「autoblog」の記事から抜粋。
■まず、スバルから発売される「BRZ」との相違点についてお訊きした。ご存じのように、このトヨタ 86とスバル BRZはほとんど同じクルマと言っていい。どちらを買おうか迷っている方もいらっしゃるだろう。
トヨタの方のお答えによると、やはりフロント周りのデザインがBRZとは異なるという点を最初に挙げられた。86のヘッドライトにはLEDが直線状に並び、「非常に特徴的な光り方をする」という。これは、前を走るクルマのドライバーがルーム・ミラーを見たときに、その存在感をアピールするのが狙いらしい。スモール・ランプを点灯するとこのLEDが光るそうだ。ちなみにBRZの方はというと、コの字に光るスモール・ランプや、六角形の「ヘキサゴン」グリルなど、どちらも新型「インプレッサ」と共通するモチーフが使われており、スバルのアイデンティティを表すデザインになっている。
FT-86と呼ばれていたトヨタ 86およびスバル BRZの基本デザインはトヨタが担当したそうで、「スバルさんとしては、そのまま(トヨタと同じデザインのまま)では、出したくなかったのでしょう」と仰っていた。つまり、トヨタ 86のデザインがオリジナルで、スバルの方がそれを基に、ブランドのアイデンティティを盛り込みながらリデザインした、ということらしい。■
>まあ他のメーカー間でのOEM車ですら色々な部分を変えてオリジナルを装い発売するのだから、別に違ってても嫌だと言う人はいないでしょう。でももっと違いをアピールして欲しかったとスバルファン側は思うだろう。
■以上は外観上の話。その他に足回りのセッティングが異なるという話もあるわけだが、具体的にはどう違うのだろう?
「トヨタの方がやわらかい...と言ったら語弊があるかな。"しなやか" です」それは乗り心地がよい、という意味だろうか?「乗り心地の話ではありません。コーナーリング時の、"姿勢の作りやすさ" を重視してそうしました。トヨタはこれまで多くのFR車を作ってきました。その経験から、こうした方がいい、というセッティングにしたということです」その辺りは、デザインの話とは逆に、スバルが開発した車体を、トヨタの方で味付けを変えた(変更した)ということなのだろうか?「(開発はスバルが担当したと言われているが)最終的に図面にしたのはスバルさんですが、開発はトヨタからもエンジニアが行ってやっています。足回りに関しては、両社ともそれぞれ意見がありますから(笑)」■
>ファントゥドライブの視点から言えばトヨタの意見も頷けるし、安全・安心を指針とするスバルがFRと言えども安定志向に振るのも至極当然の事と見る。
■価格に関しては「お答えすることが出来ない」「絶対に言うな、といわれてますんで(笑)」とガードが堅かったが、スバル BRZと同じ値段になるのか?という問いかけに対してははっきりと否定された(これはスバルで取材したときにも同じお答えをいただいた)。「どのような仕様・装備にして、いくらで出すかは、それぞれが検討していますので...」とのこと■
>カー雑誌などでは、GT86よりもBRZの方が値段設定は高めの予想をしてますが、実際はどうでしょうね。スバルが生産する側の利点を活かして低価格設定してくれるとありがたいですがね。
■次に、今回は実際に試してみることが出来なかった後部座席の居住性について。大人が座るのは無理?「そんなことありません。座面が掘り下げられた形になっているので、身長170cm前後の人なら充分座れます」「でも、なぜ4シーター(2+2)にこだわったのかと言えば、タイヤを4本載せたかったんです。サーキットの走行会に行くのに、Sタイヤ(を装着したホイール)を4本と、工具を積んで行ける。2シーターのスポーツカーでは載りませんからね」■
>ワイドホイールに組んだSタイヤを縦に2本積めるトランクなのか?もう少し頑張って5人乗車のファストバッククーペにしてれば、もっと幅広いユーザー層を取り込めたのに・・・と残念至極。
>とても後席に人が乗れるような空間には見えないが・・・・・前の人が詰めれば短時間なら?
■最後に、「86」という名前について訊いてみた。そのネーミングの由来になったと言われている「AE86」型「カローラ レビン」&「スプリンター トレノ」を知る人が見れば、この "21世紀の86" は、AE86とはまったく似ていない、ということに気付くだろう。共通点はFRということくらい。どうせ「86」を名乗るなら、最近流行の "復刻モデル" 風に、もっとAE86を思わせるデザインにしようとは考えなかったのだろうか?「外観のデザインに関しましてはAE86よりむしろ、トヨタスポーツ800(通称「ヨタハチ」)ですとか、リア周りなんかは、トヨタ 2000GTのイメージを参考にデザインしています。では何が "ハチロク" なのかと言いますと、AE86というクルマはご存じのように、世界中でたくさんの人に愛されて、その結果 "名車" になったクルマです。そんなAE86の "スピリット" を継承し、多くの人に愛されるクルマになって欲しい。そういう思いから "86" という名前を付けました」。AE86のように1.6リッターにすることは考えなかったのだろうか?それとも、はじめにスバルの2リッター・エンジンありきということで、この排気量に決まったのだろうか?「はじめに2.0リッター・エンジンありき、ということではありません。AE86の頃と比べますと、衝突安全の面などで必要な(衝撃吸収)ストロークを取らなければなりませんから、どうしてもAE86よりボディを大きくする必要があります。そうすると重量も増えますから、スポーツカーとして気持ち良く走らせるには1.6リッターでは足りない。それで、2.0リッターでいこう、ということになりました」■
>FT-86Ⅱコンセプトが出た時点で私は直ぐに「トヨタ2000GT」説を指摘してましたから、今更?感は有りますがね。AE86の再来ではなく「ハチロク」としてユーザーに親しまれたスピリットを現代に蘇らせようとする意思の表れとしましょう。
■トヨタ 86が発表されたとき、トヨタはこのクルマで「クルマ離れが進む若年層にアピールしたい考え」と盛んに報道された。実際に開発に関わった人たちは、本当に "現代の若者がこのクルマに乗ってくれる" と思っているのだろうか?「もちろん若い人にも買っていただきたいですが、最初に買ってくださるのは、昔スポーツカーに乗っていた方々。子育てを終えられた方とか、あと例えばそれこそかつてAE86に乗っていたような方々ですね、そういう世代の方々だと考えています。なかなか、若者が新車で買える、とは思っていません」本当は若い人にも買っていただきたいんですけどね、ともう1度繰り返された後、「若い人には、まずそんな "オヤジ" が乗っている姿を見て、"カッコイイ" と思っていただきたい。それが、若者のクルマ離れを食い止めるのにつながるのではないか、そう思います」その考え方でいくと、どうやら「若者のクルマ離れ」は若者だけの問題ではなさそうだ。もし、かつて「スポーツカー乗り」として鳴らした方がこれをご覧になっていたら、いかがだろう、1台購入して "カッコイイ" と思われるオヤジを目指し、我が国の基幹産業に明るい未来が訪れるよう、貢献してはいただけないだろうか?■
>2009年の頃、若者にアピールとか言ってオヤジ連中を無視してたクセに今更何言っちゃってんの?!と笑っちゃいますよね。180°方向転換かよ?って。そんなのどうせダメに決まってると最初から分かってたよ。そんな事をずっとここで何年もそう言い続けて来たから、もういい加減に毒気も抜けてしまって「カッコいいおやじをアピールして」とか言われると、「わかったよ~」とかつい返事をしてしまいそうな所が怖いと言うか弱い自分。また騙されてるかな?(笑)
Posted at 2011/12/02 15:06:40 | |
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