昔はよかった

「昔はよかった」
この言葉が出るようになったらもう駄目だなと自分で思う。
同窓会とかで昔の友達と昔話に花を咲かせてひと時の憩いや気分転換なら
いいがそこから離れず「昔はよかった」「昔はこうだった」とかいうようになったら
おしまいだなと思う。
要は現実逃避だからだ。現状を受け入れられず若かった頃の感傷に浸って
そこにとどまっているだけだからだ。自分の子供や職場の若い部下にしてみれば
「また始まったよ。昔の自慢話。」とバカにされるだけなのだ。
だって私らだって若い頃、職場の上司やじじばばの話に辟易してたんだから。
だから昔はよかったっていう本やSNSなどたまに見る分にはいいがこんなもん頻繁にみるもんじゃない。時間はどうやっても戻らない。昔には帰れない。昔はよかったって叫んでも結局は現実に戻るだけ。それより今を楽しむ方がいい。
車もそうかもね。「昔のクルマはよかった」って。独身の独り身ならどんな車でも乗ろうと思えば乗れたでしょう。今は家族を乗せるとか子供を運ぶとか現実のしがらみがあってほしいクルマに乗れないだけなんだから。
自分の価値観を人に押し付けるもんじゃないなと思う。
昔に浸りたかったら一人で浸れよと。
一人車の中で昭和の音楽を聴いて「昭和４０年男」でも読んで感傷に浸っていればいい。昔話を分かり合える人と時々語る分にはいいですが。度が過ぎると加齢臭になるだけです。

昔の友達と久しぶりに会って思ったこと....。