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Ameotokoのブログ一覧

2018年03月19日 イイね!

Kangoo ZEN と禅

Kangoo ZEN と禅東洋哲学としてのそれは傍に置いて、
仏教は無常の一言のみだと私は解しています。

万物はすべからく変化していく。
そこに優劣も善悪もなく、ただ粛々と無常の理があるのみです。

桜の花弁が開くのも無常故
柿が摘まれることなく腐り落ちるのもまた無常故
思い女が振り向いてくれるのも変化なら
心変わりして去っていくのも等しい変化です

ある変化を快とし、別の変化を哀しむのは無常の理を知らない身勝手な振る舞い。これを無知といいます。

万物は須し。
ただ老いるのです。

私が心を動かされたエピソードに、かの鈴木大拙翁がアメリカから一時帰国した時、学習院時代の生徒たちが師を囲んだ会で、あるひとが大拙に問うたという逸話があります。

「禅の話などアメリカ人に分かりますか」
大拙、間髪を入れず「君たちに分かるのかね」

そんな達磨の後継たる苛烈な生を思ったのかはわかりませんが、ネーミングの由来には翁の大著が深く関わっているであろうこんな車を見に行きました。

Kangoo ZEN

諸元は言わずもがな。
「余計なもののないシンプルな構成」をZENと名付けたのでしょうか。違うと思うよ、フランス人。


エンジンはH5Ft:TCe115(?)かな。
インジェクタ:6噴口ソレノイド(サイド)
シングルスクロールターボ
吸排気にバルタイ
タイミングチェーン
可変容量オイルポンプ
クランクオフセット


いわゆる過給ダウンサイジングエンジンですね。

率直な感想は、イイ!
まずは走り出してすぐに感じる剛性感があります。
そしてルノーお馴染みのリアタイヤの存在感。
ヨーモーメントが発生している時にリアが横方向に摩擦を発生しているのはどんな車も同じわけで。それをフィーリングとして強く感じるのは、リア内輪の仕事量が一般的なFWD比で大きいからなのかな? と思ったり。

ボルグワーナー製(たぶん)シングルスクロールターボは流石に発進はトルクが薄い。出足は1.2LNAで1430kgを引っ張るんだから当然です。たぶんATだとパワー不足を感じそう。でもMTではトロいとは思いません。というか、MEG3RSより10kg重いのに、ずっと軽く感じる。
うーん...思いつくのは振動?
上家が高くて足が柔らかいぶんの固有振動の差をそう感じるのでしょうか。


格好いい!

F4Rと同じくエキマニも短い。イマドキです。
サイド噴射の直噴ですが、強いタンブル流に乗せることでノッキング対策をしているとのこと。EGRはないんでしたか...。
吸排気のVVTはミラーサイクルはやっていないはず。
....じゃあなにしてんだろ?
この辺は勉強が足りません。

過給が乗る2000rpmを超えるあたり、ターボのかかった領域でつないでいくと、ターボラグを伴ってぐいぐいと加速していきます。

踏み込んでも怖くない。
...やはり足回りとシャシーなんでしょうか。

日本でのラインナップも欧州の商用車からほとんど仕様変更はないそうです。過走行や重く荷物を積み込むことも想定して作り込んでいるのでしょうか。きちんとロールして、きちんと内側が突っ張って、きちんと戻ります。
荷重移動のタイミングとカーブを抜けて踏み込んでいく時の姿勢の戻りが、ステアリングととても気持ちよく同期していて、なんだかモーグル競技を連想する。


....くだくだと述べても、既に偉大な先人達に語り尽くされた感がありますね。



KANGOOは車音痴の私がルノーで唯一知っていた車種です。かつての私のイメージは日本で言うプロボックスやハイエースのフランス版。

ところがいざ乗ってみると、私の知るいわゆるミニバン風な車種の中では群を抜いて運転が楽しい車です。
峠をかっ飛ぶなんてお話も聞きましたw

そしてこの見た目。

(顔はMEG2 と同じ系統の世代が一番好き)



色はオレンジがいいな〜。それか紫。買えないけど。

荷室は広く、沢山の方がさまざまにデザインしておられる様子は、移動する秘密基地の趣です。
C4ピカソに乗った時には、その提案するライフスタイルの朗らかさに目の覚める思いでしたが、kangoo のそれはより能動的にオーナーがコミットしているところになんとも味わいがあります。

こちらに椅子とテーブルにティーセットを積んでハッチバックを屋根代わりにすれば、あちらは草花を並べた露店に早変わり。果ては裸電球でライトアップの素敵仕様までw



実力もしっかり秘めながら、イージーゴーイングでもあり、秘密基地でもあり。
乗っている時だけでなく、行く先々で飼い主の生活に寄り添う相棒に色づけられていく。
何者でもなく、何者でもありうる様。


禅の公案に「祖師西来意」というのがあります。
「達磨大師は何故、天竺から中華へ渡られたのか」という問いです。「禅とはなにか」という根元的な問いかけに当たります。

「無門関」に曰く

僧、趙州に問う
「如何なるか是れ祖師西来意」
趙州曰く
「庭前の柏樹子」

一人の僧が趙州和尚に問うた
「達磨は何故、西より来たったのか」
趙州和尚は答えた
「あの庭の柏の樹だ」

禅に文字通り生命をかける禅僧でありながら、この問いを問いとして安易に答えを出さず持ち続ける生き様は、安易な理解を拒んで峻烈です。

万の解釈ができて、
どれも正解で、どれも間違い。

なるほど、確かにKangoo ZEN のありようは禅である
......かも?
Posted at 2018/03/19 21:11:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | Renault | 日記
2018年03月14日 イイね!

歯車で走ろう

MFi 「走る歯車」より

・MTのシンクロは真鍮(黄銅)が多いけど、最近は耐久性からカーボンも増えている。
・カーボンを使うと摩擦係数も上がるから、シフトの入りも軽くなるけど、シフトの入りを軽くしたいならシンクロリングの数を増やす方が効果がある。
・シフトフィールはエンジンマウントや駆動系の支持、サスの取り付けまでの車の振動に左右されるため、単体でそれぞれを作る日本車よりも全体で作り込んでいく欧州車の方が圧倒的に優れている。



PK4はどうかな?
リバースまではすば歯車。
平歯車のレーシングミッションってどんな感じだろう....。
この黄色い部分やシンクロは素材なんなんでしょうね?
シンクロリングの数は?

パーツリストやHaynes マニュアルが欲しい今日この頃。

因みにプラネタリーギアのATは私にはただのカオスでした。
あとOS技研の会長は風貌も方言もやってることもオトコマエ過ぎると思う。

歯車って見ているだけでわくわくしますね。
Posted at 2018/03/14 22:42:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車徒然 | 日記
2018年03月11日 イイね!

MAZDAの素敵な営業さん

啓蟄の候、蠢く虫のごとくうきうきと這い出して走り回る今日この頃です。

寒さも緩み、アナログの趣を残す相棒も暖機運転から活き活きと足が動きます。クラッチペダルがきぃきぃ鳴かなくなって、春の訪れを感じる。なんと風雅なこと....でもない。
まったく、新車でうちに来たんじゃないのかよ。こやつめ、ふははは。

空気圧はF/R 2.3/2.2 から新たに試しています。
カドが取れてまたフィーリングも変わってきたので、最初からです。楽しい楽しい。



昨日は友人の愛車、The Beetle を見せてもらいに出かけてきました。

1.2TSI のモデル。まだ半年経ってない。

シブいカラーです。

しまった、エンジン撮り忘れた。
結構スペースがあって、整備性も良さそう。
前方排気でした。

出来たらお互い乗り比べもしてみたかったのですが、渋滞の激しい地域で、また次回と相成りました。残念。

こんな私に付き合ってくれる奇特な友人の今日の台詞をいくつか

「ボンネット初めて開けたw」
「排気量?」
「タイヤサイズ?」

....デザインで決めたようです。
嬉々としてMEG3RSの写真を撮って回る彼女は果たして車好きなんだろか?

「BeetleとMEGANE2で最後まで悩んだ」
(さては尻フェチ。前車はPeugeot 1007)
「ニュービートル はなよなよしてたけど、ザ・ビートルはまとまっていて好き」
「10年くらい頑張って乗って、次はチンクとかいいね」

ぽんぽんと私がこの間まで知りもしなかった車名が出てきます。
シックな服装を好むご婦人で、どの車も彼女のファッションとライフスタイルによく似合いそうです。
うーん、私なぞよりよっぽど上手に車と付き合っている。
愛し方はそれぞれですね。



そして「次期車はアテンザが候補」というもう一人の友人と共にMAZDAにお邪魔しました。

残念ながらアテンザは置いてありませんでしたが、相手をして下さった営業さんは私がこれまで会った国産メーカーの方の中で一番自社の車に詳しかった。




CX-8に積まれるsky active-D2.2 はピエゾ式で一回の燃焼に対する噴射回数が4→6に増加。

バルブ開閉のバネを強化して、カーボンの蓄積で詰まった時にもかち割って焼き切ることで浄化する構造になっているとか。

sky active-X は新しいアクセラに積まれて恐らく来年....?



もっと色々聞いてみたい方でしたが、一人ではなかったため後ろ髪をひかれる思いでお暇。

MAZDAの営業さんってみんなある程度お詳しいんでしょうか?
MAZDAは凄いな、とまた少し好きになりました。

私がお世話になっているRenault 福岡中央のH店長や営業さんはやはり車好きでRenault車に詳しい。
何度か細かな用事で伺ったRenault熊本の営業さんも女性ですが、Kangooのドライブフィールに一家言おありだった。

日々の糧のためですから、意に染まない仕事に就く人だっていらっしゃるでしょう。
「ダブルウィッシュボーンだかオジーオズボーンだかなんぞ知ったことか」と思いつつ、
「ドゥフフ。あの〜トルクベクタリングの介入ってどうやって機序で調整されてるんですか....フヒヒ」
とか言う私の辛気臭い質問に答えなければならないんですから気の毒だ。

でも私なら、聞いてもないのにクリーンディーゼルエンジンのコモンレールについて訥々と語ってくださる件の営業さんみたいな方から車を買いたいな。

そんなこと思わない客が多いからこその現状なんだろうけれども...。

私はMEG3RSとRenault福岡中央さんに出会えて運が良かった。

Posted at 2018/03/11 19:12:18 | コメント(6) | トラックバック(0) | MEG3RS と日常 | 日記
2018年03月06日 イイね!

F4RTの油温

MEG3 の水温油温は真冬でも10分未満で温まってきます。他の車種に疎いので比較できませんが、早い方なのでしょうか?



タービンにつながるエキマニは凄く短いです。

後方排気だし、きゅうきゅうに詰まったエンジンルームだし、きちんと温められるように考えてあるんでしょうね。車ってよく出来てるな〜。

そして冷却系。
RSモニターは油温が見られる画面にしていることが多いのですが、普段走っていると、渋滞にでも嵌らない限り82℃前後です。結構回しても数℃上がる程度。なんだか低過ぎる気がしましたが
「いや、それはかなり優秀よ」
「Renault のセンサーの数字は信用できるしね」
とは主治医談

おぉ、お前優秀なんだってよ、相棒。

そそ、そういえば吸気温度も外気温プラス10℃くらいですよ、社長!(褒めて欲しい
「いや、それはどうでもいいかな」
....おぉう。

そして日曜日のAP。結構気温があがって20℃くらいだったでしょうか。
25分のサーキット走行。ホームストレートでは200kmオーバーで走るひだるかさん(格好いい
走行を終えて帰ってきた直後のひだるかさん号のモニターを見ると....油温85℃。
ほえー、低いなぁ。曰く、
「いっても102℃(確か)」と仰っていました。

¡私の聞き間違い。ひだるかさんが訂正してくださいました。「真夏でも120℃はいかないよ〜」とのこと!


オイルの負担もかなり少ないんじゃないでしょうか。
よく出来てるなぁ、F4RT。
好きだ。

そういえば気になっていることがもう一つ。
オイルをがぶがぶ食べるとちらほら見かけるフォンテ・エンジン翁ですが、最初のオイル交換から5000kmはオイルレベルが下がりませんでした。
個体差もあるし、新車だし、まだわかりませんね。でも冬場に急加速でガソリン大量に噴いて走る場面もそこそこありました。寒い時期ですから気化しきれずに燃焼室から滴ってオイルと混ざった分もある程度はあった筈です。オイルから少しガソリンの匂いもしましたしね(冬場はそういうものらしい)。

ただそれが実際どのくらいの量だったかは未知数です。春から夏になる頃には再度オイル交換をして、できれば基本は春秋の交換サイクルに入れていこうと思っているので、暖かい時期のオイル喰いが冬場とどう変わるのかはチェックしてみたい。

F4RTが可愛くて仕方ない話(いつものこと)でした。
Posted at 2018/03/06 23:05:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | MEG3RS と日常 | 日記
2018年03月05日 イイね!

私的な記録

九州全域の転勤族のわたくし。この度異動と相成りました。

熊本から大分は別府へ。

浮き草は性に合っているのですが、沖縄でRenaultに乗るのは勇気がいりそうだったので胸を撫でおろしています。
(でも行きたかった気もする)

熊本県はあの地震以降、道路の荒れが酷く、走るのには気を使う土地でした。仕事の面でもままならないことが多く、いい経験をさせてもらった場所です。

大分はどうでしょうね。

今日の体験走行では、蛇行してみたり、100kmから思い切りブレーキを踏み込んでみたり、あががが〜と縁石に乗り上げてみたり、公道では決して出来ないことを少しだけやってみました。

興奮していたからか、素敵な方々との出会いに浮かれていたのか、走りながら頭がきりきりと変な方向に回りました。

私はもともと本の虫でして、これまで休日は引き篭もって読書をしていることが多かったです。まあ、それは今でも変わりないのですが...。それでもMEG3RSと当てもなく出かけて公園でページを繰ってみたり、敬遠してきたSNSで皆さんと交流させて頂いたり、随分あさっての方に私の世間は広がりました。

私を良く知る友人達は、思いもしない私の新たな趣味に呆れています。

私も呆れる。

どうしてだろう?

パスカルの孤独に魅せらせたり、
ボルヘスの碩学に震えたり。
読書とは汲めど尽きぬ泉のようなものです。
限られた文字記号の組み合わせによって編まれる可算無限の世界よりも素晴らしいものはないと、私は今でも信じています。


オイルとタイヤのゴムの匂いとか、オットーサイクルや排気管のけたたましいノートとか。

随分違う。

体験走行に過ぎませんが、サーキットの広い路面を走りながら何故か考えていたのは...

キリストの血と肉に見立てた葡萄酒とパンを食する野蛮な邪教を国教たらしめたアンブロシウスの辣腕と教皇の退廃。素足に還るアッシジのフランチェスコと異端審問。

大乗を為らしめる龍樹。
全てを抛ち平然と深淵を跨ぐ達磨の狂気。
カルヴィーノ、ゴンゴラ、エックハルト....
考えてみるとみんな連環です。4スト。

なんとなくそういうものを内燃機関にみているのかなぁ。

私にとっては、本と車は矛盾しない同一のものに対する、別々の方向からの歩みなのかもしれません。


....うーん、興奮して書いてみたものの、私以外には意味のない呟きですね。

まあ、日記として残しておきます。
Posted at 2018/03/05 00:43:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「時代人として省みれば「今年がなんの年であった」かは明らかだが、次世紀の星間ウーバーイーツ長者となる杉本哲太の曾孫が「チキンナゲットが初めて成層圏に達した年であった」と振り返る年になるのを僕たちはまだ知らない...」
何シテル?   12/19 14:28
車音痴の本の虫ですがRenault に巡りあい、たちまち魅了されてしまいました。 気楽にRenault Life を過ごすことが出来ればいいなと思います。
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