走行距離2,000km
さて。
この前、カタカタ異音をピストンの首振りによるスラップ音ではないかと想定してピストンとシリンダーを交換したわけだが、結局異音は変わらなかったのだ。
うーむ、こんな中途半端は気持ちが悪い!とずっとモヤモヤしてた。
ので今度こそ異音解消を願ってクランク交換に踏み切る。
今回は、どうせやるならついでにね!理論でクリッピングポイントの110ccストロークアップクランクをチョイス。
ストロークが純正クランクの約42mmから52mmに伸びる。高回転は回らなくなるのかも?だけど110ccのトルクは楽しみだ。
あわせて
デイトナ 強化シリンダースタッドボルト、強化カムチェーンも導入。
きっと110ccは振動もチェーンへの負担も増えるだろうから。
そんなわけで初めてカブ系腰下バラし。
エンジン下ろしてぱかーーんて左右ケース開けて〜までは慣れっこか。
クラッチとオイルフィルターにはまぁまぁなスラッジ。2,000km走ってないんだけどね。
さぁここからが正念場
先週、長男と作った自作エンジン台が活躍。
ちなみに前回インチキ鏡面加工したピストン燃焼室はこんな感じ
良くないね。MJ#90でもまだ濃いのか?
ワコーズ フューエルワン入れたからなのか、スラッジは固着しておらず、拭うと取れるレベル。
シリンダーはやっぱり縦傷入るね。
こりゃもう見なかったことにした。
クランクをロングストローク化することで余計スラップが酷くなるかもしれない。これは賭けだ。
ジェネ裏のカムチェーンガイドスプロケットなどは綺麗なもん。
カムチェーンも伸びはほとんどなし。
で、いよいよクランクケースぱかーん。(1回目)
ガスケット固着はまぁまぁ。
ハンマーでコンコン(プラハン無くしたので木切れと鉄ハンマー使用)とやってたらそのうちパコン、といい音で剥がれた。
ミッション系も問題なし。ベアリングもスルスル回る。
上の画像は誤りあり。
ミッションをいったん下ろしたが、バラすと戻せない予感がしたのでそのままインオペしたときに落っこちたワッシャー、戻す位置間違えてる(汗
メインシャフトの上に乗ってるやつは、ホントはキックスピンドルシャフトに入ってたやつだ!と、後で判明する。
クランクケース組み上げてからプライマリドリブンギアが入りきらなくて気がつくありさま。
あらかた腰下組む終わったのちに、もう一度クランクケースぱかーんしました。(2回目)
そして、ガスケット面掃除がめんどくせぇ。
そういえばオリフィス穴拡大もあえて見送っていたので、クランクケース開けたんだったらついでにやったれ、と1.5mmに拡大。
使っているタケガワのオイルポンプは1mmが推奨値だったかもしれないが、まぁいいや。
ビフォーのみでアフター写真忘れる。
この後、急な雨と夕方の冷え込みでモチベーションダウン。(カーポート下だから濡れはしない)
オイルまみれの手を洗ってまで写真も撮る気はがなく(上記写真は次男の作品。飽きてゲームやりに部屋に逃げられた)、一気に完成を迎える。
そして、エンジンを車体に乗せてー
キックペダル何十回ヘコヘコさせてヘッド周りにオイルが回るのを確認してー
いよいよエンジン始動!
キック一発ok!
不安だったミッションもちゃんと変速できる!
何より!!!あのカタカタ音が消えてエンジン音超静か。嬉しいー!
そして何やら低く野太い排気音というかドコドコ爆発してる感じが強くなったでも音は極めて静か。ノーマルクランク88の時(異音ありだが)が「パタカタパタパタカタカタ・・・」だとすると今回の110仕様は、「ル、ル、ル、ル・・・」って感じでエンジン音そのものが遠い感じ?同じマフラーなのに何ですかこの静かさは。
まぁとにかくこれは期待できそうよー。
しかし振動は確実に増えたね。強化シリンダーボルト入れたけど縦揺れしてるよ。排気量増えたし仕方ないかな。
しばらく暖気して、試乗!と行きたかったが、土砂降り&日が落ちてきたので現場の後片付け優先。
今日はここまでーと大満足で工具など片付ける・・・・・・
うげーーーー!はうあ!!!
部品余っとるーーー!!!!!!!
パーツ皿のオイルだまりから発見されました。
ミッションのスラストワッシャーっていうんかな。
明らかにそれ系だわね。
変速はできてるし、異音もないけど、これ組まないとだめでしょうか(泣
明日、3回目のクランクケースぱかーん!をやらんといけないかなぁ。オイルもったいねー。
やっちまったなぁ。
あ、気がついたら肝心の新クランクの画像一枚もないや。
翌3/20、快晴。
一縷の望みをかけて、とりあえず先のワッシャー無いまま試乗。
エンジン始動はもちろん一発。1速〜2速〜
おぉ普通に走・・・って3速入らーん!!
やっぱりしかるべきところで不具合。
ということで3度目のクランクケースぱかーん!
スラストワッシャー入れ直してーエンジン乗せてー
げ!なぜか今度はシフト出来ずにロック状態。
またエンジン下ろしてクラッチ側バラしてー
で、キックスピンドルが噛み込んでた。
危うく4度目のぱかーんやらにゃならんとこだったわ。
そしてようやく組み上がる。
もうエンジン下ろしはお手のものになってきたわい。
さーてあとはちょっと乗り込んでりこんからキャブセッティングですな。
今のところすんごいトルク感で60kmまでは回さなくてもスルスル〜っと速度が乗るね。最高速アタックが楽しみだ。
3/26追記
1週間、ノーセッティングで乗ってたが、中間のボコつきというか息付きというか。回転の上がりが鈍く、グーッと全開に持っていくとブハー!っと吹け上がる。濃いかのような感じだ。
でも88時代のままのMJ90から薄くする勇気はない。プラグはキツネ色だし、排気量アップしてるんだしねぇ。
ただ、エアスクリューの反応うっすいのでPJは下げてみよう。
まずはニードル上下させてみる。
上から3段目→上下試す。どこも大差なくボゴゴゴと吹けない。どっちかというと濃く(上から4段目)したら酷くなる。やっぱ濃いの??でもねぇ。
ということで全開は安全側に振りつつ、エアスクリュが効くように・・・
PJ38→35
MJ90→95
ニードル上から3番目
エアスクリュ 1と1/2回転戻し
で試す。
これでエアスクリューもしっかり効くし、中間域も普通に吹け上がるように。もうちょっとニードル調整でいいとこ探せそうな気がするが。
やっぱボコつく感じは濃い症状っぽかったんだけど、下が濃くて上が薄かったってことかね。
PC20でこんな手間取ってちゃあかんねぇ。
これで4速9,500rpmで95kmくらいかな。(想像)