前職でもそうでしたし、今の勤め先でも同様なのですが
1年間に取得しないといけない有給休暇の日数に規定があり、
最低5日以上取得しないといけません。
仕事が新しくなった関係上、有給取得は「まぁ慣れてからかなぁ」って考えていたら
「それ言うなら、繁忙期の翌月に取得するのがいいよ」とパイセンからアドバイス。
何せ今の仕事、歩合制だから、有給休暇の金額算出根拠となる数字が、
取得前月の実績に基づくとのこと。
なので、ガンガン稼いだ月の「翌月」に有休を取得した方が給与に有利となるわけ。
ということで、営業成績自己ベストを更新した12月の翌月の1月に有休を取得。
いろいろとやることは山ほどあるのだけれど、その中でも本日は
「アバルト カウルの池」を何とかするかと。
雨が降った後や洗車後、何故かカウルカバー上部に「池」ができてしまう現象。
水抜き穴が何故ないんだろうって思っていたが、それは大きな、とっても大きな間違いであったことを、後で気づく。
MINIのカウルカバーを交換したあとで、カウルカバーフェチになっている自分は
「アバルトのカウルの池もなんとかならんかな」とカウルカバーをじろじろ見て
「そういえば、このワイパーアームの付け根のカバーって、外したことないなぁ」
で、試しに外してみると。。。
「べき」
何故だぁ・・このワイパーアームのカバーの爪が折れてしまった。
この時、アバルトがささやくのが聞こえる。
「君の作業手順が悪いんだよ。社長によろしくな。」
ボッチの自分、心の中で叫ぶ
「謀ったなぁ、アバルト(FIAT)ぉ!」
*別になんも謀っていません。。。たんなる樹脂部品の劣化です。
爪があることも予測しながら慎重に作業しても、破壊してしまう・・・。
だって助手席側は同じように作業しても壊れませんでしたから。
ということで、このカバーをオーダーすることに。。
こういう時、ディーラーに行かなくてもすぐオーダーできるのがメジャーなクルマのいいところ。
で、このカバーを外した時、水が溜まっているのを発見。
「そうか、ここがカウルカバーの中で最も低い場所になる。ここに水抜き穴があってそれが詰まっているのか?」
と、ウェスで水を吸い取り、底についている汚れを取り除くと、たまっていた水の排水が行われ、すっきり。うーん。樹脂部品の劣化で、こういう局部的な湿気がたまると、起こりやすいのかもしれないなぁ。。
とりあえず、爪の折れたカバーは、アルミテープを使って仮づけ。
でも、MINIもカングーもそうだけど、露出することが前提の部分。
このカバー自体、空力対策なんだろうか。それとも「見栄え」か。
こんな背景があったのかなと回想。
カウル回りの設計者
「使うプラットフォームの前提条件とこの造形に、ワイパー付けたらピボット点がここになって、こんな感じにアームがのびて・・」
エクステリアデザイナー
「このアームの根っこ、露出はイケテナイ。カウルカバーの造形線が乱れる。露出はダメ」
設計者
「うーん。とすると、こんな感じのカバーでどう?200km/hでも外れないように、結合はしっかりとさせないといけないから、こうしてあーして」
生産技術側
「あのー、カバーつけるならつけるで、作業効率からナットとか、クリップ止めは避けたいなぁ。左右間違いなくセットできて、仮保持性を持たせて、カバー自体の性能を満たせるような構造、できないっすか?」
設計者
「なら、こうして仮保持用の爪と、固定用の爪をこうしてあーして、結構強めに保持させないといけないから、FIATの設計標準だとこういう構造に・・」
てな感じでつくったのかな。
その後、耐久試験で問題なく、市場に出た後もメーカ保証期間内で壊れなければ、その構造はそのまま使われていくのでしょう。
9年目を迎えるアバルト。
エンジンとミッションはボディが朽ち果てても生き残るかもしれないけど
このゴムや樹脂部品の劣化がこれからどんどん進行していくのでしょう。
こうして、今壊す必要のない部品を壊して、日本経済に貢献している自分がそこにいる。。。
おしまい。
Posted at 2025/01/20 17:58:59 | |
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