安全回路を使用したエンジンスターターの取り付け
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
パーツレビューに記載しましたが、ようやくエンジンスターターを取り付けることができました。
MT車に取り付けのため、より安全に使用できるように、車両の制御に使用されているニュートラル信号とパーキングブレーキ信号を接続して取り付けました。
物選びにも苦労しまして、フットブレーキ検出とPN検出がそれぞれ独立している品を探し、上記の品となりました。
今回は偶然、必要としていた周辺装備が揃った程度の良いコムテック製中古品を買うことができましたが、どうやら同社はエンジンスターター事業を終了しているようです。
現在も生産が継続されており、同様の仕様を持つカーメイト製も候補にありましたが、こちらは車種別ハーネスがすでに廃盤で、中古品が入手できませんでした。
イモビライザーアダプターの対応については、同型式にイモビライザーが装備されているAT車が存在しないため、世代の近い車種を参考にしました。
いずれも非プッシュスタート車です。
◎参考車種
・BL/BP系レガシィ
・GH系インプレッサ
・YA系エクシーガ
◎用意した物
・BeTime WR530(本体)
・Be-IL506(イモビライザーアダプター)
・Be-242(車種別ハーネス)
・Be-970(ドアロックオプション)
・イモビライザー登録済みの予備鍵 1本
Be-970のみ、互換新品を入手できました。こちらにはカーテシ線(ドア開閉検出)も含まれており、この配線を使用しスターター本体が、PN検出と切り替えて使用できる仕様となっています。
2
3
3段あるうちの、コネクター中段の右端緑赤線が135のニュートラル信号になります。
ここを分岐するように、配線処理をします。
ちなみにその真上は127で車速信号がある場所となっています。
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右側へ向かう黄色い配線が、スターター本体のフットブレーキ検出線になります。
ブレーキペダルを踏んで12V、離して0Vになるのを応用して、ギアを入れて12V、ニュートラルで0Vという理屈です。
同様の制御であれば、フットブレーキ検出線でなくとも代用ができると思います。
車両に備わる純正の信号を使用するため、機械的に安全に使用できそうです。
5
パーキングブレーキレバー周辺から、パーキングブレーキ信号を取り出します。
こちらも電圧を測ったところ、上がっている状態で約100mV程度、降りている状態で約12Vを確認しました。
また、ここの信号は、スバル独自のオプションコネクターからも接続することができます。
こちらには先に述べましたが、カーテシ線を接続し、PN検出に切り替えて使用します。
切り替えずに使用すると、12Vが流れていないと始動できない制御となります。
ドア開閉の場合、閉じている状態で12V、開いている状態で0Vの制御となっているようで、この場合はレバーを下ろしていないと始動できないことになります。
先のニュートラル信号と同様の制御のため、スターター本体の初期設定値はカーテシ信号になっており、初期設定が必要になった時の万一の事態を想定し、切り替え機能のないフットブレーキ信号を、車両のニュートラル信号に使用しました。
ニュートラルポジションで尚且つパーキングレバーが上がっていないと始動できない設定にするのですが、バッテリー外し等万一切り替え設定の忘れなどが起きた場合に、ギアが入っている状態よりもレバーが降りている状態の方が、誤作動急発進する可能性はわずかに抑えられると判断しました。
そもそもそんな事態であれば、スターターは使わないのが1番良いのは百も承知ですが。
6
次にイモビライザーの対応です。
この車両は、キーシリンダー照明ユニット内に、イモビライザーを通信するための銅線のようなリード部分が入っています。
この近くに、イモビライザーアダプターへ繋がるコイルアンテナを巻き、テープ等で固定します。
リード部分から離れてしまうと、通信がうまくできずに始動できない事があるようです。
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イモビライザーアダプターの中に、登録済みの予備鍵を取り付けます。
説明書には、盗難等で使用できないように、鍵を削る等対策を促す旨記載がありました。
そうしなくとも、回らない登録済みの鍵でも良いと思います。
鍵のチップを抜き取られてしまうと結局一緒ですが、回る鍵を入れておくよりは、回らない鍵の方が幾分か良いと思います。
防犯上の理由により、こちらのアダプターを取り付けた場所は伏せさせていただきます。
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今回は偶然、スターター本体に合う8ピンコネクターが装備された、他車種の車種別ハーネスを持っていたので、ネット上に転がっている画像を参考に、車種別ハーネスを自作してみました。
おそらくこちらも既に廃盤かと思われますが、既製品ではBe-242という品番で流通しています。
写真を撮っていませんが、ターボタイマー取り付けと同様の方法で、キーシリンダー配線に割り込ませます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2758155/car/2347545/4920549/note.aspx
また、写真撮り漏れですが、L端子の接続もしました。
基本は接続をしなくて良い指示となっていますが、セルの引きずり等が気になったため、接続しました。
こちらは、オルタネーターからの発電信号が出た時点でセルモーターを引っ込めるような制御となっているようです。
こちらもオプションコネクターからの取り出しが可能です。
あとはそれぞれコネクターを接続し、テストを行います。
パーキングレバー上げ、シフト位置ニュートラルで始動確認、どちらか一方またはその両方が始動可能時の条件でない場合は、始動できないことを確認しました。
また、動作中の間に、ギアをどこかに入れたり、パーキングレバーを下ろすと、エンジンが止まることも確認しました。
構想を思い描いてから、かなりの年数が経ってしまいましたが、ようやく寒い思いをせずに暖機ができそうです。
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