NAO'sProject.のブログ一覧

＃実アドレスを8BiteずつScanしていく・・・

お休みの本日。
先日交換したBH5のDIの効果と「MT-ROM問題」の解決を試みます。


先ずは問題となっているMT用ECUデータを使用した時にニュートラルSWをON/OFFした時に第１Bitが書き換わるレジスタを探してみます。

「SelectmonitorDump.Exe」を使用しアドレス1000hから8Biteずつ変化を見ながらScanしていきます。
画像の左から実アドレス、その次が生のデータ。
それ以降の数値はデシマル表示に合いそうな係数を掛けた計算値です。

ちょうど「疑惑の数値」105Ehと105Fhに差し掛かると、この二つは同じ動きをしていました。
でもMDM-100のニュートラルSWの様に動かず、停車中は常に「58」、走り出すと「59」に変ります。

他にも同じ様にセレクトレバーに反応して動くレジスタが有りましたが、回転数や速度により変化するものは除外すると「1011000＞1011001」と変化するのは105Fhだけでした。

そこで昨日に引き続きMT-ROMのプログラム部分を検索し
・2C 5F 10 01　という命令を
・3C 5F 10 01　という命令と置き換えます。



これをEPROMに焼き込み車に搭載してテスト走行に出かけます！

但しこの場合でもMDM-100の「ニュートラルSW」は反転しません。
SWの結果だけが反転しISCVや燃調のトラブルを回避します。

このROMだとチェックエンジンは点灯しません！
長いエンブレでボンボンバックファイヤも起きませんでした！！
そして走行後のＥ-チェックでもエラーコードを吐きませんでした！！！
＃スゲエｗ感動ｗ　miner師匠感謝ですｗｗ

このままPCでJECScanを起動し、燃調をロギングしながら「ガックン問題」も回避！


＃今日は白黒車が多いので「地下実験場」を走行ｗ

過給圧1.30Kg/cm2、３速アクセル全開で問題無く加速する事を確認しました！
＃ああ～もうタイムの出ない言い訳が出来ない；；




さて「MT-ROM問題」の総括です。

GC/GFのＡＴ車で「MT車向けデータROM」を使用する場合、ECUのAT/MT種別に関わらず
・ニュートラル時のアイドルが不安定で指定回転数より高目になる。
・走行時、長いエンブレでバックファイヤが鳴りチェックエンジンランプが点灯する。
・ISCバルブを交換してもエラーコード＃２４「ISCV」が出る。

以上の問題が出る場合、ニュートラル判定が反転しています。

その場合、EPROM編集環境があればプログラムエリア内の
「2C 5F 10 01」と「3C 5F 10 01」という４バイトの命令を入れ替える事で回避出来ます。

またAT用ECUが残っている、又はAT-ROMデータがあれば、それに目的のMT用ROMから燃調データを書き写してROMを新たに書き込むのが最良の方法です。

私のECUの部品番号は「4B」でした。



しかしそういったROMチューン環境が無い場合、「極性反転リレー」でニュートラルSWの信号を逆転させて電気的に対処します。

ECUの端子は１２極コネクターのライトグリーンの「10番」です。



反転回路は一般のリレーでも組めます。



一番応急的な処置ではこのPinを引っこ抜いてアースする事で「常時ニュートラルOFF」になりますのでISCバルブの問題は回避出来ますｗ

＃なんとか解決？ｗ