リアカメラを社外モニターに繋げる(検証)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
純正のMOPマルチモニター+MOPリアカメラで長らく運用していましたが、
純正モニター撤去に伴い悪戦苦闘した記録です。
前半はなんとかして純正リアカメラを社外モニターに繋ぐのに回路を調べたりしてます
結局なんだかよくわからないまま映ったり映らなかったりでした。
後半はドラレコ交換により捻出したND-BC8Ⅱをリアカメラに据えるべく
純正風の取付けに奮闘した記録です。
もくじ
手順2:
純正リアカメラを社外モニターに繋ぐ
手順4:
純正モニタ裏のピンアサイン(結局謎)
手順6:
ユニットとカメラピンアサイン(結局謎)
手順10:
純正リアカメラ撤去!配線地獄。。
手順15:
社外リアカメラを純正位置にインストール
(2023.07.05 後半手順追加に伴い、記事全体を編集しています)
2
2023.01.14
MOPのHDDナビは2018年末に撤去していましたが、ついに画面も撤去しました。
困るといえば、リアビューカメラが映らなくなったこと。
ドラレコで使っているリアカメラはアクセサリー電源で、なおかつ分配器があるのでナビにも出力できますが
リアガラス上部に貼っているのでリアカメラとしては微妙な画角です
セダンじゃなかったらこれで解決だったでしょう。
3
みんカラ先人の記録を見ると、MOPモニターに社外カメラは例があるものの、社外ナビに純正カメラの例は見つけられず。
いろいろ面倒くさいし、わざわざお高い純正カメラを買う必要は全く無いので、当然といえば当然。
少し前まで、個人の方が変換ハーネスを作成して販売されていたようです。
このことから、マルチモニター裏のi92カプラ、モレックスの4ピンで映像信号が来ていることは分かります。
4本のうち2本(3、4)を適当にRCA端子に繋いでナビに入力したら映りました。
※カロッツエリアDA側のリアカメラ設定は「HIGH」レベルにしています。
4
こんな感じで無理やりつなげてテストしてました。
(3とピンセンター、4とピンアウターを接続で映る)
転がっていたピンジャックなので色はデタラメです。
映るだけならとりあえず映ったんですが、常用となると色々問題が…
5
難航している理由は、手持ちの回路図はどうやら何かが違う上にピンアサインが謎。
(ADAグレード?のコネクタを経由していたり、リアカメラユニットの説明がなくブラックボックスだったり)
1、2番は謎なのでこんなのを作ったりました。
これを純正モニターにつなぎ、疑似的に純正の回路を復帰させます。(RCA映像は取り出したまま)
ケーブル色は組立PCに使いまわせるように意図的にしました。
無理やり差して、テスターで当たります
結果、MOPモニタ側、1〜2番はDC5V。
しかし、MOPカメラ側(カメラユニット側)1〜2番を測ると0Ω?
エンジンかけてもアクセサリーでも切っても変わらず。
どちらもボディアースと導通が取れる。
片方はケーブルシールドで、もう片方はモニター接続の認識用で電圧が出てるとかなのか?
電流は超微弱なのかも。
とりあえずアースに落としておくが、良くわからず。
6
ところで、MOPリアカメラはリバース時にしか起動しないらしい。
ND-DVR30というドラレコには外部入力で後方録画をできる機能があるんですが、バックギアを入れた時しか有効になりません。
MOPモニターを一旦無理やり復活させ、間にRCAピン出力を取り出すことで電気的に純正状態に近づけましたが、リバース時しか写らず。
回路見ましたが何が何だか?チンプンカンプンです。
現状ドラレコには分配器介さず直接繋いでもリバース時しか録画されないので、MOPリアカメラ仕様みたいです。
リアビューカメラのカプラ(R185)9番、リバース信号をアクセサリーにすれば運転中も録画されるかも。(未検証)
社外ナビに映す分にはリバース時起動してくれれば良いんですが
後方録画は従来通りリアガラスに貼ったリアカメラで実行することに…。
7
カメラ廻りを調べます。
MOPカメラ型番はクラリオンCC-456でした。
ホンダの純正品だったらしい。RA6オデッセイ?
確かに、ホンダってクラリオン好きなイメージ。。
型番ググってみると怪しげなロシアンギークのウェブサイトと、怪しげなロシアンオークションに辿り着く
2005年のレガシィと書いてあるのでウチの車と多分一緒です。
レガシィロシアで大活躍!
(ロシア語圏というだけなのでカザフスタンかも知れませんが)
カプラーから先、ユニットまで結構長いよなぁ
このユニットは配線図に載っているものっぽいんだけれども
アース0Ωに繋がれている5Vを見るに、これがカメラ用に電圧を上下しているんだろうか。
8
実車のカメラをトランクから追ってみると、早速配線図は6ピンだけどうちのは4ピン。。
ナンバープレート裏あたりにこのコネクタがあり
コネクタから先はトランクの開閉アームを経由して車内に引き込まれています。
カメラのピンアサインは、怪しげなギークのブログにて。
回路図右がリアカメラ本体、左がユニット側です。
Google翻訳も怪しいので、色だけでもとりあえず訳してみました。
上二つはアース(黒~シールド、緑~緑:GND)
真ん中がカメラ映像信号。(白~白:VIDEO OUT NTSC)
上から4本目は DC6〜9V(黄~黄:DC6~9V)
レギュレータを繋いで動作させていました。
黄色というのがMOPモニタから来ているのであれば、赤はユニットからの何らかのトリガのような気がする。が、、、
現状とりあえず写るので
トランクの内張剥がすのもメンドイし一旦追うのをやめてしまいました。
9
2023.02.04
一応動作することはするが、やたら映像が乱れぶっちゃけ使い物になりません。。
アースと導通が取れる1、2は末端処理したりしていたので、試しにアースに導通させたりしましたが
結局映像が乱れます。
電装品のノイズなのか、カメラのリバース?トリガがうまく機能していないのか、配線の接触不良か…。
恐らくだが、トリガ不良だと思う。
根拠は、稀に画面センターに「S1」と表示されること、ガイドラインが表示されたりされなかったりと安定しないこと、など。
純正モニタではそんなことは一切なかったのだけれど。
どうしても使うならばモレックスに5V流すしかなかったのか?
10
2023.06.10
切り替え当初はまだ映る確率が高かったのですが春が終わったあたりでほとんど映ることがなくなった。
そこまでして使いたいものでもないので、ドラレコ入れ替えを済ませた2023.06.15、社外のリアカメラに置き換えることに。
前のドラレコでリアカメラとして4年ほど使用していたND-BC8Ⅱというカメラです。
本来の用途はリアカメラで、実はもう5年くらい売ってます。NTSCで映像出力。
11
まずは純正の配線を撤去にかかります。
トランクマットを撤去し、トランクの内張をハッチと右側方を剥がします。
リアカメラ裏のカプラーを抜けば、ユニットまでタイラップで他の線に這わせてあるのでタイラップを切るだけでユニットまでたどり着けます。
ユニットは10mmナット2点でした。
コネクタを外し、後部座席のほうへ送っていきます。
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後部座席は座面だけで何とかなりました。持ち上げて引っ張る。
スカッフプレートの下のハッチ開錠ワイヤーに抱き合わせでタイラップしてあるので、
Bピラー下、運転席スカッフプレート、運転席右足横パネル、コラム下パネルを外します。
基本的にタイラップを切ってケーブルを外していくだけです。
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コラム下にはリアカメラ用ののれん分けハーネスがいます。
なお、ここからエレクトロタップでETCユニットの電源を取っていました。
ETCのみギボシで電源を確保し、のれん分けごと撤去しました。
14
純正カメラは8mmのナット2点で外れます。
新しいカメラを設置するまではアルミ黒テープで目隠ししていました。。
17年間、お疲れ様でした。
15
2023.06.18
ナビ裏の配線と新規ケーブル布設は省略するとして・・・(簡単だけどまあまあ大変でした)
リアカメラをいかにして取り付けるか。
純正のステーに社外リアカメラを付けると、防水面で少し不安が。
カメラ吊板を自作することに。
使うことはないだろうけれど、一応後生大事に配線もパッキンも傷付けず取っておく。
16
カメラ吊板は基本的には目隠し板で、カメラステーをビス固定させるだけです。
腐食と加工性の観点からアルミ板1.2mm厚を使用しました。
ビスはM2.6なんですが、家にあった適当なビスです。
多分あっという間に腐食する上、6mmというなかなか心もとない長さなので、後日折を見てSUS製で長いビスに交換したいところです。
ただアルミとSUSはケンカするイメージ…
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車体と固定する穴は適当に穴を開けてたら失敗して長穴になってしまったので、
カメラステーの穴は罫書きして真面目にやりました。
反省して1.5mmのドリルから始めて3mmを開けましたが、思ったよりうまくいきました。
ケーブルの入線はコネクタが6mm×8㎜、ケーブル自体が4mmΦ
なのでその程度の穴を開ければよいのですが、面倒なので9mmのドリルでやっつけました。。
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防水は0.5mm圧のゴム板で上下から挟みます。
下のカメラ側は車体とアルミ板の隙間埋め、
上のハッチ裏側はケーブルとカメラステーのビス穴の防水になります。
ゴム板自体はビスナットで締結されるので、真剣に固定しなくても良いと思います。
位置合わせで外装用両面テープ仕込んだけど、ゴムには面白いくらいくっつきませんでした。。
入線口は貼って剥がせるシリコン粘着剤を塗っておきました。
ここの反省としては、まず0.5mmのゴム板は2つの理由で薄すぎます。
まず、車体側の板が当たる辺りは若干段差があるので、最低1mmくらいは厚みがあった方が良いです。
もう一つは、薄すぎて逆にカッターで加工がしずらかったので少し厚みがあって歯ごたえがある方が良いです。
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カメラの奥で銀色に光っているのもなんだかなぁ、と思うので黒く塗っておきます。
シリコンオフしてミッチャクロン、30分待ってPPバンパープライマーです。
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(実際は順番が前後してますが)
リアカメラを実際にコネクタ接続して動作確認が取れたら、新しいケーブルをタイラップします。
純正はナンバープレートの裏辺りでカメラとナビ側が接続されていましたが
ND-BC8Ⅱの場合はカメラから見て、ハッチの可動アームを超えた先で接続になります。
リアカメラ側は30cm間隔程度でタイラップ、可動アーム周辺は巻き込まないように余った配線はまとめ入念にタイラップしました。
21
カメラの固定も済んだら、画角調整…なのですが
カメラ位置よりもバンパーが結構オフセットしているため、あまり自由度がなかったです。
窪んだ純正カメラ位置に取り付けた関係で水平気味に焦点を上げるわけにもいかず、結局純正カメラと同じような画角になりました。
ビスの締め込みが大変!の図。
おかげで外観は目立たずいい感じなんですけども。。
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これはディスプレイオーディオ側の機能ですが、ガイドラインを調整します。
スーパーの駐車場で後ろの区画が空いていたのでそこに合わせてみました。
感覚は純正のカメラとそんなに変わらない。
取り付け位置の都合で画面の左が広いけれども、ガイドラインがあれば全然気にならないです。
(逆にないと使いづらいかも)
また、停止線もどきがしっかり決まったので真っ直ぐ駐車出来るようになりました。笑
流石に夜も見やすくなりました。
同じNTSCですが、レンズの向きはともかくかなり見やすいです。
取り回しに苦労しただけの甲斐はあった。
23
2023.07.05
運用開始から2週間が経過
今のところ発錆、固定不良は特になし。
なんかスキマに蜘蛛の巣張ってた。。
グリルのエンブレムは市販の鉄ビスだとあっという間に錆びて衝撃を受けたけれども
走行中に雨風に晒されるとか、熱源が近いとか環境はそれなりに違うので、今回しばらくは持つかも?
一応注視しときます
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