初期型RFオーナーにとって
3型以降の劇的にエンジン改良が施されたRFは気になる存在。
2018年の発表当初は各種メディアが
「NAエンジンで
26馬力UPは規格外」
「従来のエンジンに比べると
新エンジンは別物」
「
最大出力は7,000rpm。エンジンを回す快感」とはやし立てるので
初期型オーナーにとって、ジッとしていられない状況でしたが(笑)
なかなか乗る機会に恵まれず(怖くて乗れなかったともいえる…)
この度、メンテナンスの機会に新エンジンモデルに試乗してきました。
※試乗したのは2020年式VS・MTモデル
チェックポイント
①26馬力アップの効果は、
初期型オーナーに体感できるのか?
➁馬力アップのため導入された
DMF(2枚仕立てのフライホイール)の感覚はどうなの?
③GT的に変わったといわれる乗り味の変化
※試乗コースは一般道~ある程度の速度が出せる幹線道路。約40分間。
試乗の結果は…
①26馬力アップの違いは?
それなりの回転数まで回してみましたが、
加速感に”劇的”な違いは体感できませんでした。
試乗前は「26馬力」という、数字が頭にあり
別物感を予想していましたが、そこは同じエンジン。
トルクは旧型200/4,600→新型205/4,000(Nm/rpm)という数値が示す通り
一般道で劇的な変化は感じづらいようです。
![alt](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/057/119/810/145d2c7158.jpg?ct=206efc31e100)
※加速感の違いを感じられなかったのは、私のクルマが17から16へ
インチダウンしているせいもあるかもしれません。
➁DMF(デュアルマスフライホイール)の感覚は?
つたない知識ですが、DMFは26馬力アップに耐えきれなくなった純正ミッション保護のため、フライホイールを2枚仕立てにした一面もあるとか。
2,000~3,000〜4,000rpm付近を、ラフなアクセル操作で加速・減速・再加速を繰り返すような状況では
アクセルの反応にタイムラグを感じました。
初期型RFの1枚仕立てのフライホイールに比べ、
クラッチを通じた駆動力がやや曖昧のような気も。
③GT的な乗り味になっている?
初期型に比べると、高速コーナーでリアのロールが
ゆっくり発生するのが体感できました。
低速コーナーが続く道では、初期型に比べ、
やや曲がりづらいかなとも。
低速ワインディングばかり走っている私からすると、
まったり方向の改良に感じましたが、
RFでゆったりと走る方にはよい改良ですね。
【まとめ】
3型以降のロードスターRFは、
幌とは違う世界観を持たせるために
進化すべきポイントがうまく与えられ、
幌のロードスターとの差別化が
はっきりしたように思える。
試乗を通じて初期型RFを客観的にみると
初期型は、野太いエンジン音が特徴で、
ロードスターの上級モデルとしては、
ややアンバランスな一面もあった。
よく言えば、幌のロードスターが持つ
カジュアルな素性も持ち合わせているクルマとも言える。
そんなアンバランスなロードスターRF初期型もまた、
魅力的なクルマだと再認識できた。
同じエンジン、同じボディ形状。年々細かな改良は施されていますが
まだまだ初期型RFとは長く付き合っていけそう。
26馬力アップによる、羨ましい気持ちは我慢できそうです。
初期型から比べると、エンジン改良後のRFは
GT・まったり・上質方向にシフトしたな~と実感。
余談
2021年2月現在。進化に合わせ価格もご覧の通リ上質に。
Sグレード(MT)比較2016年¥3,240,000。2021年式¥3,439,700
消費税アップもあり差額¥199,700也。
Posted at 2021/02/20 23:17:15 | |
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