2011年10月04日
モータースポーツをやってると最近決まって話題になるのは参加者の減少について。。。
その原因については様々な要因が考えられます。
若者の自動車離れ、手ごろな価格のモータースポーツベース車の減少、経済事情の悪化、(輪番休業を含む)労働環境の変化、競技参加費の高騰(消耗品価格の上昇、消耗品の高性能化に伴う寿命の低下など)、と、挙げればきりがありませんが、いずれにしても世の中の車に対するイメージが昔に比べてだいぶ変化したことが原因のような気がしてなりません。
下の記事はその例えのようなものですが。
<エコカー時代、消えた恩恵…止まらぬモータースポーツ撤退>
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/company_sports/?1317614534
要は、昔(と言ってもつい10数年前くらいと思いますが)は一般のカーユーザーが車に求めているものは性能やスタイル、ステータス性や趣味性など、娯楽の要素が少なからずあったように思えますが、現在の車に対する要求は、エコや合理性にかなり特化されているように感じます。
限りある石油資源や排気ガス等による地球温暖化の問題を考えると、自動車のエコ化は必然と思いますが、問題はそのやり方。
車にはいろんな種類の車があります。
大きな車、小さな車、人をたくさん乗せるための車、コンパクトで手軽に乗れる車、などなど。
それぞれ用途も違えば使い方も違います。
しかし、今はすべての車にエコロジー性と合理性を要求しているようで、どれも個性を感じることができません。
これで車に興味を持ってくれと言っても無理があります。
車選びが家電選びと同じような感覚になります。
基本性能と利便性と省エネ性能とエコロジー性と価格。
魅力的なスタイリングの洗濯機
見る者を魅了する冷蔵庫
わくわくするような電子レンジ
・・・って聞かないですよね。
とある車雑誌で、辛口評論家で有名な某氏の記事に「現在、車メーカーがこぞってエコカーを開発し、環境性能を売り文句に車を販売して、消費者は少しでも燃費のよい車を選ぼうとしているが、もし本当に環境のことを考え、または車に経済性を一番に求めるのであれば、公共交通機関を利用したら良い。そのほうがよっぽどエコロジーだ。荷物や人をただ運搬する必要があるのであればレンタカーを利用したら良い。そのほうがよほど経済的だ。」と。
まさにその通りだと思いました。
この車評論家の意見にすべて同意するわけではありませんが、このことに関してはもっともかなと思いました。
まぁ、かといってスポーツカーを作ったからと言って売れる保障はないし(というか売れないと思うが)、メーカーがマスベースで車を開発し販売することは変わりないと思いますが、少なくともその中でも選択の余地を残してほしいと思うのが一車好きの小さな意見なのです。
たとえばマニュアル車の設定をメーカーオプションでも良いから残すとか、走りにこだわったグレードを残すとか、性能にこだわって多少の快適性や利便性はスポイルされいるが、価格は抑えたモデル(またはグレード)を残してほしいと思います。
特に日本は車が文化に根付いていない(生活にかなり密接に根付いている)ので、車を趣味や芸術の一つとしては見られないので、家電化してしまっていると思います。
個人的には、車は移動や生活の手段の一つではありますが、なんでもいいやで選択はしません。
その車に魅力があれば燃費が悪かろうが、取り回しが悪かろうか、運転しづらかろうが選択します。
逆に魅力のない車についてはいくら燃費が良く維持費がかからなくても選択しません。
新車中古車もこだわりません。
ただ、今販売されている新車に魅力を感じる車があまりありません。
非常に残念な限りです。
という、時代錯誤な独りよがりな車論でした。
Posted at 2011/10/04 00:47:26 | |
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