
ジャガーMK2 3.8L 右ハン、マニュアルオーバードライブ付き、ワイヤーホイール。
SAABは仕事のときにも使うメインカーだったが、その時々で工面して乗りたい車を所有してきた。
英国という国にとても興味がある。車は英国車が好きだ。
ドライバーはフライイング・スコットが好きだった。
ジャグアーのMk2 3.8に興味が湧き、1年ほど都内を探しまわった。
英国車の、とある有名なガレージに探しに行ときには、社長にアストンを強く進められて参ってしまった。
彼は、中古車値がほぼ同じ車を探している僕に良かれと勧めたのだろうが、断るのに苦労した。
昔の総輸入元だった日英自動車に電話をした時には電に出た女性に「マーク2を探しているのですが。」というと、「うちはトヨタは扱っていません。」とにべもなく言われ、苦笑したことも。
ジャガーのMk2 3.8はジャガーの中ではコレクターズアイテムなのだが・・、
今ほどメディアのない時代は中古車屋かカーグラの最後の方のページの個人売買の記事しか探すあてはない。

記憶が曖昧だが、その後のレストアの過程で購入中古車屋の記憶がないので、カーグラの個人売買で手に入れたのだろうと思う。
3.8Lエンジンは良い状態で焼付を起こした形跡もなく、プラスアースの配線被覆は焦げた形跡の無く、足回りの猫足もグッドな状態。、内装についてはレザーシートもウッドトリムも後席の折りたたみ式のテーブル面を除いてかなり傷んでいた。
Mk2用のコノリーレザーの内装キットは国内で手に入るが100万する。
英国から購入することにしたのだが、僕はビスケット色(クリームよりも黄色がかって温かい色)のレザーがとても好きなので、できたらこの色にしたい。
Mk2外装色は黒(僕の好きな色はシャーウッドグリーン・深い森のダークグリーンなのだが、塗装色までも変更するとオリジナルを損ねる)なのだが、塗装色とレザーの色の組み合わせで同セットがあるかが分からない。
いろいろあたっても解決しない。
後には、英国のジャガークラブと出来て間もないジャガーエンスージアストクラブに入会したのだが、この時点では情報源がなかった。
偶然、横浜での骨董市でジャガーの小冊子が売りに出ていた。
どうも、外装色と内装レザーの組み合わせはこの小冊子でしか分からない。
この小冊子自体がコレクターズアイテムになっている。
嬉々として言い値の15,000円で購入。「うーん。高い。」
組み合わせがあることが分かったので、早速注文。
コノリービスケット色の内装キットが届いた。自分で輸入したので全部込みで30万円ですんだ。
タッカーとベニアの棒を購入して自分で交換することに。
どこで見たのか、レストア中にTV局のスタッフから突然電話があり、「緒方 拳 主役のドラマで使わしてほしい。」と・・。
残念ながら中はがらんどうで運転など出来ない。
またとない機会を逸して一抹の残念さはあったが、都内の有名なジャガーの店を紹介した。
ウッドはばらして新橋のピアノのレストア屋にニス塗りを依頼。
高級で厚みのある素晴らしい出来上がりだったが、オリジナルより暗い色になり、僕の希望とは違っていた。
ピアノのレストア屋さんがベストを尽くしてくれたことは素晴らしい仕上がりでもよく分かる。
それだけに僕の指示が至らなかったのは、残念。
個人ユーザーが経験不足の中で直接依頼には、やはり限界がある。
餅は餅屋ということか。
内装のコノリー貼り付けも、細かいレザーのセッティングに苦労したので、最終処理は玄人の内装レストア屋さんに依頼することに。
SAAB95は生き残っていないようだが、僕のMk2は今も生きているのだろうか?
ジャガーではいろいろの出会いがあったが、また次項・・・。
Posted at 2021/04/17 18:40:19 | |
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