保安基準不適合です

後部霧灯はその照明部の上縁の高さが地上1m以下、下縁の高さが地上0.25m以上の左右対象の位置に取付けられていること（保安基準抜粋）

車高調入れていい感じに下げると、下縁高さがほぼほぼ0.25mをきってしまうでお馴染み、ZC33Sのリヤフォグランプ（後部霧灯）ですな。

来年3月の国家2級ガソリン、ジーゼル自動車整備士学科試験に向けて絶賛勉強中の生徒たちに質問してみた。

「車高調組んでるおじさん号はクリアしてると思う？」

「大丈夫です！先生の車が違法改造な訳ありません！」と即答。

さすがはおじさんの教え子たち、教育が行き届いてて頼もしい。

「車高調入れた時点じゃ確かにクリア（253mm）してたけど、初期馴染みで下がってるかもだから測定してみるか？」

異論はないハズ、彼らは通常実習がキライだし車高調に興味津々だ。

午後の実習で測定してみると、

最低地上高は→9.7cmでクリア。

さて問題のリヤフォグランプ高さは？

「先生！保安基準不適合です！」

測定値は239mm、車高調装着時から1年3ヶ月、約7000km走行で14mmも下がった計算だけどおじさんは知ってた。

タイヤとフェンダーのすき間が指1本分くらい狭くなってたのを。

だから生徒たちに先の質問をした訳だ。

これは立場上非常にマズい、選択肢などあるハズもなく必須事項は早急な保安基準クリアだ。

苦労してスプリングプレロードを 0 に調整してたのだけど仕方ない、テンションはかかってしまうが車高を上げるように指示。

車高調やその調整など教育カリキュラムにあるハズもないが、生徒たちには車高調の基本構造だけレクチャー後【リヤフォグランプ下縁高さ目標250mm以上かつ見た目のバランス良く】とだけ指示して放置。

おじさんはスパルタだ。

トーションビームだから当然アクスルアームのレバー比を考慮しながらの調整作業、なかなか思うようにいかないようだけどあえての放置プレイ。

ホワイトボードに車両を横から見た図、寸法まで書きこんで何やら計算してあるのだが、これがさっぱり意味不明なのは想定内だ。

担当指導員の顔を見てみたい。

調整して組みつけては試運転して測定、をくり返すこと3回、アジャストナットが画像の高さで現状のおじさん号ではジャスト250mmになりました。

普段の実習より積極的でとても楽しそうだった生徒たち。

よくできました。



※ ちなみにフロントフォグランプ（前部霧灯）の下縁高さ基準も250mm以上です。