そんな訳で鹿島のリトルカブをヤフオクで落とした訳ですが、
私の所まで持ってくる手段を考えなければいけません。
おおまかには配送して貰うか取りに行くか、
取りに行くとしたら車に積んでくるか自走するか。
自走? 面白そうじゃん…
あぁ… 前にもそれで酷い目に遭ってるのに、また同じ事を繰り返すのか…
というのも、前に高知の人からポルシェを買った事があって、
自走して持って帰ってきて散々な目に遭ってるんですが、
また同じ考えが頭をよぎっちゃったんです…
しかし、一度思い立ったらそうせずには居られない残念な性格ですので、
自走して持って帰るルートを考えてみます。
物が原チャリなので高速は使わず下道で帰ってくる訳ですが、
鹿島辺りはコンビナートの写真を撮る為にちょくちょく行ってるので土地勘がある。
佐原辺りは鰻を食べる為にちょくちょく行ってるのでこれまた土地勘がある。
成田辺りもこれまた土地勘があったりなんかする…
全線を下道で走った事はありませんが、
主要ポイントは全て土地勘があったりするので、
ナビや地図などなくても余裕で帰ってこれちゃったりしますよ…
しかもカブなら途中でトラブルで止まっちゃう事は恐らくない、
ガソリンも最初に満タンにしとけば余裕で持つ、
苦難の道になるのは知っていながら、自走で帰ってくるのが決定じゃないですか…
って訳で事前に送ってもらった書類で登録を済ませ、
ナンバープレートとメットを持って電車で鹿島に向かいますよ。
出品者の所でバイクを受け取り、工具を借りてナンバーを着け、
エアゲージを借りてタイヤの内圧だけ合わせて出発です。
まずは佐原を目指し、もののついでなんで鰻でも食っちゃったりしますよ。
って訳で佐原に向かって走る訳ですが、カブってば何気に運転してて楽しい。
ポヨンポヨンした乗り心地が心地良かったりします。
お! 霞ヶ浦だ!
よく考えてみたら霞ヶ浦は何度も通ってますが、
昼間に見るのは初めてだったりしますので、ちょっと近くに行ってみましょうか?
って訳で地割れを補修した所を通って近くに行ってみます。
近くで霞ヶ浦を見てみると…
でっかい湖というより、感覚的にはただの海だったんで(爆)とっとと佐原に向かいます。
で、佐原に着くといつもの山田に向かいます。
この店ではすっかり顔を覚えられてるので、おばちゃんに原チャリで品川まで帰ると話すと、
相変わらずおかしな事やってるねぇ…とか言われながら絶品の鰻を食します。
で、ここから利根川沿いに国道6号線を目指す訳ですが、
ここが最大の難関だったりする訳です。
ここの道はほぼ直線だったりするんですが、
トラックはリミッターを打ちっ放しで走ってて、
そのトラックをウザがって乗用車がぶち抜いていく無法地帯だったりするんです。
そんな中をカブで走るのはあまりにも過酷すぎます…
案の定というか、やっぱりというか、あっという間に集中力が途切れたので、
ちょっと寄り道してみたりなんかしちゃいます。
ここはオートパーラーシオヤという自販機コーナーなんですが、
こんなのの記憶が頭の片隅に残ってる人も居るんじゃないでしょうか?
昔は田舎の国道沿いにこんな自販機コーナーがあったりしましたが、
そんなのが今でもここに残ってたりなんかします。
なにもかもが懐かしい…
そば/うどんの自販機やグーテンバーガーの自販機が現存してて、
今でも現役で稼働してたりします。
この空間だけ昭和のままで時が止まってるようです。
そんな訳で天ぷらそばなんか買ってみたりなんかしますよ。
実はココは自販機コーナーマニアの間では聖地とされてる場所なんですが、
自販機のそば、うどんとしては極めてハイレベルなものが出てきたりなんかします。
別格っぷりは検索してみると分かると思いますよ。
なんだか食ってばっかりなような気もしますが、
また悪夢の利根川沿いの道に戻り国道6号線を目指します。
なんとか6号線に辿り着き、更に東京を目指す訳ですが、
6号線に辿り着いたからといって解放された訳じゃなく、
カブで走るにはそれはそれで過酷だったりしますので、
もうバイクを置き去りにして電車で帰りたい気分なんですが地道に先に進んでいきます。
そうこうしてるうちに視界の隅にこんなのが見えてきて、ようやく東京に帰り着きましたよ。
ぶっちゃけた話、ここから先もカブでは苦難の道が続く訳ですが、
なんとか自分のテリトリー内に居るというのを心の支えに家を目指します。
って訳で、なんとか家に帰り着きましたが、
高知からポルシェを持ってくるのと比べれば距離は10分の1ですが、
その分マシンのポテンシャルも低かったりするので、
同じくらい神経をすり減らしたというか、過酷さはあんまり変わりませんでした…
今後はこんな馬鹿な思いつきをしない大人になりたいです…(爆)