自宅ピットで車高調交換①(フロント編)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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梅雨真っ只中の作業となり、濡れないようにカーポート下からはみ出さない位置決めや、相方さんのトゥインゴさんも出入りできるよう気を遣っての細かな環境ストレスが多い週末でした。
交換作業をしてから数週間が経って撮影した画像をスマホから探し出すのも一苦労ですが、この記事を書いてる現在ではそろそろ全長やらプリの初期調整を行いたい状況となっています。
一般的なショップさん作業のネガは一回の取り付け作業で車高決めまでを行い、慣らし走行の後にアライメントを合わせるパターンとなりますけど、実際はメーカー推奨値でコンプリートされた車高調は初期の組付けした状態から動作量や収束位置が変化(前後同様ではなく)しますので、私のようなプライベート作業ではまず初期値から加重+慣らしを行って前後のバランスを視認し易い状態にしてからフロントはケース長(全長調整式の場合)で前後の車高を決めたり、ブラケット調整範囲以上のキャンバーが付き過ぎるのであればクルマによりけりながらプリロード調整も行います。
車高の落ち方は、前後重量配分の影響よりも主にバネレートだけでなくレバー比で変わってきますから、8さんの場合だとフロント1に対してリアは1.3倍のテコ(タイヤとバネの位置の距離)が発生することを考慮します。
また、乗り心地や操作性についてはパーツ情報で再レビューしようかと思っています。
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先ずはお手軽な?フロント側の交換作業からスタートします。
画像は左側です。
いつもの跳ね馬レッドジャッキさんで真ん中上げしたらリジット載せで犯行現場を拵えてしまいます。
毎回しつこいようですが作業の前準備は最大の安全確保となりますから丁寧かつ確実に行います。
油断は怪我や破損に直結しますので慣れた作業でも油断禁物です。
ちなみにリジットさんの高さ設定はロアブラケットボルトの高トルク締めに関係しますので可能な限り高め(リフトがないので)とします。
…つまり斜め支えを減らすためにはタイヤ止め必須の上でリアの高さも多少はフロントや床の勾配に合わせて上げてしまう必要があります。
この辺の準備が面倒だったり不安だったりする場合は(も)車高調の自家作業は止めましょう😅
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インパクト用の差し込み対辺12.7mmソケットはこの辺が必要です。
この他にトルクレンチ やラチェット用として対辺9.5mmソケットも使います。
14mmはスタビリンクやアッパーマウントで必要。
23mmと21mmはロアブラケットボルト用です。
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今回お疲れ様するHKSさん車高調のアッパーやブラケットのボルト解除をする前にミニジャッキさんをナックルのボール下に軽く当てがっておきます。
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アッパーのナット3個をスピンナで解除します。
ストラットバー装着済みなのでcase-by-caseながら奥は差し込み角に工夫が必要となります。
ナットは完全に外さないで車高調がブラブラする状態にしておきます。
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◯で囲んだダンパーに固定されているブレーキホース固定のクリップ(横に引き抜く)とABSセンサーケーブルの留め具(矢印型の差し込みを縮めて抜く)を先に外しておきます。
ブレーキホースのクリップは抜いた勢いで手をタイヤハウス内にぶつけないよう注意。
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ダンパーの固定側だけスタビリンクを外します。
ちなみに純正ならダイナミックダンパーが装着されている箇所ですね。車高調側にロック穴がないため使用していません。
このスタビリンクは以前ブーツ破れのD-MAXさんから交換したものですが値段の割には良い品質だと思います。
http://minkara.carview.co.jp/userid/3111302/car/2909065/12562485/parts.aspx
フロントは柔らかいながらスタビにテンションが掛かりますので丁寧に作業するなら左右交代で外します。
…アームを持ち上げればいいんですけどね。
トルク締めしているナットは解除する時点だと共回りしません。
緩めてから共回りしたらヘキサゴンレンチを中心軸に差し込み固定しながらナットを回します。
ヘキサゴンレンチのサイズは一般的に対辺5mmです。
私のようにインパクトさん使用の場合は緩めるスピードが勝るため外す際(てか、締める際も)は一気にナットを外せます。
ボールジョイントのシャフトが抜けにくい場合はスタビを押さえて作業します。
ついでにリンクのボールジョイントラバーが割れなどないかチェックしてラバプロさんも吹き付けたりします。
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画像はかなり見辛いですが、ナックルと固定しているロアブラケット固定ボルトのナット側を解除します。
インパクトさんは逆さにしてボルトへソケットを挿し込んでいます。
もちろん打撃4で全速ONです。
ここは車両のボルト類でもほぼ最大のトルクが掛かっていますので、私のように身体に痛みのある非力プライベーターにはインパクトさんが欠かせません😭
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インパクトで緩めたボルトナットは共回りしないよう左右からレンチで掴んで解除します。
ちなみにロアブラケットのこのボルトはもう何度目かの脱着なので、エッジが少し丸くなって来ていて遊びが多いように感じ後日新品を取り寄せました。
ボルトも大した価格ではありませんし、削れて外れなくなった際のナットブレイカー使用は大変過ぎますから😅
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ロアブラケットのボルトを抜きます。
下から支えているジャッキの高さを調整しナックルを揺らしながらボルトの緩みを設けて必要ならゴムハンマーで軽く叩きます。
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ジャッキは下支えのままにしておかないとナックル他の重さでキャリパーやらディスクごと手前に倒れてドライブシャフトが抜けちゃいますから注意。…まあ、抜けたら戻せばいいのですがバラす部分が増えたり手間となります。
車高調を片手で(重いですよ)掴みながら先に緩めていたアッパーマウントのボルトを外し車高調を降ろします。
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交換するアラゴスタさんと外したHKSさんのケース長を念のため計測します。
アッパーのボルト根元からロアブラケットボルト上部ホール中心間を測ります。
この差はタイヤホイールのキャンバー角に直結しますので後日の調整における目安となります。
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スプリングラバーを取り付けるとこんな感じになります。
アラゴスタさんはピロアッパータイプなので少しでも振動など不要な音の発生は減らしたいと思います。
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アラゴスタさんの取り付けを行います。
先にアッパーボルトを仮固定してロアブラケットをナックルに差し込みます。
ボルトを差し込む際は穴位置が重なるよう先に支えていたジャッキで高さを調整しつつ作業します。
ある程度ボルトの先端に引っ掛かりが出たらナックルごと揺らしたりゴムハンマーを使いつつ挿入します。
ブラケットの上ボルトホールはキャンバー調整が可能ですけど、スペーサーの関係からネガキャン位置にしときます。
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ロアブラケットの締め付けトルクは、画像では234のダイアル位置になっていますが235N.mにて行います。
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共回りしないようボルトのヘッド側にもレンチを掛けてナット側を締め付けていきます。
身体的な問題もありますが、この車高調インスト作業で1番大変なのはここです。
自宅ピット作業ですから前回のようにリフトのあるレンタルピットとは異なり、下側からのレンチ掛けが出来ないため振り幅の少ないタイヤハウス内でロングレンチ&高トルクを掛けることになります。
特にブラケットの下側ボルトはトルクレンチの差し込みが鋭角となりフェンダーとブレーキローターが邪魔をして丁度良いギアの位置になかなか入らない状況です。
画像に入ってませんが、対策としてはソケットを8角から12角にして微妙な差し込み位置を稼いだりクロウフットを追加したり面倒をしました。
他の対策としては、下からトルクレンチを差し込めるくらいジャッキの高さを取ることも有効です。
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アラゴスタさんが収まったらABSセンサーケーブルの留め具を戻します。
こちらは劣化で以前にツメが折れているため結束バンドで再接続。
ケーブル長の動作幅にも注意します。
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ブレーキホースのクリップはペンチで挟んだ後はサビ止め塗料を塗り付けておきます。
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忘れずにスタビリンクのジョイントを取り付けます。
最初は締め付けていくと共回りしますからヘキサゴンレンチとラチェットメガネでカリカリしてトルク締めします。
50N.mです。
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