O2センサー交換

去年シルビアを買ってから、吸気系、点火系、燃料系はリフレッシュしてきたので、今度は排気系で、O2センサーを交換します。
※少しでもエンジンをかけると熱くなり火傷のリスクがあるので、冷えているときにやります。

O2センサーは、オーテックバージョンでは画像の水色の楕円で囲んだものになります。
エキマニの集合部に挿さっていて、これを外すにはセンサーの六角の部分(22mm)をネジの要領で反時計回りに回せば良いのですが、固着していることが多々あります。(20年近く前の車だし！)
そこで、取り外しの作業に入る前に、センサー取り付け部にラスペネを吹いておきます。

オーテックバージョンの場合、上からだと取り付け部の裏側までラスペネを充分吹けないので、フロント2箇所ウマをかけて、左フロントタイヤを外して、下からも吹きつけます。

ウマかけたシルビアの、左フロントのタイヤハウスのあたりから覗き込んだところがこの画像。
センサー取り付け部(境目)のあたりにラスペネを吹きつけて(くれぐれも、噴射したラスペネのスプレーが自分の顔などに降りかからないように！)、しばらく置きます。
(その間に昼食を摂りました　笑)

ちなみに、固着がないと分かっているのであれば、この工程は不要です。
あくまでも、固着対策として防錆潤滑剤を吹きつけるために車体を浮かせるので。

O2センサーは、センサーで感知した電圧信号(排気中の酸素濃度に応じた電圧が発生)をECUに送信するための配線がついています。このカプラーを抜きます。
写真の灰色のカプラーの、上側がECU側のハーネス、下がO2センサー側。
O2センサーのハーネスがブローバイホースと一緒にタイラップで束ねてあるので、タイラップを切断します。

O2センサーのカプラーをブラケットから真上に引き抜きます。
画像は、引き抜いたあと。こんなブラケットに挿さっていました。

22mmセンサーソケットとスピンナーハンドル(使ったのは長さ250mm)を使って、O2センサーをエキマニ集合部から取り外します。

O2センサー　新旧比較。
左が新品。右の、先端が白くなっているのが使用済み(20万km)。

取り付ける前に、新品のO2センサーのネジ部分に焼き付き防止グリスを塗ります。

焼き付き防止グリスは銅ベースのもの。ロックタイトのアンチシーズカッパーC-5Aにしました。耐熱982℃。

グリスを塗ったら、O2センサーをエキマニ集合部に挿してネジの要領で時計回りに回して取り付けます。

O2センサーのカプラーをブラケットに挿して固定し、ECU側のコネクタを接続します。

それから、O2センサーのハーネスをブローバイホースとタイラップでたるみのないように束ねます。
オーテックバージョンの場合は、これを忘れずに。オーテックバージョンの整備要領書に明記されています。(スペックR、スペックSでは記載無し)
理由までは書かれていませんが、O2センサーのハーネスが宙ぶらりんになっていると、剥き出しのエキマニの熱害を受けるためと推測。

ここまで出来たらエンジンをかけて、始動直後以外はエンジンチェックランプが消えていることを確認します。
確認できたらエンジンを切り、外した左フロントタイヤをつけてウマから下ろします。


作業時点での走行距離：207,190km