さて、ブレーキですが、
と唐突に言われても何の事だか分からないでしょうが、
最近ブレーキの話題に触れてなかったのは、
私自身ブレーキのメンテナンスを放置してたからだったりします。
記録を見ると前回ブレーキのエア抜きをしたのは9月22日、
それから1か月以上一切エア抜きする事なく放置してました。
というのも、ここのところ自宅敷地内の裏山が崖崩れで走れないんで、
同じく自宅敷地内の裏庭で遊んでるんですが、
このコースの習熟度が低くてブレーキを目一杯使い切れてない上に、
5回走らせたうちの4回はウェットでブレーキの負荷が軽い、
そもそもこのコースは充分にクーリングができるので、
車を止めてからブレーキフルードが沸く状況にならないので、
毎回エア抜きしなくて済んじゃってるからなんです。
まぁ、全くエアが噛んでない訳じゃないんですが、
これくらいなら我慢できるかなという範囲内に収まっちゃってるんで放置してた訳ですが、
他の作業のついでにふとリザーバータンクを見てみると、
焼けたフルードがリザーバータンクまで回ってきちゃってました…
まぁ、エアが噛んでないなら少々フルードが焼けてても問題なさそうなもんですけど、
焼けたフルードでいざエアが噛むような使い方をすると、
全然頑張れずにたちまち沸いちゃったりなんかするので、
今回はキャリパー内のエアを抜くだけじゃなく全量交換します。
いつもなら500cc缶のブレーキフルードで2回はエア抜きできるんですけど、
全量交換するとなると2缶は必要になるので、
毎回交換しても手を抜いても必要なブレーキフルードの量はあんまり変わらないんですね…
って訳で交換完了しましたが、焼けたフルードと新品フルードの違いは一目瞭然だと思います。
実はこうして自分の車のエア抜きをサボってる間に、
地元の友人達に頼まれてブレーキフルードの交換はしてたりするんですが、
彼等が持ってくるフルードにちょっと疑問を感じてます。
というのも、皆持ってくるフルードが無駄に高品質すぎる。
まぁ、私はどんなフルードを使ってるの?と訊かれれば正直に答える訳で、
それに影響されて同じフルードを買ってくるんでしょうけど、
どう考えても街乗り+α程度の使い方しかしてないのに、
F1とかWRCとかでも使われてるようなフルードを持ってくるんです。
街乗り+αでこんな凄いのを使ったら勿体無いよ?と言うんですが、
皆、口を揃えて「なにかあった時に危ないから」と答えます。
本当に低品質なフルードだとなにかあった時に危ないんでしょうか?
これが例えばエンジンオイルなら、なにかあった時=ブローですから、
なにもないような使い方であっても、なにかあった時に備えるのも理解できます。
ところがブレーキフルードに関しては、なにかあった時に即止まらないという事はありえません。
エアはだんだんと噛んでいくものですから、
前のコーナーのブレーキングでは全く問題なかったのに、
次のコーナーでは全く効かないという状況になりえないんです。
だんだんとペダルのタッチが怪しくなっていき、
だんだんとペダルのストロークが深くなっていくもんだと思うんですよね。
つまり、これ以上攻めたらもうそろそろヤバいかな?と考える余裕があると思うんです。
ヤバくなってきたら、それ以上走らないという選択肢もある訳ですし、
(まぁ、いきなり止めちゃうとそれはそれで問題あるので、止め方にもコツはありますが…)
最初からハイスペックなフルードを使って全然問題を起こさないより、
最初は低スペックのフルードから始めて、それを沸かせたらもう少しスペックの高い物に換えて、
だんだんとステップアップしていった方が遥かに経験値を積めると思うんです。
その間には、こう使えばもうちょっと持たせられるのね!という発見もある筈ですし、
ここでこうなったらこのフルードでは無理という限界点も分かる筈ですし、
それは運ちゃんとしての財産になると思うんです。
持たない筈のフルードを持たせるヒントを掴んだという事は、
ブレーキ自体の使い方の大きなヒントを掴んだという事に繋がりますし。
で、ここだけの話、
それを充分理解できた時には、運ちゃんとしてワンランク上に上がれると思うんです。
はぁ?コイツなに言ってんの?と思ったあなた。
もしこれを実行して、もしその位置に立てたとしたら、
私に飯のひとつも奢っちゃおうかなと思う筈ですよ(爆)