クスコ　ブルースプリングへ交換

zn6後期用street zero A純正スプリングは、仕様変更しない場合F:7k R:6kのレートです。しかしながら、プリロード0で組み付ける場合、Rバウンドストロークが計算上では11.8mmしか確保できません。またレバー比からも実効ばねレートは6kより小さくなり、ギャップ等で簡単にバンプタッチしてしまいます。

実際にプリロード15mmかけて様子見していましたが、バンプタッチ荷重が小さいために群サイではリアが暴れてしまっていました。

これ以上プリロードをかけてしまうと、リバウンドストロークが不足してしまい、インリフトやトラクション抜けの原因になりかねないため、某ラリードライバー様からのアドバイスを受け、友人所有のクスコ製ブルースプリングに変更しました。

クスコ純正ではid65 180mm 6kのばねでしたが、友人から拝借したものはid65 200 8kです。もともとの有効ストロークが58mm程度しかないため、実際には150mmのばねでも十分です。

仮想車重を1260kg、リア軸荷重を1260×0.44=554.4kg、リア片側軸荷重を554.4×0.5=277.2kgとしました。
ばねレートが8kなので、プリロード0ではリバウンドストロークは34.65mm、有効ストロークが58mmであるためバウンドストロークは23.35mmです。

仮にプリロードを5mmかけた場合、リバウンド29.65mm、バウンド28.35mmとなります。
このとき、バンプタッチ荷重は、
8kgf/mm×28.35mm＝226.8kgf
となります。一旦これでセットして様子見をしてみます。

車高は（目視ですが）純正比-10mm程度にしました。

タイヤが215/45r17 → 235/45r17になり、外径変化が+22mm（半径は+11mm）程度であるため、車高調で-20mm程度下げたことになります。

スプリング交換自体は他のユーザーさんの投稿でたくさん紹介されているので、ここでは割愛いたします。


レートの立ち上がりがスムーズであると謳っていますが、まさにそのとおりで乗り心地はあまり変化させることなく挙動を減らしてくれています。
ただ、伸びる力が強くなるため、6k使用時に比べて減衰は2〜4段ほど高く設定しました。

2020/6/15　訂正
リアダンパーのレバー比が1.28であるため、8 kgf/mmの場合の実効レートは8/1.28=6.25 kgf/mmであるため、プリロードを5mmかけると、リバウンドストロークは277.2/6.25-5=39.4 mmになります。