(仲間内メモ)2ローターで何馬力狙えるの? 5
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繰り返しになりますが。
各ポート種別によるNA状態の
最高馬力に。。。
大気圧にブースト圧を加えた値を
かけたものが、最高ブースト圧での
想定されるパワーとなります。
ですから、某マンガのように
最高ブースト圧を1.3とするなら。
ノーマルポートは
200 x 2.3 = 460
軽めのサイドは
225 x 2.3 = 518
本気のサイドや片面ブリッジは
250 x 2.3 = 575
両面ブリッジは
275 x 2.3 = 633
ペリやクロスは
300 x 2.3 = 690
と計算上はなります。
本気サイド以上の仕様は、
どこにいるのかわからない、
出会えたとしても自分にエンジン
作ってくれるのか?わからない、
そんな天才的な先生との出会いが
必要不可欠ではありますが。
これら計算上の数値はあくまでも
一般論ですから。
繊細なポート加工。
ポートタイミングの取り方。
タービンの選択。
A/Fや点火時期の設定。
そういった本物の微調整が加わると、
さらに出る可能性があります。
つまり、このぐらいの現実的な
ブースト圧であっても。
500は余裕綽々。
600も余裕で出ます。
700も出ちゃうんですね~。
というのが本当のところです。
ただし。。。
どんな達人がエンジンを作ろうが。
どんな達人がセッティングをしようが。
アペックスシールはたった2mmほどの
板ですし。
他の部分だって、多くはマツダ純正
部品なわけです。
もともと280馬力までのクルマ用の
パーツ達ですから、強度計算時に
そこまで高い出力は意識すらして
いないはずです。
となると、ここから先は我慢比べ。
チキンレースです。
オーナー
ドライバー
エンジン製作担当者
セッティング担当者
メンテナンスメンバー
全員総出で知恵を出し合って、
壊れない確率を上げる方法を
探すわけです。
この人のエンジンならば。。。
この人のセッティングならば。。。
この人の運転ならば。。。
この人達のメンテナンスならば。。。
このオイルならば。。。
この添加剤ならば。。。
少なくとも競技の時間中は耐えて
くれそうな気がする。
きっと大丈夫!!
みんなの経験を信じて。
もう少しだけブースト圧をアップ。
サーキット現地でそんなことを
繰り返して見つけ出した。
実用に耐えうる最高ブースト圧。
ここから先はそういうのを探す
旅に出かける感じになります。
何馬力出る?ではなくて。
目標達成のために何馬力まで出す
という感じなのかもしれません。
で、ここで心配になるのが。。。
たとえFC前期のローコンプローター
であっても。
ブースト圧がなんぼまで。
だから大丈夫というわけではなくて。
パワーが何馬力出てしまうとマズい。
トルクが何キロ出てしまうとマズい。
そんな考え方もあるようです。
まあ最後は純正部品の機械的強度で
壊れることを考えると、こちらの
考え方のほうがイメージにあっている
ような気もします。
ですから。。。
ある程度からは。
パワーが出るポートほど注意が必要。
高風量なタービンほど注意が必要。
ブースト圧が1.5程度だから大丈夫。
などとブースト圧だけを判断材料に
するのは危険なのかもしれません。
なので、本当に熟考してからの
ブーストアップが必要ではありますが。
結果的に某マンガのように各ポートに
ブースト1.5をかけたとしますと。。。
ノーマルポートは
200 x 2.5 = 500
軽めのサイドは
225 x 2.5 = 563
本気のサイドや片面ブリッジは
250 x 2.5 = 625
両面ブリッジは
275 x 2.5 = 688
ペリやクロスは
300 x 2.5 = 750
加工難易度の高いポートたちは、
おそらく実際にはもっと出ると
思いますし。
オーバーラップが実質的圧縮比を
下げる効果などもあり。
本当にうまく仕上げられている
ポート加工ならば。
より高いブースト圧も可能に
してくれると思います。
その結果。。。
ドラッグレースの世界では。
ガソリン系燃料であっても
800馬力、900馬力なんてクルマも
いますし。
海外ではアルコール系燃料を使って
軽く1000馬力オーバーの2ローター
もいたりします。
まあ、こんな極端な仕様は
国内のサーキットでの草レース仕様
では、ほぼ皆無だと思いますが。
周回数が極めて少ないタイムアタック
などの競技では。
600、700、800。。。
みたいな仕様もけっこう出てきて
いるのはご存知の通りです。
でも、まあこんなドラッグレース仕様
みたいなエンジンをサーキットに
利用するのは、かなり少数派ですよね。
そんなわけで僕が面白いなぁと
感じるのは。。。
ローコンプローターと信頼できる
社外アペックスシールの組み合わせ
ならば。
経験豊富なロータリー専門店で
なくても。
プライベーターであっても。
仲間みんなで作っても。
難解なポート加工に手を出さずに。
普通にアイドリングする
500馬力オーバー仕様が
作れてしまうところが
面白いと思っています。
FC後期やFDが現役で走っていたころは、
ロータリーで400馬力オーバーの
サーキット仕様は短命とか言って
ましたが。
現代の技術ならば。
500馬力オーバーはもう一般的。
ショップを選べば600馬力オーバーも
現実的な選択となった気がします。
いい時代になりましたね。
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