
大元の組立作業は終わったので、残す作業はクラッチ周りと発電機周りのみとなりました。
部品も集まったので完成させます。
物が集まるまでケースカバーを塗装、ウケ狙いと実験目的にレブルのクラッチカバーを取り付け予定です。
プレコミさんから購入したヘッドカバーガスケットとピックアップコイルです。
中華といえどまだ新品部品が購入できるのは心強いです。

クラッチディスクも揃ったので取り付けようとした際、部品の一つが欠品していたことに気が付きました。
3台分のエンジン部品を調べましたが見つからず、仕方ないので本命エンジンのストックからひっぱり出してきました。
ワッシャー一つでエンジンは組み立てできなくなる。
クラッチも問題なく取り付けできました。
オークションで購入したコイル一式ですが、ひどい状態で使える部品がほとんどありませんでした。
今回必要だった部品はこの部品1点だけだったので問題無しとします。
これでふたご星用のジェネレーター一式が完成しました。
コイルはナイトホーク250、ピックアップはプレコミさんから購入した中華品、カバーは多分レブル用だと思います。

クラッチに違和感はあるものの、何とか完成しました。
この後最終チェックでフライホイールを回した際、一定の場所で引っかかってしまう。
原因を見つけるべくクラッチを外し、フライホイールを回してみたがやはり回らず、いよいよヘッドをバラそうとした際に見つけた原因がピックアップの干渉でした。
どうやら調整式で、そのまま組むと漏れなく干渉する仕様だったようです。
大した問題でなかったので安心しました、最後のチェックはタペット調整です。
カムおさえはCM125T用とレブル用を使用しました。


タペット調整も終わったので、いよいよ車両に載せようと思います。
233機関を降ろし再び125ccとなったCD2号機、ゴミ屑同然に扱われていた部品の集合体は息を吹き返してくれるのか?
どうせまた下ろすエンジンなのでマフラーガスケットは使い回すとします。
タンクを付けて祈りを込めてセルを回す、「バリバリバリバリ」けたたましい排気ガスの漏れる音。
ガスケットを交換して祈りを込めてセルを回す・・・エンジンが始動しました。
ノイズがやや大きいものの問題なくアイドリングしました。
アイドリングを30分ほど続けてテンショナー調整をするとノイズはほとんど消えました。
ピストンの奇跡から始まってまだ幾つかの奇跡が起こりました。
正直ここまでたどり着くとは思っていなかったので、燃調やスプロケのことは何も考えていませんでした。
実際233機関にF15R42のスプロケを使った時は超ローギヤになってしまいました。
このエンジンにはレブルのトランスミッションが入っているので、どうなるかは未知数。
圧縮比の問題もあります。
まぁ、色々考えたところで何も解決しそうにないので、とりあえず試験走行してみました。
全く違和感なし。
車の通りの少ない道で40Km/h巡航で30キロほど慣らしをして車の天井を地面につけた男に残りの慣らし運転を任せましたが違和感は無いとのこと。
圧縮比の問題はよくわかっていませんが、慣らし運転が終わったので全力で走らせてみると、間違いなくCD1号機や233機関を搭載したCBTよりも遥かに強力なモノになっていました。
燃調も圧縮比もギヤ比も恐らく”最適”の状態だと思います、奇跡的に。
今回作成したエンジンは、失敗する前提で作られたため、色々手直しが必要な箇所が幾つかあります、それらをゆっくりと潰していくのも暇潰しの醍醐味かと思います。
今回でエンジン自作組立ふたご星計画は終了します。
発案から完成まで約4年の歳月を費やし、奇跡も加勢してようやく完成したエンジンですが、やはり私一人の考えでは限界があるように感じます。
そこで、ツイッターの中でふたご星機関を作れそうな方に声をかけてみました。
一人はCBT界隈の主導者。
もう一人はウチのCD1号機よりも遥かにクオリティが高い車輌を作り上げた方、みんカラにも登録しておられます。
もう一人はCBTのことなら何でも知り尽くす強者。
いずれも私より遥かに高い技術力を持っている強者達です。
そういった方たちが私とは違う目線で見て出来上がったものこそが本当の「ふたご星機関」の完成品だと思います。
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Posted at
2019/09/20 18:59:20