この記事は、
給油所に「福島県民お断り」の看板について「ちょっとだけ関連して」書いています。
まあ、あまり感情的になるのは私のキャラに反しますので、放射線とは一体何なのかってところを軸にすこ~し考えてみたいと思います
現実的な数値として、「原発近辺にいる方が浴びた放射線量は離れた地域にいる我々より高い」という点だけは間違いはありませんが、それが誰かに影響するかは別問題です
…報道自体も混同していますが「放射能」、「放射線」、「放射性物質」に関して正しく分類出来ているでしょうかね???
よく聞く「放射能」という言葉、これ一体なんでしょう???
困った時はまずググル(笑)
『物理学的な定義では、放射線(radioactive ray, radiation)を出す活性力』となってます
まず「放射能」と言う言葉を学術的意味以外で使った段階で「分かってない人」と判断できます(笑)
ま、ググってる段階で私もたいして分かっていない人ですね
「原子力に詳しい首相」よりはマシだと思ってはいますけど
放射線は原子核の崩壊によって放出される電磁波や粒子線の事
放射性物質は核分裂によって放射線を発する物質、つまり「放射能」を持つ物質の事です
…で、何が言いたいかと言うと「福島県民お断り」の意味のなさでしたね、途中で忘れないようにしないと(汗)
ただ、もう少し話の幅を広げていきたいのでお付き合いを
わざと俗っぽい書き方をしますが、「放射能は感染る(うつる)」のか…という点に関して
厳密に、極限的な条件まで含めるとありうるのです
但し、そんな状態の人が今、生きて我々の目の前に現れる事はあり得ません
強い放射線を浴びた物質それ自体が放射性物質化(原子核崩壊を起こす放射性同位体に変化する)することはある、というかこの原理が原子力発電にも活かされていますからね
人体が放射性物質化するほどの強い放射線…ま強い中性子線を浴びた場合どうなるかと言うと…
以前あった臨界事故の際の画像を興味を持たれた各人で検索してください…とてもじゃないが私はもう見たくもないし、壮絶です…衝撃的な映像が苦手な方は…誰か見た人に感想を聞くくらいに留めたほうがよいでしょう
凄惨な事態になるようで、被曝から2週間くらいで病状が現れるとの事
とても子供さんに見せられる画像ではないので学校の先生等が見てみて適切に伝えてあげてほしいものです、どうもイジメもあるようですからね・・・
…逆に言うと最も一度に大量の放射性物質が放出されたと考えられる3号炉建屋の爆発からこれだけ経って普通に生活できる人から放射線が発せられているわけは
絶対ない
と結論づけても良いでしょう
ま、とりあえずここまでで、「放射線」そのものに対する心配は杞憂であるとご理解いただけるかと思います
じゃあ「放射性物質」に関してはどうなのか…
避難勧告が発せられた地域のほとんどで3号炉建屋爆発以前に避難が開始されている事から、福島県で避難地域からの住民を受け入れていて、現在でもモニタリングポストの数値が高い場所の数字を基本にして考えてみましょう
…サンプルとしては郡山あたりが適当でしょうかね?
今手に入る資料によると4/12の郡山市の農業用地(水田)のセシウムの値は約3750ベクレル/kg~1280ベクレル/kgのようです
国の「食品」の「暫定基準値」を上回る値が出ていることは確かなようです…
どうもTVの影響かヨウ素ばかり注目しがちですが、長年注目していくべきはセシウムの値なんですけどね
でこのセシウムですが、水に溶けやすい性質があります
地上に降下したセシウムは雨が降ると雨水に溶け込み、川等に流れ込むわけですね
東京で一時期極端に水道水の放射性物質量が上昇したのも雨のときでしたね、おそらくこういった性質とも関連性があるのでしょう
…通常の生活をする人は雨水が集まってくる環境に踏み込む事ってそんなに多いですかね???
大抵移動(歩行)はアスファルトやコンクリート上だと思います
水がしみこみにくいわけですから洗い流されてしまって、3750ベクレル/kg~1280ベクレル/kgのセシウムが靴につくような環境はあまりないのではないかと思います
車両等も勿論同じですね、額面通りの放射性物質が付着したまま、今目の前に現れることはないでしょう
残念ながらどの程度軽減されるかは分かりませんが・・・ホウレンソウ騒動で噂になった「洗うと1/10」が本当だとすれば、少なくとも半分以下くらいにはなるのかも…と思いますが…不明です
除染自体が水洗いが主であることから一定の効果は期待できるとは思いますけどね
さて放射性物質の数値の大小というのは関心事ではありますが、これらが大きな影響を及ぼすのは体内に摂取したことでおこる「内部被曝」である事はよく聞きます
要は経口摂取、(「プルちゃん」あたりは呼吸による肺への定着)が問題になるわけです
さすがに「女王様としもべ」(よくある「靴をおなめ!!!」)でもない限り、放射性物質が多く飛散した地域の方が近くにいるだけで経口摂取はおきませんよね(笑)
被災地のように上下水道に多大なダメージ受けているならまだしも、インフラが健全である地域であれば、洋服、靴等を洗った水に不用意に接触する可能性も低いでしょう
「放射性物質」に関しても人に付着しているものがほぼ無害であると考えてよいかと思います
というか、離れた地域に住む我々が「放射性物質」を本当に気にするならば、政府が定めた「暫定基準」こそが本当に恐れるべき対象であると考えます
報道では勝手に「暫定」の文字をとって「基準値」なんて言っているでしょ…本当は「暫定基準値」です
暫定基準値とは原子力事故が発生して終息後の一定期間(半減期や土壌改良等の見通しを立てて)『期間を限定』して制限を引き上げている数字です
はて?一体いつ期限は発表されましたかね?
しかも一度はその暫定値を「もっと高くても良い」なんて言っていたような…
記憶が確かではないですが、この値国産だけでなく輸入にも適応じゃなかったかと…違ったらゴメンナサイ
…さてさて我々を知らないうちに「放射能」wwwに晒す恐るべき相手ははるばるやってきた被災地の方でしょうか?それとも得体の知れない、操作可能な「暫定基準値」を生みだした官邸の方でしょうか?よく考える必要があるのではないかと思いますよ
ま、そんなこんなを色々考えてから「福島県民お断り」なんて看板を出せるなら出してみたらよいのではないでしょうかね…普通の思考ができれば「民主党お断り」の看板を掲げると思いますけど(笑)
あ、「放射能」って言ってしまう人や「原子力に詳しい首相」では理解できない内容だったとしたらお詫びしますが…
注記
「暫定基準値」は終息の目途がつき、そこから逆算して数値が定められたら、恐らく危険な数字ではありません、誤解を招かないようここに記述しておきます
また現時点でWHOの限界値的な数値よりは低いのも事実です
但し期限が見えない中では確実な数字とは判断できないこともまた事実です(科学的根拠が肯定的に見ても否定的に見ても不十分)