面は残るので問題ありません。

ポッケ純正シリンダーヘッドのフィンと比べると見るからに冷えそうなYSR50ヘッド。

チャンバー接触部の逃げ加工、ヘッドボルトのピッチ&拡大加工をすればまず問題なくポッケにつくはずです。

時間を見てやってみたいと思います。