ベンツ ブロアーモーター修理(ベアリング化による鈴虫音退治)②
1
ブラシとブラシホルダー
ブラシ残は約15mm程
ブラシホルダーの長さと内部スプリングを最小に縮めた長さから考察すると
新品のブラシは約20mm程度と思われる。
約50,000kmの走行で5mmの減り。
以外と減らない物だ。
ブロアーモーターの使用頻度で変わってくると思うが200,000kmでブラシ残量0となる?
ブラシも交換しようと色々調べたが、単体での供給は無し。
国内のブラシメーカー6社に問い合わせをしたがいずれも供給出来ないとの事。
海外のサイトでも取り扱いなし。
国内1社から特注で制作可能かもしれないのでと現物を送ったが
材質が特定出来ないとの事でメーカー在庫のカーボンで作成してみるが、
不具合は保証出来ないとの事。
不具合例として軽度のものは所定の回転数が出ない。
重度ではモーター、コミンテータ損傷、ブラシの異常摩耗。
それでは使えない。
電動工具のブラシを加工しようともしたが、連続使用時間が異なるし電気回路のショート
又は取り替えたらずぐに摩耗も困るのでこのまま施工する事にする。
ベンツのブラシは特別なのだろうか?
2
ベアリング化後
試行錯誤の上何とか装着。
現物をノギスで計測し、CADで図面を書き装着出来るベアリングを調べまくった。
国内のベアリングメーカー、海外のサイト、随分時間がかかった。
できれば、品質の良い国産にしたい。
数点を取り寄せて合わせてみるが、単体では装着できない。
色々な加工をして装着。
片側を装着した状態で軸を回してみるといつまでもクルクルと回る。
メタル軸受けの時とは明らかに違う。
これなら、ブラシが無くなるまで使えそうだ。
3
モーターの組立て
軸受けのプレートのメタル軸受けをベアリングに交換したので組立てる。
メタル軸受けのプレートは全く変形させずに取り外し同じ位置にベアリングを組み込んだが若干芯にブレがある。
メタル受けにグリスが塗布してあり若干のスプリング構造になっていたのはある程度のブレを吸収する構造なのか?
4
コアと軸受けのプレートはまだ鉸めていないので、再度ベアリングを取り出して芯が出るように調整をする。
仮組をして芯が出ている事を確認後コアと軸受けプレートを鉸める。
全ての鉸め部分は上手く鉸める事が出来た。
やはり、2度は分解出来そうにない。
芯出しを正確に調整し、また仮組時に再度確認しなかったらこのモーターは廃棄となった事であろう。
コア内に収めると永久磁石の磁力とブラシとコミンテータの摩擦で
若干回転が重くなるが、メタル軸受けの時との差は歴然。
5
羽の清掃後
新品同様に綺麗になった。
清掃前は羽の裏側にも真っ黒にカーボンが付いていた。
羽を取り出して清掃しなければここまでは綺麗にならない。
6
軸とフィンを繋ぐ部分にスリットが無いのはカーボンのススが送風と共に車内に
入らなくする為なのだろうか?
それでも、あれだけのススなのだから入ってしまうだろう。
エアコンフィルターが黒くなるのは排ガスの影響と思っていたが、カーボンスス
も影響しているのか?
7
ケースの清掃後
これも新品同様となった。
分解清掃の醍醐味だ。
8
組上げたモーターをケースに収める。
配線を損傷しないように丁寧に組上げる。
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