HSR42キャブレターを弄ってみた その2
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
1時間以内
1
その1からのつづきです。。。
しっかしスライドバルブが開き過ぎだよな~
(´ヘ`;)ウーム…
でも,バルブの開閉については当たりや渋さは皆無でスムーズに動き,しっかりと止まっている状況なので,不具合は無さそうです。
一応,本体からスピゴット部を取り外しベアリング構造らしいスライドローラー部分を点検するかもしれないので,プラスねじにも関わらず強烈なトルクで締まっているねじを負けじとしっかりと体重を掛けながらドライバーを押し込み緩めました。
このドライバーの押し込みが足りないとカムアウトしてしまい一発でねじ山を舐めます。
こりゃ~やべ~な~と感じたら,慌てず一呼吸ついて体重を掛ける態勢を作り直してから回し込めばねじ山を舐める可能性はかなり減る筈です。
一応,画像赤丸部分のケーブルガイド部だけは六角ボルトになっていますが,緩み止め式になっていたため,精密ドライバーをあてがい,歯先を叩き込みながら緩み止め部分を起こしてボルトを緩めました。
でも,締め込みトルクを解除しただけで,今後の作業によりスピゴットを開ける必要がなければまた締め込みますけどね。。。
2
次に,スライドバルブを取り外しますが,外していたトップカバー部分に飛び出ている加速ポンプのプラスティックレバーの動作範囲を制御するためのアジャスティングスクリューの現状の調整値を記録しておきます。
一応,ケースから12.5mmですかね。
このスクリューはTuning Manualによると。。。
本文(英文)
screw is normally adjusted to stop the pump action at about3/4 throttle.
This setting should meet most requirements including acceleration from low rpm.
訳文
このネジは大凡3/4スロットルで停止する様に通常は調節されます。
この設定は,低回転からの加速等殆どの要件を満たします。
大体こんな訳になるのかな~と。。。
アクセル開度の3/4で加速ポンプ動作が終了する様にとのことであるので,プラスティックレバーがアクセル開度3/4の位置で動かなくなる様にこのスクリューで調整すればいいと思います。
スライドバルブの開閉状況で見た感じではあらまし良い感じに見えるので,最終的にHSR42を車体に取り付けワイヤリングした後でアクセルグリップの開閉具合に合わせて調整してやればいいのかと思っていました。
どうせ春までは時間があるし,オフシーズンはガソリンタンクを取り外して日頃メンテができない部分まで手を入れてやろうかと思っているんで慌てずじっくりと時間を掛けながら取り付け,セッティングをして行こうと思います。
3
スライドバルブはトップカバーを取り外すとアクセス可能になります。
スピゴットを外さなくてもバルブを取り出せるのでメンテナンス性は非常にいいです(^^)b
このプラスの六角ボルトを取り外せばスプリングが付いたリンクと切り離されます。
このボルトも緩み止めがありますので,先程と同様に緩み止め部分を起こしてからボルトを外します。
次にスライドバルブとレバーを連結しているシャフトを抜き取りますが,抜け止めのスナップリングを抜けば簡単にシャフトが抜け,スライドバルブを上に抜き取れます。
4
抜き取ったスライドバルブです。
新品ですので汚れも無く綺麗です。
ジェットニードルはそのまま突き刺さったままです(笑)
5
スライドバルブを上側から見ると良く分かりますが,ジェットニードルを抜き取るために黒色のキャップボルトを緩め,抜け止めの金具をずらすだけで抜けます。
こうしてスライドバルブを取り外せばジェットニードルは簡単に抜き取れますが,トップカバーを外しただけの状態で抜き取るにはそれなりのツール(工具)が必要だとわかりました。
ロングサイズのヘックスレンチはインチ用しか持っていませんが,ミリサイズが必要になりますし,ジェットニードルを抜き取るために先が長いラジオペンチがあれば作業性が良くなります。
6
スライドバルブを抜き取った後に,ベアリング部分や動作に支障が出そうな部分を点検しましたが問題はありません。
が。。。理解できました!!
スライドバルブを上げ下げしていたのはなんてことないアイドルアジャスターの先でした(赤丸部分)CVキャブであれば,アイドルアジャスターでバタフライバルブの開閉を担うケーブルブラケットを押し込んでバタフライバルブの開度を変えていたんですが,まさかHSRは直接スライドバルブの開閉を変えているとは思いもよりませんでした(汗)
と言うことで,アイドルアジャスターを締め込み過ぎてスライドバルブが開いてしまっていた状態(空気量が増え,大回転になっていた状態)だったことがわかりスピゴットを外す必要が無くなりました。
いずれ,ポート内もバリもなく綺麗に仕上がっているので,各部の給脂をしながら元に戻して行くことにします。
7
スライドバルブからジェットニードルを抜き取った後です。
抜け止めの金具をずらしているのがわかります。
8
抜き取ったジェットニードルですが,溝が刻まれクリップが付いているのがわかります。
そのクリップの位置でニードルの位置を変え,中速域のガソリンの吸入量を変化させます。
ストックは3段目ということですが,しっかりと3段目(上からの下からも3段目)に付いています。
この位置からセッティングを開始して行きたいと思います。
来年のシーズンインになったら,アクセルのツキやプラグの焼け方でクリップ位置を変更して行きます。
スライドバルブにジェットニードルを戻し,キャブ本体にバルブを戻します。
スピゴットの固定ねじを緩めていましたので,本締めしてやりました。
その3につづく。。。
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