目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ポッケの簡易12V化、前回からの続きというか補足と追記です。自分で12V化したい方の参考になれば幸いです。
まずポッケ/フォーゲルの純正レクチファイアの位置ですが、メインハーネスのちょうどガソリンタンクの下部分にあります。
被覆に覆われていてわかりにくいですが、メインハーネスに巻かれている被覆を剥がすと写真のようなダイオードが出てきます。これがレクチファイア(整流器)です。単にジェネレーターで発電された交流を半波整流で直流にしているだけの単純なダイオードです。
これの両端にギボシ端子で赤と白のコードがつながっていますのでこれを外して新しい12V用のレギュレーターにつなぎます。
2
レクチファイア(整流器)です。
写真上はミニトレ(RX50)の純正レクチファイアでポッケ/フォーゲルのもの(写真下)のものとは形状が異なりますが役割は同じです。
配線も同じ赤と白のコードですので何も変わることはありません。
3
これは今回簡易12V化するのに使用した12Vレギュレーター(正確にはレギュレーターとレクチファイアが一体になったレギュレートレクチファイアと呼びます)と純正配線にボルトオンで接続できるよう自作した配線です。
車体側の同じ色のコードを繋ぐだけで済むようカラーコードを使用して製作しました。このままキット化してもいいんじゃないかと思えるほど簡単接続できます。
4
雑な絵ですがこんな感じです。
先ほどの純正レクチファイアを外した赤/白のコードと、純正レギュレーターに繋がっていた黄色のコードを繋いで、あとはアースをフレームに落とすだけです。
純正の配線を切ったり加工したりする必要は一切ありません。
5
これは12V用のウインカーリレー。
これはなんでも構わないのですが、私が使ったのはズーマー用のカスタムパーツで有名なリンパーツ製のLED対応リレーです。
ブザーなしです。
ちなみに私のポッケには自分でつけた6V用のウインカーブザー(メカニカル式のカッチンカッチンと鳴るやつ)がついていますが、そのまま12Vで使用していますが今のところ普通に使えていますね。
今のところホーンも6V用のまま使用しています。追々替えればいいでしょう。
6
バッテリーですが、使用前に充電しておきますが、この手の鉛密閉式バッテリー(シールドバッテリー)は通常の液入り開放型バッテリー用の充電器では充電できないことがあります。
私が普段使っている星乃充電器ではエラーになって充電できませんでした。変に高機能な診断機能付き充電器ではダメなようです。
なので写真のシンプルな格安充電器を使いました。13.7V前後で1A出力程度の充電器ならなんでも使えると思います。
この手の充電器は中華製の激安充電器が多くAmazonやヤフオクでも多く売られていますが、不良品も多いため注意が必要です。きちんと不良対応してくれる業者から購入したほうがいいでしょう。
7
今回使用した12V-1.2Ahバッテリー。同じサイズでメーカーによって1.2Ah〜1.5Ahと幅がありますがメーカー表示上の誤差の範囲で中身は同じだと思います。
純正の6N2-2Aバッテリーとの大きさの比較。このように高さが純正バッテリーとほぼ同じ(純正が約96mmで今回のバッテリーが約97mm)なのでちょっとキツめですが無加工でポッケ/フォーゲルの純正バッテリーボックスに収まります。
ちなみにポッケ純正バッテリーは6N2-2A-7ですが、私はモトラと共通で使用するため6N2-2A-8を使用していました。
違いは本体はまったく同じでヒューズの有無とギボシ端子のオスメスが違うだけです。
8
今回の簡易12V化をしてから1週間以上毎晩のように10キロ〜20キロの距離を走って走行テストをしてきましたが、今のところまったく不具合はなく順調に使用できています。気になっていました低回転での充電量不足もとくに問題はないようです。
ウインカーやテールライトのバルブをLEDにして消費電力を下げればさらに問題にならなくなるでしょう。
ヘッドライトも今まで使っていたイエローレンズに変えて純正のクリアーにしましたのでとても明るくなっています。
現時点では簡易とは言え12V化したことによるデメリットは一切ありません。
ヘッドライト/テールライトの全直流化や全波整流にこだわらなければこの簡易12V化でも十分かもしれません。純正にもすぐ戻せますしね。
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