バルタイの比較を定量的にみるため、計測器としてエアフロを復活させたのが前回投稿の内容。
クローズドコースで同じコースを走ってみてログを取り、データを比較してみた。
「基準値」、「エグゾースト側4度遅らせる」、「インテーク側4度進める」の3パターンを数回ずつ走行してデータを取得した。
まずは、3パターンをすべてプロットしたものが以下の画像。
横軸は回転数[rpm]、縦軸は吸入空気量[g/sec]。
黄色丸のあたり、5000回転~5500回転で吸入空気量が伸び悩むのが気になるところ。
どのバルタイでも同じような軌跡を描いているため、吸排気やエンジン自体の特性なんだろう。。。
(本当は、過去にパワーチェックしたときに気になっていたトルクの谷をずらすことを考えていたんだけどなあ~)
次に、「基準値」と「Ex4deg遅」の比較。
セオリーどおり、低回転域(赤丸)ではオーバーラップの大きい「Ex4deg遅」の吸入空気量が少ないことがわかる。
反対に、高回転域(青丸)では「Ex4deg遅」の吸入空気量が多くなる。
この低回転域の"吸えてない"が結構体感できるレベルで、外から見ていた人にも「下のトルクないでしょ!!」の突っ込みを受けた。
上の伸びを期待したが、あまり体感はできず。。。やはり、そもそもBPエンジンは上まで回すものではないか!?
次に、「基準値」と「In4deg進」の比較。
中間域の盛り上がりを期待したが、思ったほどの差異はなく全体的に似通った特性になっていた。
高回転域では、「基準値」の方が吸入空気量は多くなるので「In4deg進」のうま味はなさそうな結果となった。
最後に「Ex4deg遅」と「In4deg早」の比較。
「基準値」と「Ex4deg遅」の比較と同じような結果となっている。
基準値バルタイのデータを比較基準として、もう少し美味しいバルタイをみつけたいところ。冬の間に色々試そう。
実際のトルク計測、パワー計測との相関も気になる~。
Posted at 2020/11/28 21:22:09 | |
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