
さてさて、暑くなるとエアコンは欠かせません。エアコン無しなんて、おっさんになってしまうと耐えられない。。。
tada0finalistさんのブログ「エアコンアイドルアップ調整と吸気脈動」にて取り上げられていた、エアコンの負荷増加に伴うアイドル”回転数””のアップについてゴニョゴニョしてみたので書き留めておく。
ポイントは、
「エアコンをONしているとき(正確にはエアコンクラッチがONのとき)は、エアコンの回転数をアップさせたい」ということ。アイドリング調整用のPWMデューティー%のアップだけではない。デューティー%のアップは、G4+にも実装されている。
そして、最新版のG4Xにはアイドル回転数アップ機能が追加されている。(タイトル画像がソレ)
そこで、G4+でエアコンアイドル回転数アップができないか試したところ、それらしく動作した。(とりあえずレベルです。。。)
①アイドル回転数制御の「ベース/目標テーブルモード」の変更
「ベース/目標テーブルモード」は、通常2Dがデフォルトで選択されている。これを、3Dに変更する。すると、「アイドル目標RPMトリムテーブル」が出現して設定が可能になる。
②「アイドルベースPosnテーブル」の設定
「ベース/目標テーブルモード」が2Dの場合は、PWMデューティー%の指定値のテーブルが回転数を縦軸にもたないテーブルである。3Dに設定すると、「アイドル目標RPMトリムテーブル」により「アイドル目標回転数」が変化することになるため、縦軸を「アイドル目標回転数」、横軸を「水温」としたテーブルになる。アイドル回転数&水温ごとに設定が必要となる。(ここではナリの数値のまま)
③「アイドル目標RPMトリムテーブル」の設定
ヘルプによると、「エンジン作動時間 を片方の軸に、非駆動輪速 をもう一方の軸に設定することで、エンジンの作動時間と車速に応じてアイドル目標が修正されるようにします」らしい。
が、このテーブルをエアコンON時のアイドル回転数アップに用いる。
横軸を「水温」、縦軸を「仮想Aux出力」(④で後述)とする。縦軸の数値は、仮想Aux出力がONのとき"2"、OFFのとき"1"となっている。ここで縦軸に”エアコンクラッチ”に設定している「Aux出力」を選択できれば良かったのだが、選択肢に出てこなかったので、「仮想Aux出力」を用いた。
ここでは、アイドル回転数アップの数値を200rpmとしている。
④仮想Aux出力の設定
LINK ECU内で簡単なロジック出力が構築できる「仮想Aux出力」の設定をする。
Functionは、"汎用出力"を選択。スイッチロジックは、(念のため)アイドリング状態に条件を絞るため”条件1 AND 2 AND 3”を選択。SW条件は、”エアコンクラッチ”に設定している「AUx出力」を選択する。条件2は「TPS%」、条件3は「RPM(エンジン回転数)」を設定した。
設定は、以上。
実際に動かしてみたログが以下画像。
「仮想Aux出力」のON状態において、「アイドル目標回転数」は、指定値どおり200rpmアップしており、実際の「アイドリング回転数」も上昇している。
「仮想Aux出力」のON状態において、「アイドル目標回転数」は、元の指定値どおり925rpmに戻り、実際の「アイドリング回転数」は減少している。
(空燃比は、普段読まないマップの場所を読みに行っているので濃いめなのはご愛嬌)
とりあえず、機能は達成できたよ状態かな。”アイドル回転数の指定アップの数値”と、「AC Step テーブル」の”デューティのアップの数値”をうまくリンクさせてあげれば、制御的にもっと詰めれそうな気はする。
色々できて、フルコンは面白い!!が結論です。
Posted at 2020/05/17 23:48:25 | |
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